theDANN media|お酒の総合メディア

theDANNは、「語らい、愉しい」をテーマに、お酒のメディア運営しています。吟醸、クラフトビール、ビオワインなどこだわりのあるお酒を中心に誰もがカンタンに楽しめる情報を発信しています。

menu

ワインの温度や湿度がおいしさに影響する?!自宅で楽しむ時の注意点!

f:id:thedannsuzuki:20211205021852j:plain

 

 

 

ワインを自宅用に購入するとき、何に気を付けたらいいのだろう……

家で美味しくワインを飲むときの注意点はあるのだろうか……

 

レストランで料理と共にもてなされるワインも美味しいですが、自宅でお気に入りのワインを嗜む時間は至福のひとときでしょう。今回は、自宅でワインを楽しむために気をつけたいポイントをご紹介します!

 

いざ、栓を開けたら匂いが変…料理とミスマッチな味わい…そんな時はワインの管理方法が間違っているかも?!ワインの香りや味わいに影響を与える温度や湿度について、ワインソムリエの「Akiho様」に解説いただきました。

 

 

【今なら期間限定で、初回送料0円!】
気軽にワインと本格的なペアリングが楽しめるワイン通販「the new(ザ・ニュー)」

 

購入場所の管理方法は問題ないか

ワイン購入場所の管理方法

 

「ここのお店、品揃えは豊富だし、近所にあるから便利なんだけど、たまにちょっとワインの味がおかしい気がするなぁ...気のせいかな...」 


こんな経験をされたことはないでしょうか?同じワインでも購入する場所によって同じ味とは限らないというのはご存知でしたか?
 
原因は、個々の販売所で管理方法が異なるからです。販売所によっては、大きなセラーがあり一定の温度・湿度で管理されている所もあれば、常温でダンボールにいれたまま放置している場所もあります。
 
入荷してすぐに販売されるワインであれば大きな影響はないですが、長時間あまり好ましくない環境に置かれるワインは時間とともに劣化していってしまいます。特に日本では、夏場は猛暑が続く日もあれば冬場はかなり乾燥することもあるでしょう。
 
ワイナリーから販売所までの管理というのは高水準で行われいることがほとんどですが、個々の販売所での管理というのはかなり差があるように思います。


「じゃあ、どこで買うのが一番安全なのでしょう?」


ということですが、ひとつひとつの販売所に明確な保管の決まりがあるわけではないので、実際に開けて飲んでみないと分からないというのが正直なところです。
 
同じ場所で購入したワインが2回以上、変だなと思うことがあれば、購入場所を変えるのが無難な選択でしょう。

 

自宅での保管方法は問題ないか

自宅でのワインの保管方法

 

「記念日にいつか開けようと保管していたワイン。ふみとみるとコルクの隙間からワインが漏れてきている...大丈夫かな...」
 
購入場所と同様に、自宅での保管も他の飲み物より気を使う必要があります。ポイントは温度と湿度です。
コルク栓のワインの場合、乾燥した場所に置いておくとコルクが乾燥して縮小し、ワインが漏れてきてしまいます。コルクはわずかに空気を通すので、ゆっくりとワインを熟成させることできる便利な栓なのですが、乾燥すると空気が入り放題になってしまうため酸化が早く進んでしまいます。
 
また高温での保管はワインの熟成のスピードを早め、結果的に飲み頃を過ぎてしまう可能性が高まります。
ワインの保管温度は14-16度前後、湿度は75%以上の環境がベストと言われています。こうした問題を防ぐにはワインセラーを自宅に置くのがベストではありますが、半年以内に飲むようなワインであれば、冷蔵庫や日光やエアコンの風が直接当たらない場所での保管でも問題ありません。
 
重要なことは、温度や湿度を変化をさせないということです。日本は四季があるため、1年を通して温度・湿度を一定に保つというのは難しいので、1年以上自宅で寝かせたいと思うのであればワインセラーの購入をおすすめします。

 

飲む温度に気を付けよう

f:id:thedannsuzuki:20211209163110j:plain


「いつものワインバーで飲むワイン、気に入ったから自宅でも買って飲んでみたけど、何か味が違うなぁ...劣化しているということはないと思うんだけど...」

 

最後に、飲む際の温度についてです。グラスに注がれたワインの温度と飲む場所の温度というのは味覚にかなり大きな影響を与えています。ワインを扱っている飲食店であればワインの温度も気を使っていることがほとんどですし、店内の温度は快適な状態に保たれているでしょう。
 
ワインの温度に関しては、スパークリングワインや白ワイン、ロゼワインであれば冷蔵庫から出してすぐでも問題はありません。ワインのタイプにもよりますが、赤ワインの場合は14~18度あたりが飲み頃温度なので、冷蔵庫保管の場合だと飲む30分-1時間くらい前に冷蔵庫から出しておくとよいでしょう。
 
また、室内の温度は適温である24度前後よりも低いとより冷たく感じ、暖かいとぬるく感じます。必ずこの温度をキープしなければならないというわけではありません。しかし、自宅で飲む時とレストランやワインバーで飲む時と味が違うと思われている方は、温度に原因があるかもしれないので、気に留めておいて損はないでしょう。

 

自宅でワインを楽しもう!

f:id:thedannsuzuki:20211205001940j:plain

 

自宅でワインを楽しむためには、購入場所での管理方法や自宅での保管方法が重要です。適切な温度と湿度で管理されたワインを意識しましょう。

ワインを飲む際のベストな温度もぜひ、参考にしてみてください。せっかくの美味しいワインは最高の状態で楽しみたいですよね。

 

自宅でワインを楽しむときに美味しい料理とのペアリングをしたい!とお考えの方はこちらの記事も参考にしてみてください。

ワインのペアリングのコツとワインに合わせたい美味しい料理をご紹介しています。

関連記事:【ソムリエが解説】ワインのペアリングとは?料理と合わせるコツを紹介

 

theDANN mediaでは、世界中のワインと料理を掛け合わせた新しいワインのストーリー「the new(ザ・ニュー)」をご提供しております。

 

【今なら期間限定で、初回送料0円!】
気軽にワインと本格的なペアリングが楽しめるワイン通販「the new(ザ・ニュー)」

 

ソムリエ様が厳選した2000円から購入できる赤・白・泡のワインと、ワインにぴったりなお料理のレシピ(無料)をお楽しみいただけます。

レシピ本は、ワインソムリエ様とフードコーディネーター様が考案したお料理。

ワインとのペアリングによって、素晴らしいマリアージュが堪能できます。

 

いつものディナーが、まるで旅行先でふと入ったレストランにいるような楽しいひとときになるでしょう。

パートナーの方やご友人の方と、気軽にペアリングを楽しめます。

 

ぜひ、the newによる新しいワインのストーリーをお楽しみください。

 

 

執筆者プロフィール

ワインソムリエ Akiho

ワインソムリエ Akiho

フリーのソムリエ(お酒の専門家)として活動中。
ソムリエ資格を複数保有、ブラインドコンテストにて優勝。同年、若手ソムリエの登竜門ソムリエ スカラシップにて最優秀受賞。


~私のミッション~
お酒を通して「人と人とが共有する時間の幸福度」を向上させること

~ソムリエの資格~
日本ソムリエ協会認定 JSAソムリエ 日本ソムリエ協会認定 JSA Sake Diploma 国際ソムリエ協会認定 ASI International Sommelier Diploma

~経験を積んだお店~
ホテル ニューオータニ大阪 フランス料理SAKURA オステリア エ バール ポレンタ 京イタリアン クアトロ セゾン T & C サービス Maison Lameloise~主な実績/寄稿~ポメリー ソムリエコンクール セミファイナリスト (2019) 第7回 JSA ソムリエ スカラシップ 最優秀 (2018) 第1回 JSA ブラインドテイスティングコンテスト 優勝 (2017) 日本ソムリエ協会 機関紙 Sommelier 「日本料理って何なん?」連載 (2019.5-2020.11)