以前はレストランやバーでワインを飲む機会が多かったけど、最近は家で楽しむ機会が増えた!という方は多いのではないでしょうか。
お家でワインを楽しむ時に意識していることはありますか?
何気なく選んでいるワインやグラス、合わせるお料理…
これらをほんの少し意識するだけで、お家でのワイン時間をグッと充実させることができるのです。
「お家で飲む時くらい自由にワインを飲みたい!」という気持ちも十分に理解した上で、知っているとどこかできっと役に立つ、お家でワインを楽しむ時のチェックリストを長野ワイン専門店を営むソムリエ・丸山綾音がご紹介します。
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ワインを家で楽しむ時のチェックリスト
先ほども少し述べたように、お家で飲む時くらい何にも縛られず自由にワインを楽しみたいですよね。
もちろん、1人で飲む場合やパートナーなどの親しい相手と飲む場合であればそれで全く問題ありません。ワインバーでは背筋を伸ばしてワインと向き合う筆者も、お家ではソファーで存分にくつろぎながらワインを楽しんでいます。
この記事では、お家に人を招いてワインを楽しむ際に知っておきたいポイントをご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
目的にあったワインを選ぼう
ワインを楽しむ、と一口にいっても、そのシーンはさまざま。
親しい友人とワイワイ、お客さまを招いてのホームパーティー、中には全くワインに親しみのない方と一緒に飲む機会もあるかもしれません。
その全てのシーンに共通して大切なのは、予算を考慮しながら目的にあったワインを選ぶこと。
一例ではありますが、シーン別のおすすめをご紹介します。
<親しい友人とワイワイ楽しむカジュアルな会>
カジュアルな会では、第一に楽しむのは会話やコミュニケーションという場合が多いはず。その中には、普段ワインに親しんでない方もいらっしゃるかもしれません。
ワインがメインの目的でない場合には、奮発して買った高級ワインよりも、手軽に開けられるカジュアルレンジのワインを選ぶことをおすすめします。
会の格とワインの格をそろえるという意味もありますが、ワインに気が向きすぎて本来の目的がおろそかになってしまうことを防ぐという側面も含んでいます。価格帯としては、2000円台のワインを中心にラインナップを考えてみてはいかがでしょうか。
<大人数でのパーティー>
大人数が集うホームパーティの場合は、参加する人数に合わせてスパークリングワイン・白ワイン・赤ワインをバランスよく用意しておくとよいでしょう。用意する料理に合わせてロゼワインやオレンジワインを入れてみても話題の種になるはずです。
用意する本数は多くてもひとりあたり1本まで!としっかり制限することで、飲み過ぎ防止にもなります。
<お祝いの席や大切なお客さまを招いた会>
大切なお客様をおもてなしする場合は、ワイン選びはより丁寧かつ慎重に。
お祝いの席では華やかなシャンパーニュが喜ばれるでしょうし、ワイン好きのお客さまであれば、その方の好みに添ったワインを用意することで過ごす時間の質が変わってくるはずです。
関係性によっても予算は変動しますが、予算は5000円以上に設定することで選べるワインの幅も広がります。
自分で選ぶのが難しい場合は、ワインショップの店員さんやソムリエさんに相談すれば、贈る相手のことや予算を踏まえたおすすめを教えてくれるでしょう。
<ワインが好きな人が集まる会>
ワイン好きの方とのワイン会では、思いっきりワインに焦点を当てた内容で楽しむのはいかがでしょうか。
例えば、ワインを楽しむことにプラスして学びも取り入れたい!という場合は、テーマを設けてワインを選んでみると勉強にもなります。
ひとつの品種や産地をとことん掘り下げたり、ワインが造られた土地や醸造法などを調べて共有することでより深い楽しみを得ることが出来るはずです。
難易度は少し上がりますが、同じ生産者の同銘柄をヴィンテージ違いで試飲する垂直試飲や、ヴィンテージを揃えて生産者や畑の違いを試飲する水平試飲などもとてもよい経験になります。
また、筆者の周りは普段からワインを楽しむ人が多いため、参加者がそれぞれワインを持ち寄るスタイルで会を開くことが多くあります。
「予算は3000円」「寄せ鍋にあうワイン」「イタリアの土着品種」など、その日によってざっくりとしたテーマを決めておきます。自分では買わないワインとの新たな出会いがあったり、選ぶワインでその人の個性が垣間見えたり…ワインを中心に盛り上がりに欠けない時間を過ごすことが出来ます。
どんな人と飲むのか、何が目的なのかを明確にすることで、その場にぴったりのワインを選ぶことが出来るはず。ぜひ参考にしてみてください。
ワインの温度管理は厳重に
ワインを口に含む時の温度によって、ワインの味わいを構成する渋みや酸味、甘味の感じ方がガラリと変わることをご存知でしょうか?
白ワインは冷蔵庫で冷やして、赤ワインは室温で…と考えるのが一般的ですが、ワインの味わいのタイプによって、それぞれおいしく飲むための温度が存在します。
赤ワインは室温で…とはいっても、真夏の室温と真冬の室温は異なります。人間にとっての適温がワインにとっては不適切なケースもあり得ます。
タンニンの量が味わいのキーとなる赤ワインは、温度が高いとタンニンをまろやかに感じ、温度が低いと強く感じます。
そのため、タンニンがしっかりとしているボルドータイプのワインなどは17〜20度が心地よく渋みを感じられる適温となります。反対にタンニンの少ないピノ・ノワールやガメイなどのワインは13〜16度で飲むことによってタンニン・酸味・果実風味の各要素のバランスが保たれます。
また、酸味が味わいのキーとなる白ワインは、ワインを冷やすことで酸がより際立ち、甘味もすっきりと感じることができるようになります。
酸味がしっかりとしたワインは8〜10度で飲むことでフレッシュさを失わずに楽しめます。樽熟成のシャルドネなどのコクを楽しみたいワインの場合は、11〜14度を目安にすると豊かな香りと味わいのふくよかさをしっかりとキャッチすることができます。
楽しい会の最中ですからあまり神経質になる必要はありませんが、余裕があればワインクーラーを使用するなどして、ワインをおいしく楽しめる温度をキープする工夫を凝らしてみましょう。
ワインの温度管理に関しては、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
関連記事:ワインの温度や湿度がおいしさに影響する?!自宅で楽しむ時の注意点! - theDANN media
ワインにあったワイングラスを用意
「グラスが変わるとワインの味が変わる」という言葉を聞いたことがありますか?
実際には味が変わるのではなく「グラスを変えると、ワインの感じ方が変わる」というのが正解なのですが、味が変わった!と錯覚するほど、グラスの種類はワインの味わいに大きな影響を与えます。
例えばワインのインポーターが行う試飲会やソムリエ試験のテイスティングでは、国際規格のテイスティンググラスが使用されています。
その理由は、品種や産地などが異なる様々なワインを同じ条件でテイスティングするため。
グラスを統一することで、グラスがもたらすワインの香りや味わいへの影響を一定にしているのです。
このように、ワイングラスはワインの香りや味わいを引き出すためにとっても重要な要素です。ワインの種類や飲む目的によって最適なグラスを選ぶことを意識してみましょう。
選ぶ時に注目してほしいのは、「ボウルの形」と「飲み口のすぼまり方」。
ボウルの形によって主に香りに、飲み口のすぼまり方によって主に味わいの感じ方に変化が生まれます。
ボウルの形は、大きく分けて2種類あります。
いわゆるボルドー型と呼ばれる「縦長の卵型」とブルゴーニュ型と呼ばれる「胴体の膨らんだ洋梨型」です。
卵型のグラスはワインが空気と触れる表面積が小さくなり、ワインの強く複雑な香りを段階的に楽しむことができるので、名前の通りボルドータイプの濃厚なフルボディの赤ワインに適しています。
洋梨型のグラスはワインが空気と触れる表面積が大きくなり、繊細な香りを豊かに感じとることができるので、こちらも名前の通りブルゴーニュなどの香り高いエレガントな赤ワインに適しています。
また、飲み口のすぼまり方は、わたしたちがワインを飲む時の口の形に影響します。
すぼまりが広いグラスでワインを飲むと口の中でゆっくりワインが広がり、渋みや凝縮感を舌の上でじんわりと楽しむことができます。
ボルドーのカベルネ・ソーヴィニヨンやメルローなど、フルボディの赤ワインに適しているでしょう。
反対に、すぼまりの狭いグラスでは口がすぼまるため、エレガントさを保持したまま風味を楽しむことができます。ブルゴーニュのピノ・ノワールやネッビオーロなどのエレガントな赤ワインに適しています。
ワイングラスについてはこちらの記事でもまとめていますので、チェックしてみてくださいね。
関連記事:【2022年完全版】今さら聞けない!?ワイングラスの種類とおすすめグラス10選! - theDANN media
ワインオープナーは使いこなせるか
ワインの栓は大きく分けてコルク栓とスクリューキャップの2種類があります。
スクリューキャップはくるっと回せば簡単に開けることができますが、ワインオープナーを使ってのコルクの抜栓はいかがでしょうか?
慣れるまでは難しく感じるかもしれませんが、一連の動作を覚えてしまえばあとはひたすら回数をこなすのみ!その手順を簡単にご説明します。
まず、瓶口を覆っているキャップシールを剥がし、ワインオープナーのスクリューをコルクの中央分に差し込みます。
オープナーをまっすぐに立て、ゆっくりとハンドルを回転させながら根本の近くまで差し込み、ボトルの口にフックをひっかけてテコの原理で引き上げます。
最後は手を添えてコルクを引き抜くことでスマートに抜栓ができます。
また、蝋封されたワインを開ける時は蝋を剥がしたり削ったりせずに、蝋の上からスクリューを差し込みます。
あとは先ほどの説明と同様にコルクを抜き、ボトルの中に蝋が入ってしまわないように瓶口を軽く拭ってからワインを注ぎましょう。
一般的なワインオープナーに加え、電動式やエアー式などのユニークなオープナーも数多く販売されていますので、どうしても抜栓が苦手…という方はぜひチェックをしてみてください。
参加者の好みを聞いておこう
友人や知人を招く場合、事前に参加者の好みを把握しておくことで、当日の用意が楽になるでしょう。
ですが、全員分のワインや食事の好みを叶えようとしなくても大丈夫。ソーヴィニヨン・ブランが苦手だった筆者ですが、あるワイン会で出されたソーヴィニヨン・ブランのおいしさをきっかけに、苦手意識がなくなったという経験があります。
参加者の好みを元に、
「普段はフランスの冷涼な気候のワインを飲んでいるみたいだけど、南アフリカの冷涼なワインを飲んだらどんな反応をするんだろう」
「甲州が好きって言ってたから、似たようなニュアンスのあるミュスカデを用意しておこうかな」
などなど、おもてなしの心を持ってあれこれ妄想をしてみてください。ただし、食品のアレルギーは命にも関わってくることですので、しっかりと気にかけておきましょう。
テイスティングの方法は知ってる?
ワインのテイスティングには、主に2つの目的があります。
ワインの品質が正常かどうかを確かめる目的(ホストテイスティング)と、味わいを評価する目的(テイスティング)です。
どちらも主にレストランなどで求められることが多く、お家で楽しむ時に型式ばったテイスティングが必要になることは少ないですが、意味や手順を知っておくといざお店でテイスティングをする場面になってもスムーズに行えるはずです。
機会があれば、お家で練習がてらテイスティングの手順にならって実践してみてくださいね。
テイスティングについての詳しい解説はこちらからどうぞ!
関連記事:【完全版】ワインのテイスティングの目的・手順・NGマナーを解説 - theDANN media
ワインに合う料理を準備しよう
ワインは、料理と合わせることで更に魅力を増す飲みものです。用意するワインに合わせて料理とのペアリングにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ペアリングとは、通常ひとつの料理にひとつのワインを合わせることを意味しますが、お家であればひとつの料理に対して数種類のワインを合わせることも可能です。逆に、ひとつのワインに対してさまざまな料理を合わせることも。
レストランの完成されたペアリングも楽しいですが、自由な発想を元に色々試せるお家ならではのペアリングも面白いですよ!
ワインのペアリングについてはこちらの記事で詳しく解説をしていますので、参考にしてみてくださいね。
関連記事:【ソムリエが解説】ワインのペアリングとは?料理と合わせるコツを紹介 - theDANN media
酔ってしまった時のすすめ
基本は適量飲酒!自分が飲める量をしっかりと把握しておくことが一番大切です。しかし、おいしいワインを飲みながら過ごす楽しい時間…ついつい飲み過ぎてしまうこともあるでしょう。
お酒に酔ってしまうと、自分の体へ負担がかかることはもちろん、一緒に居合わせた人に迷惑をかけてしまうことになるかもしれません。
お酒を楽しむ時の心得として「酔わないようにする」ための対策を覚えておきましょう。
下記のふたつはどんな席でも実践しやすいので、ぜひ試してみてください。
・空腹時に飲まない
・お酒と同量の水を飲む
特に、お水の摂取は飲酒時も飲酒後もとても大切です。
飲酒時はアルコールの利尿作用よって、体内に入ってくる水分量よりも体外へ出ていく水分量の方が多くなり、体液のバランスが崩れてしまうことで脱水症状を引き起こしやすくなります。
アルコールを体内で分解するためにも、二日酔いの原因成分であるアセトアルデヒドを体外へ排出するためにも、水分は欠かせません。
しっかりとお水を飲みながら、適量の飲酒を心がけましょう。
それでも酔ってしまった!という時は、さらにたっぷりお水を飲んで。その後の飲酒は避け、必要であれば胃や肝臓をサポートする市販のサプリメントを服用しましょう。
準備に必要なものを確認しよう
いざワインを飲む!となった時に慌てないように、必要なものを確認しておきましょう。
<必ず必要なもの>
・ワインオープナー
・グラス
・トーション(布巾でもOK)
<あると親切なもの>
・グラスマーカー
・ワインリスト
ワインオープナーはコルク栓ワインを開ける際に必ず必要ですし、トーションはボトルからの液ダレを防ぐためにも用意をしておきたいアイテムです。
グラスはスパークリングワイン用とスティルワイン用など、必要であればワインの種類に応じて何脚か用意があると安心です。そこまで神経質になる必要がないのであれば、1人一脚万能型のグラスを用意するだけでも十分でしょう。
人数が多い会や席を立っての移動を伴う立食スタイルの会では、使用していたグラスが分からなくならないようにグラスマーカーがあると親切です。特別なものを用意しなくても、マスキングテープに名前を書いて貼っておくだけでもその役割を果たしてくれますよ!
また、自分で選んだワインを飲む場合や複数のワインが並ぶ会の場合、簡単なワインのリストやなぜそのワインを選んだかを参加した方と共有することで、より楽しい会になるはずです。
ワインを飲み終えたら…
奮発して購入したワインや大切な人からもらったワイン。飲み終わったあとすぐにボトルを捨ててしまうのはなんだか気が引けませんか?
せっかくだから何か記録に残したいけど、スマートフォンで写真に撮るだけでは味気ないし、ボトルを残しておくのは場所を取ってしまう…そんな時におすすめの便利アイテムをご紹介します。
・ラベルコレクター
ワインのラベルをきれいに剥がして保管することが出来るアイテムです。
使い方は、ラベル部分にシールを貼って剥がすだけ。とっても簡単です。
台紙には、飲んだ日付や味わいの感想などを書き込めるスペースが用意されたものもあるので、思い出として長く残しておけますよ。
・コルクキーホルダー
コルクに趣向を凝らしているワイナリーさんも数多くありますよね。普段はそのまま捨ててしまうコルクですが、このアイテムを使うとキーホルダーに変身させる事ができます。
使い方はコルクにネジを差し込むだけ。飲んだワインのコルクをキーホルダーにしてお客さまにプレゼントしてもきっと喜ばれるはずです。
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いつものディナーが、まるで旅行先でふと入ったレストランにいるような楽しいひとときになるでしょう。パートナーの方やご友人とのホームパーティでも、本格的なワインペアリングおもてなしができます。
the newでは、毎回異なるストーリーをご提供していく予定でございます。
第一回は、ワインの王国と呼ばれるフランス産のワインとフランス料理を一緒にお楽しみください。
<Champagne Delamotte Brut / シャンパーニュ ドゥラモット>
シャンパーニュ ドゥラモットに関してはこちらのページをご参考ください。
ソムリエが語る!ドゥラモットの魅力とオススメのドゥラモット3選 - theDANN media
<2017 Clos des Lunes Lune d'Or / クロ・デ・リュヌ・リュヌ・ドール 2017>
クロ・デ・リュヌ・リュヌ・ドールに関してはこちらのページをご参考ください。
クロ・デ・リュヌ・リュヌ・ドールとは?逸品辛口白ワインを徹底解説 - theDANN media
<2013 Château Pontet Canet / シャトー・ポンテ・カネ>
シャトー・ポンテ・カネに関してはこちらのページをご参考ください。
シャトー・ポンテ・カネとは?オススメワインや当たり年をご紹介 - theDANN media
ソムリエが選ぶ!家飲みにおすすめの3本セット
ここまでお家でワインを楽しむ際のチェックリストをご紹介してきました。
次に、実際にお家でワインを楽しむ際のおすすめのワインをご紹介します。
価格も手頃で、手に入りやすいワインをピックアップしましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
バランスよく赤・白・泡を楽しむなら
お家で赤ワイン・白ワイン・スパークリングワインをバランスよく楽しむ時におすすめなワインをご紹介します。
【Logan Wines / Weemala series】
・シラーズ / ヴィオニエ(赤ワイン)
・ピノ・グリ(白ワイン)
オーストラリアのワインシーンに新たな風を吹き込んだローガン・ワインズ。筆者も普段から愛飲しているワイナリーです。
ウィマーラシリーズは、ワイナリーのミドルライン。畑に訪れる地区の野鳥の絵が描かれたエチケットはシリーズを全種類集めたくなるくらいキュートです。
香りはどのキュヴェもうっとりするほどアロマティック。味わいは抜栓後の変化も楽しいので、何日かに分けてゆっくりと楽しむのもおすすめです。
【Wabi-sabi / spumy GV】(スパークリングワイン)
ワビ・サビは、ビオロジー栽培のぶどうから造られたオーストリアの自然派ワインを、広く世界に紹介することを目的としてスタートしたプロジェクト。不完全であるがゆえに美しい「侘び寂び」の心が表現されたこのスパークリングワインは、風味が豊かで日本人にも親しみやすく、気軽に楽しめる1本です。
赤ワインをじっくり味わうなら
赤ワインをじっくり味わうなら、土地の個性を感じながら楽しむのがおすすめです。
同じフランス産のワインでも、生産地が異なればワインのスタイルも別モノ。その中でも違いが分かりやすい3タイプをご紹介します。
【Château Marjosse / Rouge】
フランス・ボルドーに位置するシャトー・マルジョスは、シャトー・シュヴァル・ブランやシャトー・ディケムを造り出す社長兼ワインメーカーのピエール・リュルトン氏が所有するワイナリー。心地よい厚みとタンニンを楽しめる、クラシックで本格的なボルドースタイルのワインです。
【Dominique GRUHIER / Bourgogne Epineuil Rouge】
ドメーヌの所在地エピヌイユはフランス・ブルゴーニュ地方に位置します。聞き慣れない地名かもしれませんが、造られるワインは価格が抑え目ながら味わいは一級品。
ピノ・ノワールの繊細さとフィネスを感じることのできる、知るひとぞ知る1本です。
【Castelmaure / SANSA! Corbiere Rouge】
南フランス・ラングドックの協同組合が造る赤ワイン。
シラーを主体にカリニャンとグルナッシュをブレンドしたこのワインは、南フランスらしい豊かで濃厚な果実の風味を楽しむことができます。
骨格がしっかりとしたボルドー、繊細でエレガントなブルゴーニュ、果実の風味がたっぷりで親しみやすい南フランス。それぞれの土地の個性を感じながら楽しんでみてくださいね!
白ワインをじっくり味わうなら
白ワインをじっくり味わうなら、品種ごとの香りや味わいの違いを楽しむのがおすすめです。品種の特徴がわかりやすい3種類をピックアップしました。
【シャトー・メルシャン / 玉諸甲州きいろ香】
大手ワインメーカー・メルシャンがボルドー大学と共同開発した新スタイルの白ワイン。
甲州を100%使用することで生まれるカボスや柚子といった和柑橘の香りと、フレッシュで豊かな酸味が特徴です。
【SILENI ESTATES / SAUVIGNON BLANC】
ニュージーランド・マールボロのワイナリー、シレーニ。日本国内でも多く流通しているので、目にする機会の多いワインかもしれません。
パッションフルーツやハーブなど、ソーヴィニヨン・ブランの特徴的な香りがしっかりと表現されています。
【Domaine Zind Humbrecht / Riesling Turckheim】
フランス・アルザスの三つ星生産者、ツィント・フンブレヒト。ビオディナミを取り入れ、テロワールとブドウの個性の表現に注力しています。
リースリングの特徴である白桃のような果実や白いお花の香り、凝縮した果実の風味を楽しむことができる1本です。
日本生まれで体にすっと馴染む甲州、ハッキリとした香りと味わいが特徴的なソーヴィニヨン・ブラン、華やかでアロマティックなリースリング。ぜひそれぞれの品種の個性を感じながら楽しんでみてください。
カジュアルなパーティにはこれ
【IL VEI / Pinot Grigio】
カジュアルなホームパーティにおすすめしたいのは、イタリアの生産者「イル・ヴェイ」。
有機農法でワインブドウ栽培を行う家族経営のワイナリーです。どのキュヴェも柔らかでエキス分たっぷりの味わいがすばらしいことはもちろんですが、コストパフォーマンスの高さと種類の多さも魅力。ピノ・グリージョ以外にもソーヴィニヨンやバルベーラなどたくさんの種類が展開されているので、同じ生産者での飲み比べも気軽に楽しめますよ。
特別な日に高級ワインでおもてなし
【Jacques Selosse / Substance Brut】
特別な日のおもてなし。お祝い事であれば、シャンパーニュはいかがでしょうか。
世界中のシャンパーニュラヴァーがこぞって探し求めるカリスマ生産者、ジャック・セロスのフラッグシップ「シュプスタンス」。高い酸と、独自のソレラシステムによって生み出される熟成感、酸化熟成のニュアンスはそのどれをとってもトップクラス。唯一無二の味わいです。なかなか手に入らない貴重な1本ですが、その分出会えた時の喜びもひとしおです。
ワインと共に家で至福のひとときを
ワインの楽しみ方に正解や不正解はありませんが、気持ちよくワインを楽しむために出来ることは数多くあります。この記事で紹介したチェックリストの中から必要に応じて実践をして、すてきなお家時間をお過ごしくださいね!
theDANN mediaでは、世界中のワインと料理を掛け合わせた新しいワインのストーリー「the new(ザ・ニュー)」をご提供しております。
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ソムリエ様が厳選した2000円から購入できる赤・白・泡のワインと、ワインにぴったりなお料理のレシピ(無料)をお楽しみいただけます。
レシピ本は、ワインソムリエ様とフードコーディネーター様が考案しました。
ワインとのペアリングによって、素晴らしいマリアージュが堪能できます。
いつものディナーが、まるで旅行先でふと入ったレストランにいるような楽しいひとときになるでしょう。
パートナーの方やご友人とのホームパーティでも、本格的なワインペアリングおもてなしができます。
ぜひ、the newによる新しいワインのストーリーをお楽しみください。
執筆者プロフィール
ワインソムリエ 丸山綾音
日本ソムリエ協会認定 JSAソムリエ
Wine & Spirit Education Trust Level 3
22歳でワインに出会い、ソムリエ資格を取得し、ワインショップやレストランで経験を積む。「ワインの生まれる現場を知りたい」という思いから地元長野のワイナリーでブドウの栽培やワインの醸造を学ぶ。
現在は、長野のワインの魅力を伝えるべく、ワインショップをオープンし、ワイン用ブドウの栽培にも取り組んでいる。
長野ワイン専門オンラインショップ「nagano wine base」店主。