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神コスパ!美味しいのに安い赤ワインをソムリエが厳選してご紹介

 

 

こんにちは!ソムリエのAKIHOです。本日はレストランやワインバー、ワインショップでワインを扱っている際に出会った「コスパ抜群の赤ワイン」をコスパの良いワインの選び方と一緒にお伝えさせていただこうと思います!

「ワインといえばフランス!フランスワインでも安くて美味しいワインを飲みたい!」

 

「ワイン仲間で飲んだことのないような面白いワインを飲んでみたい!」

 

「とにかくコスパ重視!安くても、しっかり美味しいワインを選びたい!」

 

こんな方には必ずお役に立つ内容になっております。是非、最後までご覧ください。

>>先に「美味しいのに安い赤ワイン12選」を見たい!という方はこちら<<

 

 

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コスパの良い赤ワインの選び方

コスパの良い赤ワインとは、単に価格が安価というだけではありません。価格に見合った、もしくはそれ以上のクオリティ、味わい、希少性をもつワインのことで、本来であればもっと高いけれど、様々な理由からリーズナブルに買えるワインをコスパの良いワインといいます。

コスパの良いワインを選ぶ際には、いくつかのポイントがあり、それらをしっかりと抑えることで、お得にワインを楽しむことができます。

早速コスパの良いワインを選ぶポイントをみていきましょう!

・フランスワインはコスパの良いクラス(格・階級)から選ぶ
・ホームパーティにはコスパの良いブレンドワインから選ぶ
・低予算でワインを買うときはコスパの良い国から選ぶ

 

フランスワインはコスパの良いクラス(格・階級)から選ぶ

フランスのワインは他の国のワインと比べて、とっつきにくかったり、高級なイメージがありませんか?

シャンパーニュ、ブルゴーニュ、ボルドーというワインの産地は、誰もが一度は聞いた事のあるかもしれない有名な産地ですが、これらは全てフランスの産地です。


確かにこうした産地には、一本数万円から、時には数十万円するような高級なワインも存在します。ですが、有名産地で造られる全てのワインが超高級というわけではありません。全てのフランスワインには階級が付けられており、その階級のランクに応じて、ある程度の価格幅が設けられています。

 

「じゃあ、単純に階級のランク一番低いものが一番安くてコスパがいいんじゃないの?」

 

と思われるかもしれませんが、そうとも限りません。階級といっても、その分け方は産地によって異なります。

 

例えば、ボルドーでは生産者=シャトーに格が付けられています。一番有名な格付けであるメドック地区の格付けでは、1級から5級まで計61のシャトーが格付けされています。その級に応じて大体の価格帯が決まっていて、5大シャトーと呼ばれる1級のシャトーでは、現在10万円を超える価格で取引されています。

格付けと聞くと、低い級では質が低いのでは、と感じるかもしれませんが、大前提として、ボルドー地方全体では現在6000を超す生産者が存在しています。その中から選ばれたシャトーですので、品質はお墨付きです。

 

また、1級から5級まで級に応じての相場がありますが、この格付けが制定されたのは1855年と今から160年以上前になりますが、多少の変更があったものの、基本的には制定当時と同じ格付けを使用しています。この期間の中で多くのシャトーが品質改善を行い、さらにクオリティを高めています。低い級であっても技術力の向上や品質改善により、上位の級のシャトーを凌ぐワインを造るシャトーも出てきています。

こうしたシャトーは、高品質でありながら、等級に基づく価格帯で購入ができるという点で非常にコスパが良いといえます。

 

ホームパーティにはコスパの良いブレンドワインから選ぶ

自宅や友人の家で集まってホームパーティをする際、どんなワインを選ぶか迷うことはありませんか?レストランで飲む様な高級なワインではないにせよ、スーパーで売っているようなデイリーワインも、少し物足りないのではないでしょうか?


また、持ち寄りでワインを選ぶとなると、他の人と被ってしまうのも避けたい所です。こうした時にコスパが良くて、シチュエーションにぴったりなワインがあります。

それは、いろいろな品種のブレンドワインです。

「ブレンドワインって、確かに安いイメージだけど、クオリティも低いのでは??」

こう感じるかもしれませんが、実は世界中を見渡すと多くのワインがいくつかの品種をブレンドしたもので、単一品種で造られるワインの方が一部なんです。先ほど紹介した世界トップの産地と言えるボルドーも、基本的にはブレンド(ボルドー地方ではアッサンブラージュといいます。)で造られたワインです。

 

ブレンドワインの中にも、ひとつの品種をまず醸造し、ワインにしたあとで、生産者が意図的に比率を考え、目標となる香りや味わいに仕上げたものと、畑の段階から多様な品種を植えて、収穫も同時に行い、そのまま醸造を行う混植混醸というものがあります。
ボルドーワインは前者で、造り手の技量、経験値がワインの質に影響します。

後者はフィールドブレンドといわれるスタイルで、畑やヴィンテージの個性がより反映されるワインとなります。フィールドブレンドの魅力は既存のスタイルに捉われない多様性と、しっかりとした個性がある点だと筆者は感じています。

香りや味わいに多様性があり、高価なワインにあるような複雑性があるにも関わらず、コスパが良いという点で、カジュアルなシチュエーションには最適なワインといえます。

 

また、料理とのペアリングにおいても、レストランで提供されるような洗練された一品に合わせるということは難易度が高いですが、ブレンドワインは多様なブドウの個性を感じることができます。

一本でいろいろなジャンルの料理と合わせることができるという点でもコスパが高いワインです。

 

低予算でワインを買うときはコスパの良い国から選ぶ

ブドウ畑

フランスワインでなくても良いし、皆で集まって飲むわけでもないから、単に安くてコスパの高い美味しいワインが飲みたい!という事もあるかと思います。そんな際のコスパワインの選び方は、コスパの良い国のワインから選ぶことをオススメします。

「国によってそんなにコスパが違うの?」

個人的には、赤ワインはチリと南アフリカのワインが最もコスパが良いと感じています。

さまざまな要因がありますが、最も大きな点は、そもそもの原料ブドウの単価が安いことと、生産するコストが相対的に安く済むという点です。

チリや南アフリカといった国は地理的、気候的にブドウの生育に適していて、毎年安定してブドウを収穫することができます。日本でも野菜やフルーツは時期や年によって売られている値段が違うということがありますが、それと同じ様に、ワインを作るための原料であるブドウの値段というのも常に一定というわけではありません。


多くのワインというのは自社畑(ワイナリーが所有し、ワイナリーが管理する畑)からのブドウではなく、契約農家から購入したブドウからワインを作ることがほとんどです。こうした点において、チリや南アフリカは需要に応じて供給をできるので、ブドウの価格が安定するというわけです。

 

また、ワインを生産する際のコスト、例えば、人件費、輸送費、容器代や広告費など多くの費用がかかりますが、日本と比較した際、物価が安い国は相対的にワインの価格も安くなります。こうした生産コストは、ワインの味わいそのものには関係しないコストなので、生産コストが安く済めば済むほどコスパの良いワインということになります。

 

特にチリに関しては、上記を理由にフランスやイタリアなどの大手の生産者や若手の造り手が、技術力、経験を駆使してコスパの良いワイン造りを行っているので、品質は高級ワイン並みだけれど、価格はリーズナブルというようなワインがごろごろあります。コスパワイン選びに悩んだ際は、まずはチリから探してみるということをオススメします。

 

美味しいのに安い赤ワイン12選

コスパの良いワイン選び方をもとに、筆者がオススメのコスパワインを厳選させていただきました。是非ご参考にしてみてください。

シャトー・ポンテ・カネ

シャトー・ポンテ・カネ

「シャトー・ポンテ・カネ」は、ボルドー地方、ポイヤック村に位置する、メドックの格付け5級に格付けされている、今最も人気を高めているシャトーの一つです。自然環境に即した造りであるビオディナミ農法を他のシャトーに先駆けて行なったシャトーで、その存在感や味わいのクオリティは2級の格付けシャトーに勝るとも劣らないといわれています。

 

高級で美味しいワインが飲みたいけど、数万円のワインには手が出せない…そんな方におすすめのコスパの良いワインです。特別な日のディナーやプレゼントにも十分な格のワインですが、それがこのお値段というのはワイン以上の美味しさがあるかもしれません。

シャトー・ポンテ・カネのご購入はこちらから

 

おすすめのペアリングは「牛スネ肉のワイン煮込み」です。リッチな牛肉を焼いてから煮込むという一手間でお肉の旨味とシャトー・ポンテ・カネの深い味わいが最高のペアリングです。ワインとペアリング体験を提供しているthe newでは、ソムリエとフードコーディネーターがシャトー・ポンテ・カネに合わせた「牛スネ肉のワイン煮込み」のレシピを考案しました。

the newの「牛スネ肉のワイン煮込み」のレシピはこちら

 

オコタ バレル / テクスチャー ライク サン

オコタ バレル / テクスチャー ライク サン

「オコタ バレル / テクスチャー ライク サン」は、オーストラリアの大地から生まれる、フィールドブレンドのワインです。野生酵母発酵で無清澄・無慮過、昔ながらのバスケットプレスで造られているナチュールワインです。

赤ワインですが、黒ブドウだけでなく、白ブドウも数品種混醸されており、通常の赤ワインとはまた違った面白み、飲み心地を堪能できます。

 

個性的で面白いワインなので、手土産やホームパーティで話のタネにもなるでしょう。この価格帯以上の楽しみや価値がある、コスパの良いワインです。

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おすすめのペアリングは「肉団子黒酢あん」です。肉団子の旨味と黒酢のまろやかな酸味がオコタバレルのやや軽やかなアタック、可愛らしい果実味と豊かな酸味、サラサラとしたきめ細かいタンニンに最高です。ワインとペアリング体験を提供しているthe newでは、ソムリエとフードコーディネーターがオコタバレルに合わせて「肉団子黒酢あん」のレシピを考案しました。

the newの「肉団子黒酢あん」のレシピはこちら

 

ヴィニスタ 2019 ペドロ パッラ イ ファミリア

ヴィニスタ 2019 ペドロ パッラ イ ファミリア

「ヴィニスタ 2019 ペドロ パッラ イ ファミリア」は、パイス種というチリの伝統的品種で造られたワインで、その樹齢はなんと120年を超えており、味わいに複雑性や豊かな印象があります。チリ南部のエリアは、非常に冷涼で、気候もブルゴーニュと似ていることから、非常に高品質なワインが生産されるエリアとして近年注目されています。

 

丁子やシナモンなどのスイートスパイスやほのかな苦味を感じる味わいは、ワイン好きの心をくすぐる1本ですが、このお値段は驚き。友人とのワイン会に持ち寄るのもよし、週末に家で手料理とペアリングを楽しむのもよし、楽しみ方もさまざまなコスパの良いワインです。

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おすすめのペアリングは「青椒肉絲(チンジャオロース)」です。豚肉の旨味とピーマンの苦味がヴィニスタの優しくきめ細かいタンニンが心地よく、余韻に残る甘草を思わせるわずかな苦味に最高です。ワインとペアリング体験を提供しているthe newでは、ソムリエとフードコーディネーターがヴィニスタに合わせて「青椒肉絲(チンジャオロース)」のレシピを考案しました。

the newの「青椒肉絲(チンジャオロース)」のレシピはこちら

 

シャトーラグランジュ / レ フィエフ ド ラグランジュ


「シャトーラグランジュ / レ フィエフ ド ラグランジュ」は、ボルドー地方、サンジュリアン村に位置する、メドックの格付け3級に格付けされているシャトーラグランジュが手掛けるセカンドワイン。

セカンドワインというのは、シャトーの看板商品となるファーストワインの品質をより高めるために、ファーストに使用されなかったブドウから造られるワインです。近年では産地全体のブドウのポテンシャルが向上しており、セカンドながら、シャトーのエッセンスを味わえる一本です。

 

ボルドーワインは好きだけれど、デイリーで飲むにはちょっと予算オーバーだなと感じている方にはぴったりのワインです。家飲みでもカジュアルなビストロでも気軽にクラシックな味わいを楽しみたい方にオススメです。

 

ジャン クロード ラモネ / ブルゴーニュ パストゥーグラン


「ジャン クロード ラモネ / ブルゴーニュ パストゥーグラン」は、ブルゴーニュの白ワインで3本の指に入るトップドメーヌ・ラモネが、ピノノワールとガメイをブレンドしてつくるカジュアルワインです。ピノノワールの華やかかつ繊細な印象とガメイの明るくジューシーな果実味が絶妙なバランスでブレンドされており、若くから飲めるコスパワインです。

 

ブルゴーニュ地方のピノノワールはワイン産地の中でも特に価格上昇が著しい地域ですが、その中でもピノノワールをコスパ良く楽しみたいという方には、是非お選び頂きたい一本です。自宅でセラー熟成をしたい方にもオススメです。

 

ポール クルーバー / エステート ピノノワール


「ポール クルーバー / エステート ピノノワール」は、南アフリカ、エルギン地区で家族経営にてワイン造りを行うワイナリーで造られており、国内外数々の賞を受賞している実力のあるワイナリーです。安価ながら、しっかりとした色付き、果実やスパイス、土のような多様な香り、タフなボディをもつ、コスパワインです。

 

ピノノワールをとにかくお安く美味しく飲みたい方には、もってこいの一本です。幅広い温度帯で楽しめるので、家飲みで肩肘張らずに楽しめるのもナイスなポイントです。

 

シャトー トゥルヌフイユ

Ch. Tournefeuille

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「シャトー トゥルヌフイユ」は、ボルドー地方の右岸にあるポムロール地区は、ペトリュスやルパンといった綺羅星のようなシャトーが数多くありますが、こちらのワインはそのポムロール地区の隣の小さなエリア、ラ・ランド・ポムロール地区に位置するシャトーです。

メルロー主体のコクとなめらかさをもつ味わいで、格付けシャトーとはまた違ったゆったり感をもつ一本です。

 

コスパ良く熟成したワインを楽しみたい方は飲むべき一本です。若いうちからでも土やキノコの熟成香が漂いますが、数年寝かせるだけでもぐっと熟成感が高まります。ちょっとリッチにご家庭ですき焼きや上質なお肉料理を食べる際には素敵なペアリングを楽しめます。

 

ボデガス カロ / カロ


「ボデガス カロ / カロ」は、アルゼンチンのトップワイナリー、カテナ社とボルドーのラフィットグループがコラボレーションをして作りあげた、唯一無二のドリームワイン。アルゼンチンを代表する品種であるマルベックと、ボルドーのエッセンスといえるカベルネソーヴィニョンをブレンドして造られています。

リッチで力強い印象のワインです。一本でアルゼンチンとボルドーを味わえるコスパワインです。

 

アルゼンチンでは伝統的にBBQスタイルの料理が食されており、その食文化に沿ってワインが造られているので、こちらのワインもBBQやキャンプなどアウトドアで楽しむにはぴったりです。ジューシーでコクのある味わいをワイン仲間と一緒にお楽しみください。

ベティッグ / ヴィーノ プエブロ ピノノワール


「ベティッグ / ヴィーノ プエブロ ピノノワール」は、チリの南部に位置する新進気鋭の若手ワイナリーのピノノワール。当ワイナリーのトップアイテムは、将来的にブルゴーニュのグランクリュクラスに匹敵するのではないかと期待をされています。

こちらはエントリーレベルながらしっかりと熟した果実味と上品な酸があり、ブルゴーニュを彷彿とさせるコスパ抜群のワインです。

 

コスパの良いワインながら、高級ワインの装いもあるワインなので、持ち寄りのワイン会などで持参すると参加メンバーからびっくりされること間違いなしです。ワイン単体を楽しむよりも、料理と合わせて楽しみたい一本です。

 

レスプリ・ド・シュヴァリエ


「レスプリ・ド・シュヴァリエ」は、ボルドー地方、グラーヴ地区のペサック・レオニャン村の名門ドメーヌ・ド・シュヴァリエのセカンドワイン。ファーストワインと同じ畑からのブドウを使用していますが、品種の比率が異なり、凝縮味がありながらチャーミングな印象もあります。セカンドワインは良質ながらカジュアルにボルドーを堪能できます。

 

味わいの安定感、飲み心地の良さ、コストパフォーマンス、どれをとっても秀逸なワインは、大切な人への贈り物としてぴったりです。白ワインも秀逸なシャトーなので、白ワイン、赤ワインの紅白セットもオススメです。

 

マージ / カンポフィオリン ロッソ ヴェローナ


「マージ / カンポフィオリン ロッソ ヴェローナ」は、イタリア、ヴェネト州にはイタリア三大赤ワインのひとつであるアマローネがありますが、こちらはベビーアマローネと通称される、アマローネの片鱗が楽しめる一本です。

アパッシメントといわれる、陰干してエキス分を凝縮したブドウから造られるワインは、深いコクとリッチなボディ、ボリュームのあるタンニンがあります。また伝統的なブレンドから生まれるバランスのよさもあり、満足度の高い一本です。

 

凝縮したブドウの旨味を味わえるワインは、食事の後のチョコレート系のデザートに合わせてみても面白いです。ヴァレンタインにチョコレートの代わりにこちらのワインをプレゼントするのもオシャレですね。

 

クネ / クリアンサ


「クネ / クリアンサ」は、ヨーロッパの中ではスペインがコスパ抜群の国といえます。クネはスペイン、リオハ州の巨大ワイナリーで、多彩なラインナップながらどれも一定のクオリティを維持し続けています。

クリアンサはエントリーレベルながら30-40年といった樹齢の古いブドウを数種類ブレンドして造られており、安定したコスパ良さを誇ります。

 

多様な料理に寄り添う味わいは、ホームパーティや持ち寄りワイン会など、色んな料理、色んな人が集う場所で開けたい一本です。温度帯をあまり気にせず楽しめるのも良い点です。

 

コスパの良い赤ワインのペアリング

「コスパの良い赤ワインをコスパ良く料理と一緒に楽しみたい!」

こういう方にオススメのペアリングとして、色々なスパイスを料理に加えてみることをオススメします。

ワインには様々な香りがありますが、スパークリングワインや白ワインと違い、赤ワインの香りの重要なポイントとして、スパイス香があります。スパイスの香りは、ブドウ本来が持っていたりもしますが、基本的には熟成を重ねることでスパイスの香りは高まります。熟成を重ねるという点で、コスパの良いワインというのは、他の要素と比べ、相対的にスパイスの香りが控えめなものが多いので、料理に加えてあげることで、全体として香り、味わいを補完することができます。

 

このスパイス香は料理を合わせる上でとても重要で、筆者もレストランでソムリエとして料理と合わせる際はスパイス香を重視しています。合わせるポイントとしては、ワインに少しは感じるけどあまり強くは感じないスパイスの香りを見つけて、そのスパイスを料理に加えてあげることです。スパイスの香りは、ありすぎると料理の素材本来の味を損ねてしまいますが、バランスよく加えることで、高級レストランでの味わいを再現することもできます。


はじめは難しいと思うかもしれませんが、完璧な正解があるわけではないですし、違ったスパイスを使ってみると、これはこれで美味しい、なんてこともよくあります。乾燥したスパイスはスーパーでも購入でき、日持ちもするので、何種類かを買っておくこともできます。

 

ペアリングに関しては、こちらの記事でも解説しているのでぜひ参考にみてみてください!

関連記事:【ソムリエが解説】ワインのペアリングとは?料理と合わせるコツを紹介

是非、コスパワインと色々なスパイスの組み合わせを試してみて頂けたらと思います!

執筆者プロフィール

ワインソムリエ Akiho

ワインソムリエ Akiho

フリーのソムリエ(お酒の専門家)として活動中。
ソムリエ資格を複数保有、ブラインドコンテストにて優勝。同年、若手ソムリエの登竜門ソムリエ スカラシップにて最優秀受賞。
京都のワインバーの経営をメインにオンラインワインショップの運営、レストランサービス、セミナーやイベントの企画を行う。

~私のミッション~
お酒を通して「人と人とが共有する時間の幸福度」を向上させること

~ソムリエの資格~
日本ソムリエ協会認定 JSAソムリエ 日本ソムリエ協会認定 JSA Sake Diploma 国際ソムリエ協会認定 ASI International Sommelier Diploma

~経験を積んだお店~
ホテル ニューオータニ大阪 フランス料理SAKURA オステリア エ バール ポレンタ 京イタリアン クアトロ セゾン T & C サービス Maison Lameloise~主な実績/寄稿~ポメリー ソムリエコンクール セミファイナリスト (2019) 第7回 JSA ソムリエ スカラシップ 受賞 (2018) 第1回 JSA ブラインドテイスティングコンテスト 優勝 (2017) 日本ソムリエ協会 機関紙 Sommelier 「日本料理って何なん?」連載 (2019.5-2020.11)