こんにちは!ソムリエのAKIHOです。本日はレストランやワインバー、ワインショップでワインを扱っている際に出会った「美味しいのに安い!コスパ抜群のスパークリングワイン」をコスパの良いワインの選び方と一緒にお伝えさせていただこうと思います!
「ワインといえばフランス!フランスワインでも安くて美味しいワインを飲みたい!」
「ワイン好きに気に入ってもらえるようなコスパワインを贈りたい!」
「とにかくコスパ重視!安くても、しっかり美味しいワインを選びたい!」
こんな方には必ずお役に立つ内容になっております。是非、最後までご覧ください。
>>先に「美味しいのに安いスパークリングワイン6選」を見たい!という方はこちら<<
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美味しいのに安い!コスパの良いスパークリングワインの選び方
美味しいのに安いスパークリングワインとは、単に価格が安価というだけではありません。価格に見合った、もしくはそれ以上のクオリティ、味わい、希少性をもつワインのことで、本来であればもっと高いけれど、様々な理由からリーズナブルに買えるワインを「美味しいのに安いワイン」「コスパの良いワイン」といいます。
美味しいのに安いワインを選ぶ際には、いくつかのポイントがあり、それらをしっかりと抑えることで、お得にワインを楽しむことができます。早速、美味しいのに安いワインを選ぶポイントをみていきましょう!
・フランスワインはコスパの良いブランドから選ぶ
・プレゼントにはコスパの良いワインショップを選ぶ
・低予算でワインを買うときはコスパの良い国から選ぶ
フランスワインはコスパの良いブランドから選ぶ
フランスのワインは他の国のワインと比べて、とっつきにくかったり、高級なイメージがありませんか?
シャンパーニュ、ブルゴーニュ、ボルドーというワインの産地は誰もが一度は聞いた事のあるかもしれない有名な産地ですが、これらは全てフランスの産地です。
確かにこうした産地には、一本数万円から、時には数十万円するような高級なワインも存在します。ですが、有名産地で造られる全てのワインが超高級というわけではありません。全てのフランスワインには階級が付けられており、その階級のランクに応じて、ある程度の価格幅が設けられています。
「じゃあ、単純に階級のランク一番低いものが一番安くてコスパがいいんじゃないの?」
と思われるかもしれませんが、そうとも限りません。階級といってもその分け方は産地によって異なります。そのため階級をコスパのよいワイン選びの参考指標にするのは難しいでしょう。
例えば、スパークリングワインの王様といわれるシャンパーニュ地方では、村に階級が付けられています。村ごとに収穫されたブドウの取引価格が定められており、100%査定の村をグランクリュ、90-99%査定の村をプルミエクリュといいます。
ただし、シャンパーニュ地方は他の産地と異なり、基本的にはいくつかの村の畑のブドウを混ぜ合わせてひとつの銘柄を作ります。また、シャンパーニュ地方は他のエリアと比較して冷涼な産地のため、年毎のブドウの収穫量が大きく変動します。このため、ヴィンテージによって造られる生産量は大きく異なり、価格の変動も大きいです。
スパークリングワインには、こうした階級以外の要素が多々あり、一概に階級が高いからといってワインの価格が高いわけでも、反対に、階級が低いからといって安いわけでもありません。
スパークリングワインの価格を左右するのは、ブランド力が非常に重要な要素となります。
有名なメゾンやシャンパーニュハウスは、そのブランドの価値を反映した価格を設定することができます。また、ブランドによっては限定版やコレクション品などもあり、より高価格帯で出回っています。
そのため、何よりもまずコスパを重視してスパークリングワインを探す際は、有名なブランドよりもあまり知られていない生産者を見つける方が、同等の品質・味わいをお手頃に楽しむことができます。
また、フランス全体で考えると、上記の理由からシャンパーニュ地方のスパークリングワインは相対的に価格が高めになる傾向があるので、他のエリア、例えばブルゴーニュやアルザスといった産地のものを選ぶのもコスパ良くワインを楽しむコツになります。
プレゼントにはコスパの良いワインショップを選ぶ
誕生日や記念日、クリスマスやバレンタインといったお祝いの日などに、親しい人にワインをプレゼントするという事があるかと思います。そんな時に、どこでワインを買っていますか?
プレゼントに相応しいワインを扱うお店としては、大型スーパーや百貨店、酒屋、ワイン専門店などの実店舗での販売と、ギフトカタログやECサイトなど、オンラインでの販売とがあります。
結論からいうと、オンラインでの販売の方が、実店舗での販売と比較するとコスパは良くなる傾向があります。
大きな理由としては、実店舗ではスペースのコストがかかります。店頭で売る際には、スペースに加え、大型のセラーの導入や、ディスプレイの作成、ワインの知識をもつ専門の販売員などを動員する事も必要になります。
また、ワインは運搬にも気を使う必要のある商品なので、実店舗に搬入する際のコストもかかります。プレゼントとして贈る際であればその送料もかかるので、結果としてワインを買う価格はあがります。オンラインの販売であれば、そうしたコストがかかることがなく、最小限のコストでワインを販売することができます。
また、オンラインショップで扱っているワインの種類は実店舗とは比べものにならないほど多く、選択肢も豊富にあります。百貨店や専門店では、特定の輸入元の商品しか扱っていない場合や、ジャンルが限られていることがほとんどです。ワイン好きの人にプレゼントをするとなると、有名すぎるワインや、値段がすぐわかってしまうようなものは避けたいところかと思います。オンラインであれば、ワイン通好みで、あまり知られていないワインをコスパ良く買うことができます。
「でも、オンラインでは実際の商品が目に見えないので不安···」
こうした意見も確かにあると思います。
筆者も個人的にオンラインショップなどでワインを買うことがありますが、ワインを専門に扱うようなサイトであれば、そのようなトラブルが生じるケースはほとんどありません。些細な事でも購入者に不信感を与えてしまう恐れがあるので、オンラインショップというのは品質の管理には非常に気を使っています。
ただし、オークションサイトや個人間での売買サイトなど、ワインを専門で扱っていない場合は注意が必要です。管理が行き届いてなかったり、ラベルに傷があることも稀にあります。こうしたサイトを利用する際は、しっかりと調べて、リスクがあると知った上で購入することをオススメします。
低予算でワインを買うときはコスパの良い国から選ぶ
フランスワインでなくても良いし、皆で集まって飲むわけでもないから、単に安くてコスパの良い美味しいワインが飲みたい!という事もあると思います。
そんな際のコスパワインの選び方は、コスパの良い国のワインから選ぶことをオススメします。
「国によってそんなにコスパが違うの?」
さまざまな要因がありますが、国や地域によってスパークリングワインのコスパは大きく変わってきます。最も大きな点は、そもそもの原料ブドウの単価と生産するコストが相対的に安く済むという点です。
例えば、イタリアやスペインといった国は地理的、気候的にブドウの生育に適していて、毎年安定してブドウを収穫することができます。日本でも野菜やフルーツは時期や年によって売られている値段が違うということがありますが、それと同じ様に、ワインを作るための原料であるブドウの値段というのも常に一定というわけではありません。
多くのワインは自社畑(ワイナリーが所有し、ワイナリーが管理する畑)からではなく、契約農家から購入したブドウからワインを作ることがほとんどです。こうした点において、イタリアやスペインは需要に応じて供給をできるので、ブドウの価格が安定するというわけです。
また、ワインを生産する際には人件費、輸送費、容器代や広告費など多くの費用がかかりますが、日本と比較した際、物価が安い国は相対的にワインの価格も安くなります。こうした生産コストは、ワインの味わいそのものには関係しないコストなので、生産コストが安く済めば済むほどコスパの良いワインということになります。
以下はコスパの高い産地と種類です。是非参考にしてみてください。
イタリア
イタリアでは、プロセッコというスパークリングワインが有名です。フルーティーで軽快な味わいが特徴的で、手頃な価格で購入できることが多いため、コスパの良いスパークリングワインとして人気があります。プロセッコ以外にもイタリアでは特徴的で、かつコスパの良いスパークリングワインが作られています。
スペイン
スペインでは、カバというスパークリングワインが生産されています。シャンパンと同様の伝統的な製法で作られるカバは、手頃な価格で購入できることが多く、コスパの良いスパークリングワインとして人気があります。
フランス
フランスでは、クレマンというスパークリングワインが生産されています。フランスの格式高いシャンパンと同じ製法で作られているため、高品質にも関わらず手頃な価格でスパークリングワインを購入できることが特徴です。
アルゼンチン
アルゼンチンでは、そもそものブドウの取引価格が安いという点でコスパが良いです。また標高の高い畑が多く、スパークリングワインに適したブドウがよく生産できるためコスパワインの宝庫です。
ギリシャ
ギリシャは、地中海の温暖なイメージがありますが、標高の高い地域や、強風が吹き付ける険しい産地などから高品質かつコスパの高いスパークリングワインが生産されています。手頃な価格で購入ができ、近年注目されている産地です。
美味しいのに安いスパークリングワイン6選
コスパの良いワイン選び方をもとに、筆者がオススメのコスパワインを厳選させていただきました。是非ご参考にしてみてください。
ヴェルメンティーノ ディ ガッルーラ スプマンテ ブリュット ピエロ マンチーニ
「ヴェルメンティーノ ディ ガッルーラ スプマンテ ブリュット ピエロ マンチーニ」は、イタリア サルデーニャ島の土着ブドウで造られる高品質なスプマンテです。気候、風土に適したヴェルメンティーノというブドウ品種から、シャルマ方式という方法で造られたスパークリングです。
製法としてはプロセッコと同じ造り方ですが、品種と産地が異なり、軽快なだけでなく、しっかりとした果実味と塩味や旨味といったコクのある味わいが特徴的です。
爽やかなライムや青リンゴ、タイムやローズマリーなどのすっきりとしたハーブのニュアンスが感じられ、充実した果実味をもつワインには、鶏肉をつかった軽めの料理と相性が良いです。棒棒鶏やチキンサラダ、また鶏のカツレツもスパークリングの泡感とのハーモニーが絶妙です。珍しいワインなので、ワイン会などで楽しむのもオススメです。
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ペアリングにおすすめの料理は、ウニの冷製パスタです。ウニや卵黄のクリーミーさにスパークリングの爽やかな泡がベストマッチします。ワインとペアリング体験を提供しているthe newでは、ソムリエとフードコーディネーターがヴェルメンティーノ ディ ガッルーラ スプマンテ ブリュット ピエロ マンチーニに合わせて、レシピを考案しました。
キリ ヤーニ / アカキーズ スパークリング ロゼ
「キリ ヤーニ / アカキーズ スパークリング ロゼ」は、ギリシャのトッププロデューサーであるキリ・ヤーニが、ギリシャ随一の土着ブドウから造るロゼのスパークリングワインです。ギリシャには、明確な数字は分かっていませんが、少なくとも数千の種類以上の土着ブドウがあるといわれています。
その中でもこの地に最高に適しているといわれるブドウが、このワインの原料となっているクシノマヴロというブドウです。酸と黒という意味をもつクシノマヴロは、ギリシャ以外ではほとんど造られていなく、はっきりとした個性をもつブドウです。赤ワインの場合は意味通り、非常に強い酸味と渋みのあるワインを造りますが、ロゼは稀で、華やかかつエレガントに仕上がります。
料理とのペアリングも幅広く、アクアパッツアのようなシーフード系の料理から、酢豚のような甘だれと豚肉を使った料理、またフルーツを使ったパウンドケーキのようなデザートにもぴったりです。ワインとペアリング体験を提供しているthe newでは、ソムリエとフードコーディネーターがキリヤーニに合わせてエビの上湯炒めのレシピを考案しました。
ビアンカヴィーニャ / スプマンテ
「ビアンカヴィーニャ / スプマンテ」は、イタリアのプロセッコを産するエリアで、より爽快感を出すため、通常のプロセッコに用いられるグレラに加えて、ガルガーネガを使用しているコスパ最高のスプマンテです。残念ながら、プロセッコに使用する品種以外を使っているので、プロセッコと名乗ることができません。
しかし、ミラノ万博において「イタリアを代表する100ブランド」にプロセッコの造り手として唯一選出された実力ある生産者のワインランク上のスパークリングワインです。
グレープフルーツの皮やフレッシュな白桃の爽快感ある香りが広がり、シャープな酸味が口中を優しく潤します。さっぱりとしたシーフードのサラダや、ヒラメやタイなど、旨味のある魚にアンチョビや香草を添えたカルパッチョなど、軽めの前菜と一緒にお楽しみください。
バードインハンド / スパークリング ロゼ
「バードインハンド / スパークリング ロゼ」は、オーストラリア アデレードヒルズのコスパ抜群のカジュアルロゼスパークリングワインです。
こちらのワインは、オーストラリア ワイン メーカー オブ ザ イヤーを受賞しています。ワインの最高峰資格であるマスターオブワインを取得しているスーパープロフェッショナルが手掛けており、世界的にも高い評価を受けています。アデレードヒルズは冷涼地であり、高品質なスパークリングに適したピノノワールが育ちます。
透明感のあるサーモンピンクの外観は見た目にも華やかで、食前の一杯としても最適です。アルコール度数も比較的軽めで、味わいも辛口ながら、イチゴやチェリーの甘酸っぱいフレーバーがほんのりと甘さを感じさせます。クリームチーズや生ハム、カニのサラダなど、ソフトな食感がワインの軽快な泡とぴったりマッチします。
エヴィダンス バイ レ ヴィニュロン ド オート ブルゴーニュ / クレマン ド ブルゴーニュ
「エヴィダンス バイ レ ヴィニュロン ド オート ブルゴーニュ / クレマン ド ブルゴーニュ」は、ブルゴーニュ地方のブルゴーニュ シャティオン地区という、シャンパーニュ地方の境界からわずか600mほどしか離れていないエリアから造られるクレマンドブルゴーニュです。エリアとしてはシャンパーニュではないですが、その気候や土壌はほぼシャンパーニュと同じです。
また、こちらのワインは協同組合方式でワインを造っており、現在36人の生産者が1haずつ畑を所有しており、それぞれの畑の個性を反映させた、これまでにはない新時代のスパークリングワインを造っています。協同組合方式は設備や人員をシェアできるのでコストも抑えられ結果的にコスパの良いワインを造る事ができます。
シャープでキレのある酸味に洋梨やハチミツのほんのり甘やかなニュアンスがあり、適度なヴォリューム感が余韻に広がります。キッシュのようなバターやチーズを使った料理や白身魚のムニエルなど、少しヴォリュームのある料理に好相性です。
ジャン ヴェッセル / ウィユ ド ペルドリ
「ジャン ヴェッセル / ウィユ ド ペルドリ」は、シャンパーニュ地方モンターニュ ド ランス地区に位置する1930年創業の家族経営のワイナリーです。
こちらのロゼシャンパンはシャンパーニュ地方では珍しい直接圧搾という手法によるロゼシャンパンで、通常のロゼよりも色合いが淡く、ほんのりとピンクがかっています。直接圧搾といっても、圧力をほとんどかけることなく、自重でプレスされて出てくる果汁からつくられるので、上品な果実味と優しい質感に仕上がります。
フォアグラのソテーやトマト、アボカドなどを使ったサラダ、また鶏肉や豚肉のソテーなどの比較的軽めのお肉料理とも相性が良いです。料理とのペアリングはもちろん、記念日やお祝いなどの贈り物としてもふさわしいコスパの良いシャンパーニュです。
美味しいのに安い!コスパの良いスパークリングワインのペアリング
今回ご紹介したスパークリングワインの中から、ソムリエとフードコディネーターがワインに合わせてペアリングレシピを考案しました。
ワインとお料理のペアリングは双方の良さを引き立てて、単体では想像もつかない素敵なマリアージュを産み出すことができます。ぜひ、スパークリングワインのペアリングを楽しんでください。
ホタテとアボカドのいくら醤油漬けのせ
ホタテとアボカドのいくら醤油漬けのせには、「ヴェルメンティーノ ディ ガッルーラ スプマンテ ブリュット ピエロ マンチーニ」を一緒にお楽しみください。和食にスパークリングワイン…?と思われるかもれませんが、ホタテのもっちりとした質感やアボカドやいくらの濃厚な味わいとスパークリングの爽やかな泡がベストマッチ。
ヴェルメンティーノ種100%の軽やかなアタックと優しい苦味と塩味が、醤油のコクをひきたてます。
スモークサーモンのムース
スモークサーモンのムースには、「キリ ヤーニ」のロゼスパークリングをペアリングしてください。スモークサーモンのピンクやピンクペッパーがロゼの色ともリンクして、見た目も可愛らしいペアリングが楽しめます。
なんといってもサーモンのスモーキーな香りにディルの深み、ロゼのジューシーさがパーフェクトなバランスでマッチします。ムースがあっという間になくなってしまうので、本当に驚きのコンビです。
スパークリングワインとドレッシングのペアリング
スパークリングワインは通常のワインや他の飲み物と比較しても、特に酸味がしっかりある飲み物です。この酸味とワインの泡感を意識することで素敵なペアリングを作り出す事ができます。
簡単にコスパ良くできるペアリングのポイントとしては、スパークリングワインの酸味に合わせて、料理に使うドレッシングをかえてみるということです。スパークリングワインに相性の良いドレッシングとしては以下のようなものが挙げられます。スーパーやデパートなどで手軽に購入ができ、保存も効くので、ご家庭に数種類常備することができ、ペアリングの幅が広がります。
シャンパンビネガードレッシング
シャンパンビネガーとオリーブオイル、塩、こしょうを混ぜたシンプルなドレッシングです。シャンパンと同じ葡萄から作られるため、スパークリングワインと相性が抜群であり、軽やかな酸味が特徴で、サラダドレッシングやマリネ液などに使われます。
合わせるワインとしては、シャンパーニュはもちろん、辛口でフレッシュな味わいが特徴のブリュットやエクストラブリュットのスパークリングワインがオススメです。ブリュットやエクストラブリュットのスパークリングワインは、シャンパンビネガードレッシングの酸味に負けずに、フレッシュで辛口な味わいがあります。さまざまなエリアの辛口スパークリングワインに対応出来る凡庸性の高いドレッシングです。
シェリービネガードレッシング
シェリービネガーとオリーブオイル、にんにく、ハーブを混ぜたドレッシングです。スパークリングワインの味わいを引き立てるだけでなく、シェリービネガーの深みとエクストラバージンオリーブオイルのコクがあり、サラダに深みを与えます。また、にんにくの風味がアクセントとなり、スパイシーでクセになる味わいに仕上がります。
ワインは樽香や複雑な風味がある辛口のスパークリングワインがオススメです。シェリービネガーは、オーク樽で熟成されたシェリー酒の樽から作られる酢であり、風味が豊かで複雑な味わいが特徴です。そのため、シェリービネガードレッシングに合わせるスパークリングワインも、樽香や複雑な風味を持つものが相性が良いです。
特に、シャンパーニュやスペインのカバなど、樽で熟成された辛口のスパークリングワインがオススメです。ただし、シェリービネガーの風味が強い場合には、風味があるスパークリングワインとのバランスを考慮する必要があります。スパークリングワインがシェリービネガードレッシングの風味に負けてしまう場合には、よりフルーティーで軽快な味わいのスパークリングワインを選ぶことも検討してみてください。
ハチミツビネガードレッシング
オリーブオイル、アップルサイダービネガー、ハチミツ、ディジョンマスタード、塩、こしょうを混ぜ合わせたドレッシングで、やさしい甘みがあり、スパークリングワインのフルーティーな味わいとよく合います。また、ディジョンマスタードを加えることで、風味が引き締まり、料理の味を引き立てます。
相性としてはフルーティーで甘口のスパークリングワインが良いでしょう。ハチミツビネガーは、甘くてまろやかな味わいが特徴で、ドレッシングに加えることで、サラダなどの食材にさまざまな風味とコクを加えることができます。そのため、ハチミツビネガードレッシングに合わせるスパークリングワインも、フルーティーで甘口のものがよく合います。
例えば、イタリアのアスティ・スプマンテやモスカート・ダスティがオススメです。また、通常より少し多めにハチミツを加え甘味を増したハチミツビネガードレッシングには、甘さのバランスを考慮して、ロゼの辛口スパークリングワインが相性抜群です。ロゼの果実感と甘味、爽やかな泡は素敵なハーモニーを奏でます。
トリュフバルサミコドレッシング
バルサミコ酢、トリュフオイル、砂糖、塩、こしょうを混ぜ合わせたドレッシングで、トリュフオイルとバルサミコ酢の香り高い味わいが特徴的です。
他にご紹介したドレッシングよりもしっかりとした風味とボディのあるトリュフバルサミコドレッシングには、ドレッシングの風味を引き立て、ドレッシングの重たさを軽やかにしてくれるイタリアのプロセッコやフランスのクレマン・ダルザスがオススメです。
また、トリュフの風味をより強くしたドレッシングには、長期熟成を行なったヴィンテージスパークリングワインの香りが調和します。より上質なワインと合わせる際に是非使ってみてください。
使う食材や調理法はそのままにドレッシングを変えるだけで、様々なスパークリングワインとのペアリングを楽しむ事ができます。あまり難しく考えず、参考までにお読み頂き、実際に色々なスパークリングワインとドレッシングの組み合わせを試してみてください。
ペアリングに関しては、こちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひみてみてください。
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執筆者プロフィール
ワインソムリエ Akiho
フリーのソムリエ(お酒の専門家)として活動中。
ソムリエ資格を複数保有、ブラインドコンテストにて優勝。同年、若手ソムリエの登竜門ソムリエ スカラシップにて最優秀受賞。
京都のワインバーの経営をメインにオンラインワインショップの運営、レストランサービス、セミナーやイベントの企画を行う。
~私のミッション~
お酒を通して「人と人とが共有する時間の幸福度」を向上させること
~ソムリエの資格~
日本ソムリエ協会認定 JSAソムリエ 日本ソムリエ協会認定 JSA Sake Diploma 国際ソムリエ協会認定 ASI International Sommelier Diploma
~経験を積んだお店~
ホテル ニューオータニ大阪 フランス料理SAKURA オステリア エ バール ポレンタ 京イタリアン クアトロ セゾン T & C サービス Maison Lameloise~主な実績/寄稿~ポメリー ソムリエコンクール セミファイナリスト (2019) 第7回 JSA ソムリエ スカラシップ 受賞 (2018) 第1回 JSA ブラインドテイスティングコンテスト 優勝 (2017) 日本ソムリエ協会 機関紙 Sommelier 「日本料理って何なん?」連載 (2019.5-2020.11)