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シャンパンとは?定義や製造方法、スパークリングワインとの違いを解説

シャンパンの基準とは?あすすめ商品の味わいをご紹介!|theDANN media

 

 

こんにちは、ワインをメインにお酒の情報や、ワインソムリエが語る本物の知識が身につくメディア theDANN media 編集長のダンです。
 
シャンパンといえば、高級なイメージやきらきらとしたスパークリングを想像するのではないでしょうか。

格式高い場面やセレブの間で嗜まれることが多いシャンパンですが、「シャンパン」と名乗ることができるのは厳格な基準を満たしたもののみ。

 

今回は、シャンパンの定義や製造方法、スパークリングワインとの違いを徹底解説します。おすすめのシャンパンもご紹介するので参考にしてみてくださいね。
 
それでは、はじまり〜はじまり〜

 

 

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シャンパンの定義とは?

シャンパンの基準とは?|theDANN media

 

シャンパンはスパークリングワインの一種ですが、発泡性のあるワインという大きなくくりであるスパークリングワインと異なり、厳格な基準があります。
ここでは、シャンパンがシャンパンだと名乗れる基準を解説します。

 

シャンパンの産地

シャンパンと名乗れるのはフランスのシャンパーニュ地方で製造されるもののみとなります。

シャンパーニュ地方は、海洋性気候と大陸性気候という2つの気候の影響下にあり、年間を通して一定の降水量を保ちながらもブドウの成熟に必要な日照時間を十分に得ることができます。
 
土壌は石灰質と白亜質から形成され、余分な水分を排出しつつ適度な湿度を保つことができブドウの育成に適しています。そのため、フランスの中でも寒さの厳しい環境にありながらも、シャンパンに適した高品質のブドウを産出することができるのです。

 

シャンパンのブドウの品種

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シャンパンに使用されるブドウの品種は主にピノ・ノワール、ピノ・ムニエ、シャルドネで、それぞれのブドウのグレードによってシャンパンの格付けも変わってきます。
 
高品質のブドウだけを使い手間暇かけて作られたものが最高級のプレステージ、当たり年の高品質のブドウだけで作られたものがヴィンテージ、その他がスタンダードです。

人それぞれ好みは異なりますが、一般的にはプレステージの格付けが最もおいしいシャンパンとされています。

 

シャンパンの製造方法

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シャンパンの製造工程は細かく分けると10のステップを辿ることができます。シャンパーニュ方式と呼ばれる製造方法ですが、1年以上の二次発酵を経て、シャンパンとなることができます。ここでは、収穫から出荷までの流れを解説していきます。

 

ヴアァンダンジュ(収穫)


シャンパンに使用されるブドウは全て手で収穫されます。品種や生産者によってブドウの収穫時期は異なりますが、素晴らしいシャンパンとなれるベストなタイミングを見計らって、機械を用いずに丁寧に扱われています。

 

プレシュラージュ(圧搾)


収穫されたブドウは、圧搾機によって果汁が絞られます。シャンパンとなるための果汁をどこまで絞るかも決まりがあります。特に一番絞りといわれる「キュヴェ」は最高級のシャンパンにのみ用いられるでしょう。

 

デブルバージュ(清澄)


絞りとられた果汁には不純物が混ざっているので、それらを取り除きます。この工程も非常に重要で、シャンパンの輝きや純度に影響を与えるでしょう。

 

一次発酵


ブドウの果糖と酵母が反応し、発酵がおこります。木樽やステンレスの樽の中で二酸化炭素とアルコールが発生します。
樽の種類によって香りや味わいが変わってきます。

 

アッサンブラージュ


一次発酵を終えると複数のワインベースをブレンドします。異なる畑やブドウの品種、年代も超えて、さまざまなワインベースが混ざることによって安定した味や品質を保つことができるのです。

 

ティラージュ(加糖と瓶詰め)


ワインベースに「リキュール・ド・ティラージュ」というわれる酵母とショ糖をブレンドしたものを加えます。そして瓶詰めがされます。

 

瓶内二次発酵


瓶に詰められたワインベースは酵母とショ糖によってさらに発酵は進みます。この過程でシャンパン特有のきらきらとした泡(二酸化炭素)が作られるのです。
瓶内二次発酵では、最低15ヶ月の熟成期間が設定されており、収穫年を記載するヴィンテージのシャンパンは最低でも3年は熟成させる必要があります。

 

ルミアージュ(動瓶)


瓶内二次発酵で発生する酵母の残りを澱(おり)といい、この澱をかき回して集める作業をルミアージュといいます。この作業も最高級のシャンパンでは手作業で丁寧に行われています。


デゴルジュマン(澱引き)


ルミアージュによって瓶の口に集められた澱を凍らせたのちに抜栓して、飛び出させることで澱を取り除きます。

 

ドザージュ


デゴルジュマンの際に澱と共に飛び出したシャンパンを補うために「リキュール・デクスペディション」と加えます。ショ糖が加わるため、この工程でシャンパンにほのかな甘みが加わります。

 

スパークリングワインとの違い

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スパークリングワインの一種であるシャンパンですが、シャンパンがシャンパンだと名乗るための条件をおさらいすると

 

・シャンパーニュ地方で製造される
・ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ、シャルドネで造られる
・シャンパーニュ方式という製造方法で二次発酵を含む工程がある

 

ここでは、シャンパン以外のスパークリングワインの製造方法をご紹介します。

 

シャルマ方式


シャルマ方式では、一次発酵ののちに二次発酵を行いますが、シャンパンが瓶内で行われるのに対して大きなタンクで発酵させます。密閉されたタンクで発酵するためブドウのフルーティさや果実味をダイレクトに感じれるスパークリングワインとなります。

シャンパンと比較して短期間で大量に造ることができるため、質の高いスパークリングワインが安価で製造されています。

 

トランスファー方式


トランスファー方式では、二次発酵ののちにルミアージュやデゴルジュマンを行わす、瓶からタンクにうつして澱を取り除きます。発酵過程まではシャンパンと変わりません。

 

炭酸ガス注入方式


炭酸ガス注入方式では、一次発酵ののちに人工的に炭酸ガスを注入して二酸化炭素と含ませます。瓶内二次発酵がなく、熟成期間もないため、短期間でスパークリングワインを造ることができるでしょう。

人工的に注入する二酸化炭素ではあるものの、スティルワイン(一次発酵を終えたワイン)とうまくまざってシャンパン顔負けの美しい泡を生み出すことができます。

 

リュラル方式


リュラル方式では、二次発酵のためにショ糖を加えることなく一次発酵の残りの糖分で発酵を行う製法です。一次発酵の後に移される瓶内では、緩やかに発酵が進むため、アルコール度数が少ないことが特徴です。

「田舎式」ともいわれる製法です。

 

シャンパンの味わいや香り

シャンパンの味わいや香り|theDANN media

 

シャンパンの味わいや香りは、原料となるブドウの種類や熟成年数などによって異なります。芳醇でフルーティーな香りが特徴ですが、プレステージのシャンパンは熟成期間が長く酵母と長く触れているため、焼き立てパンやトーストのような香ばしさがあるのが特徴です。

 

また、シャンパンは飲みやすい物よりも複雑な味のものが美味しいとされており、酸味や甘み、辛みなどが複雑に混じり合い、余韻が長く残るものが好まれます。

シャンパンには、甘口、中甘口、中辛口、辛口、極辛口、極々辛口の6つの味わいがあるので、好みに合わせて選ぶのが良いでしょう。

 

シャンパンの価格帯

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シャンパンの値段は非常に幅が広いことが特徴です。相場としては、1,000~20,000円ほどのものがよく出回っており、人気も高めです。予算に合わせて、さまざまな種類から選べるところが魅力の1つと言えます。
 
ちなみに、シャンパンというと高級なお酒というイメージをもっている方も多いのではないでしょうか?

実際、シャンパンの中には数十万円、あるいは100万円以上など、非常に高価な銘柄も存在します。なかなか日常的に購入できるような金額ではありませんが、どれだけシャンパンの値段の幅が広いかがわかりますよね。

 

高級なワインについて百貨店のワインエキスパートが解説した記事はこちら。シャンパンをはじめ、高級なワインや高級である理由などを解説しています。

関連記事:特別な日に飲みたい高級なワイン!金額別におすすめワインを厳選紹介 - theDANN media

 

シャンパンの選び方

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 シャンパンを選ぶときはいくつかのコツがあります。

例えば、味わいを重視して選ぶ方法が1つです。日本酒やワインのように、シャンパンにも甘口・辛口の種別があります。

 

甘さの強いものからドゥー、ドゥミ・セック、セック、辛口はエクストラ・ドライ、ブリュット、エクストラ・ブリュットの順で辛さが上がり、ブリュット・ナチュールなどが超辛口に分類されます。飲む人の好みに合ったシャンパンを選べば、よりおいしく感じられるでしょう。
 
また、シャンパンのグレードに注目する選び方もあります。シャンパンは、使用しているぶどうの質や種類によってグレードが異なります。

もしシャンパンを普段あまり飲まないなら、スタンダードな「ノン・ヴィンテージ」から挑戦するのがおすすめです。

 

ワインをプレンゼントする際はこちらの記事を参考にしてみてください。ワイン選びのポイントやおすすめのプレゼント方法をご紹介しています。

関連記事:失敗なし!プレゼントにおすすめのワインを百貨店のワイン担当が解説 - theDANN media

 

おすすめシャンパン5選

モエ・エ・シャンドン モエ アンペリアル 200ml 1,427円

 

270年以上もの歴史を誇るシャンパーニュ地方の高級メゾン、モエ・エ・シャンドンのシャンパンです。世界で最も愛されているシャンパンの一つで、バランスが良く洗練された味わいは王者の風格です。

 

シーフード料理やチーズのほか、デザートとの相性も良くパーティにも最適です。ミニボトルなので一人で飲み切ることもできるため、自分へのご褒美のシャンパンとしてもおすすめです。

 

シャンパーニュ ニコラ・フィアット ワン・フォー ブリュット200ml 1,427円

 

栓を開けるとフローラルのほのかな香りが漂い、フレッシュかつエレガントな味わいが長い余韻を残します。ピノ・ノワール、シャルドネ、ピノ・ムニエがバランス良く配合されており、ちょっと贅沢なランチやディナーのお供として最適です。

 

きめ細やかでクリーミーな泡がグラスの中ではじけ、黄金色の華やかさで食卓を豪華に彩ってくれるでしょう。

 

ルイ ドール ブリュット 750ml 2,980円

 

ピノ・ムニエを主体としたシャンパンで、果実の凝縮感が高くフルーティーな香りや味わいが楽しめるのが特徴です。ドライフラワーや熟した果実のアロマの芳香は、嗅覚だけでなく味覚にも深みをもたらします。

 

辛口のすっきりとした飲み心地で、クリーム系の料理とのペアリングがおすすめです。評価の高い実力派メゾンのシャンパンは、ホームパーティーや特別な日のディナーにぴったりでしょう。

 

ドゥラモット(ドラモット) DELAMOTTE ブリュット 750ml 4,760円

 

高品質のコート・デ・ブランのシャルドネが50%を占める飲みごたえのあるシャンパンです。繊細かつ洗練された味わいで、辛口ですっきりとした後味が特徴的です。

 

ドライなシャンパンですが栓を開けるとほんのりフルーティな香りが漂い、主張しすぎない気品のあるアロマとなっています。オイル系やクリーム系など濃厚な料理との相性が良く、味を引き立ててくれるでしょう。

 

テタンジェ プレスティージュ 750ml 8,000円

 

ノーベル賞晩餐会を始め、数々の大きなイベントで提供されているロゼシャンパンです。ほんのり赤く色づいた美しい色とクリーミーな泡立ち、フルーティーな香りで最高級のプレステージシャンパンの威厳を体現しています。

 

シャンパンの爽やかな飲み心地と共にピノ・ノワールを主体としているため、しっかりと飲みごたえもあります。じっくり時間をかけて熟成されたシャルドネが、シャンパンの複雑な味を後押ししています。食前酒として、またフルーツとペアリングするのもおすすめです。

 

 

シャンパンに合う料理

シャンパンの味わいや香り|theDANN media

 

料理の相性がはっきりしやすい赤ワインや白ワインと違い、シャンパーニュは基本的にどのような料理と組み合わせても相性が良いのが特徴です。

 

そのため、食前・食中・食後のあらゆるシーンでシャンパーニュは飲まれています。華やかな見た目と上質な味わいで、おつまみや料理をより引き立てる役割があります。

 

シャンパンはシュワっとした清涼感のある飲み心地であるため、オイル系やビネガー系の料理とのペアリングが抜群です。カプレーゼやアンチョビのオイルソースパスタ、ピクルスなどの料理がおすすめです。和食では、天ぷらや鯵の南蛮漬けなどとペアリングするのがよいでしょう。

ペアリングついては、ソムリエがこちらの記事で徹底解説しているので参考にしてみてください。

 

また、クリーム系との相性も良いので、キノコのクリームパスタやグラタン、シチューとのマリアージュも楽しめます。

マリアージュについては、こちらの記事でソムリエが徹底解説しているので、参考にしてみてください。

 

そのほかにも、シャンパンはスイーツとの組み合わせも秀逸で、特にマカロンやパブロヴァなどのメレンゲ菓子やアイスクリームとのペアリングが定番です。

また、チーズとの相性も抜群。ワインとチーズのペアリングについてはこちらの記事も大変勉強になるでしょう。

関連記事:【ワインとチーズのペアリング】チーズと相性抜群のワインもご紹介 - theDANN media

 

シャンパンで優雅なひとときを

シャンパンの生産方法|theDANN media

 

シャンパンは、スパークリングワインの一種ですが、厳格な基準のある格式高い飲み物です。

シャンパーニュ地方で特定のブドウから作られます。瓶内での二次発酵ののちに、1年以上も熟成されるシャンパン。

 

プレゼントにも最適ですが、お家でペアリングを楽しむのにもぴったりです。さまざまな料理との相性がよいので、いろんなペアリングをお試しください。

ソムリエがうなるほどワインに合う料理をこちらの記事で紹介しているので、参考にしてみてくださいね。

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レシピ本は、ワインソムリエ様とフードコーディネーター様が考案したお料理。

ワインとのペアリングによって、素晴らしいマリアージュが堪能できます。

 

いつものディナーが、まるで旅行先でふと入ったレストランにいるような楽しいひとときになるでしょう。

パートナーの方やご友人の方と、気軽にペアリングを楽しめます。

 

ぜひ、the newによる新しいワインのストーリーをお楽しみください。