みなさんは「ドゥラモット」がどんなシャンパーニュかご存知ですか?
聞いたことはあるんだけど、あまり目にしないなぁ。という方もいるかもしれません。しかし、レストランやワイン雑誌、はたまた飛行機のビジネスクラスなどで意外と親しまれているシャンパーニュなのです。
今や、全世界でその実力を認められているシャンパーニュメゾンであるドゥラモット。
本記事では、ソムリエの丸山綾音がおすすめのキュヴェや合わせて味わいたいお料理なども交えながら、至極のシャンパーニュ・ドゥラモットの魅力をご紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
- 至極のシャンパン「ドゥラモット」とは?
- ドゥラモットの香りや味わいは?
- 最高!ドゥラモットに合う料理をご紹介
- ドゥラモットを購入するならthe newがおすすめ
- ソムリエ厳選!おすすめのドゥラモット3選
- ドゥラモットで素敵なひとときを
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至極のシャンパン「ドゥラモット」とは?
ドゥラモットは、シャンパーニュの中でも特に長い歴史を持つシャンパーニュメゾン(*)です。
250年以上の歴史の中で培われた伝統やこだわり、幻のシャンパーニュ「サロン」との関係性について詳しく解説していきます。
(*)メゾン…シャンパーニュ地方でワインの生産者のことを指す。フランス語で「家」という意味。
250年以上の歴史あるフランソワ・ドゥラモットのメゾン
ドゥラモットの創業は1760年。フランス市参事会員のフランソワ・ドゥラモットによって創立された、250年以上の歴史を誇る由緒正しきメゾンです。
創業者フランソワ・ドゥラモットの長男ニコラ・ルイはマルタ騎士団のシュヴァリエ(騎士)であり、1824年にアルトワ伯シャルル・フィリップが国王シャルル10世として即位した際には、商事裁判所長官として参列し、レジオン・ドヌール勲章を受けています。
長い歴史の中で一度は名前を失ったこともありましたが、今日ではコート・デ・ブランに本拠地をおき、小規模ながら品質の高いシャパーニュメゾンとして名を馳せています。
コート・デ・ブランのブドウと醸造へのこだわり
コート・デ・ブランは“白い丘”を意味するシャンパーニュの主要産地の1つ。シャンパーニュ中央部ヴァレ・ド・ラ・マルヌの東部南に位置し、シャルドネの産地として名高いエリアです。
ドゥラモットのブドウ畑が広がるのは、コート・デ・ブランの中のクラマンからアヴィーズ、オジェ、メニル・シュール・オジェまでの丘陵地帯です。
フィネス、ミネラルなどの要素すべてが揃っていて、エネルギッシュなワインを生み出すクラマン。
エレガントな酸味と豊かでリッチな果実風味を併せ持つアヴィーズ。
他村に比べ酸味が柔らかで、朗らかなキャラクターが特徴のオジェ。
そして、ドゥラモットの核となる最も骨太なミネラル感が特徴で、長期熟成に適したル・メニル・シュール・オジェ。
それぞれの村で生まれる、性格の異なるブドウを緻密にブレンドすることで、エレガントさと力強さを併せ持ったドゥラモットのスタイルを確立しています。
醸造を担当するのは、ドゥラモットの姉妹的位置付けにあるシャンパン「サロン」と同じ醸造チームです。
サロンと同様に、樽は使用せず全てステンレスタンクで発酵しており、ブドウの持つピュアな風味を損なうことなくストレートに表現しています。
さらに、瓶内熟成も長期間に渡り実施。スタンダード・キュヴェのブリュットで30~36ヶ月間、ノン・ヴィンテージのブラン・ド・ブランでも48~60ヶ月間もの熟成期間が設けられています。
ドゥラモットのスローガンは「Vive et me ama」。日常生活に感動と軽快さを与え、シャンパーニュと共に過ごす時間に喜びと味わいをもたらすこと、としています。
幻のシャンパン「サロン」の姉妹的位置づけ
先ほど醸造の部分でもちらっと触れた「サロン」。シャンパーニュにあまり詳しくない方でもこの名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。
シャンパーニュラバーなら誰しも一生に一度は味わってみたい!と渇望する幻のシャンパーニュです。
なぜ幻なのか……。
その理由は、サロンのワイン造りにおける徹底した「単一」へのこだわりにあります。
まず、1つめが「単一クリュ」へのこだわり。
サロンに使われるのは、シャンパーニュ地方の中でも最高峰のシャルドネが栽培されるコート・デ・ブラン地区のル・メニル・シュール・オジェ村で栽培・収穫されたブドウのみです。
単一のグラン・クリュで造られるシャルドネのみを使用することで、土地の個性が100%表現されています。
2つめは「単一ヴィンテージ」へのこだわり。
ブドウ栽培の北限に位置するシャンパーニュでは、年により気候条件が大きく異なり、それによって栽培されるブドウの品質も左右されます。
そのため、シャンパーニュではアッサンブラージュ(異なる村やブドウ品種、異なる収穫年の原酒を組み合わせて全体の調和を図る技術)が基本とされているのですが、サロンのこだわりはあくまで単一ヴィンテージ。
サロンを造るに値する最高品質のブドウが収穫できた年にのみ、シャンパーニュの醸造を行っているのです。
この徹底されたこだわりのもと、創業後100年の間で誕生したヴィンテージはわずか37ヴィンテージのみ!加えて年間生産量は6〜8万本とごくわずかです。
幻といわれる所以がお分かりいただけたでしょうか。
では、サロンが造られなかった年のブドウはどうしているのかというと、今まさにこの記事で取り上げている、ドゥラモットのために使われているのです。
ドゥラモットはこのサロンと代表取締役社長・最高醸造責任者を同じくし、ディディエ・ドゥポン氏の指揮下のもとでサロンの姉妹メゾン的位置付けをになっています。
サロンに関してはこちらの記事を参考にしてみてください。
関連記事:サロンのシャンパンを徹底解説!おすすめ5選と味わいや合う料理をご紹介!
豊富なラインナップと高い品質を誇るシャンパーニュ
ドゥラモットのシャンパーニュのラインナップは、
・3つの品種をブレンドして造られるスタンダードキュヴェの「DELAMOTTE BRUT」
・シャルドネのみで造られる「DELAMOTTE BLANC DE BLANCS」
・ピノノワールとシャルドネをブレンドして造られる「DELAMOTTE ROSÉ」
・単一ヴィンテージのシャルドネのみで造られる「BLANC DE BLANCS MILLÉSIMÉ」
の4種類です。
ドゥラモットは、ワインを4つの銘柄に絞ることでシャンパーニュアートの全てを凝縮して表現している、と綴っています。
サロンと同じチームが醸造を担っているにも関わらず、デイリーシャンパーニュとしても楽しめる価格設定のドゥラモット。ブドウの品質や歴史、こだわりからしてもコストパフォーマンスの高さはシャンパーニュ随一といっても過言ではないかもしれません。
ドゥラモットの香りや味わいは?
「DELAMOTTE BRUT」
蜜のたっぷり入ったりんごや白い小さな花、レモンの果皮を思わせる力強い香り。シャルドネ、ピノ・ノワール、ムニエのブレンドにより、果実の厚みと酸味、アフターに広がる心地よい旨苦味をバランスよく味わうことのできるスタンダードキュヴェです。
「DELAMOTTE BLANC DE BLANCS」
繊細ながらもしっかりと立ち上がるフレッシュな青リンゴや柑橘などの果物に加え、砕いたナッツの香ばしさも感じられます。シャルドネらしいストレートで豊かな酸味と骨太なミネラルが余韻まで心地よく続く1本です。
「DELAMOTTE ROSÉ」
イチゴやラズベリーなどのフレッシュな赤い果実に、野バラやほのかに香るスパイス…と香りの要素が豊富。味わいはしっかりドライで、ピノ・ノワールがブレンドされていることによるコクとほのかなタンニンが感じられるシャンパーニュです。
「BLANC DE BLANCS MILLÉSIMÉ」
熟したリンゴや杏、アカシア、ローストしたナッツやブリオッシュ、マッシュルームといった複雑な香りが何重にも層を成しています。
味わいも香り同様複雑で濃厚。コクとクリーミーさ、ふくよかな味わいを堪能できる特別なシャンパーニュです。
このように、ドゥラモットのシャンパーニュは種類によって香りや味わいの特徴が異なりますが、全てに共通していえるのは単体で楽しむだけでなく料理と合わせることでその魅力が増すという点です。
最高!ドゥラモットに合う料理をご紹介
ドゥラモットを飲むときに一緒に楽しみたい!おすすめの料理をご紹介します。
グリーンサラダ豆乳ごまドレッシング
豊かな酸味ときめ細やかな泡を持つ若くてフレッシュなドゥラモットは、グリーンサラダ豆乳ごまドレッシングと最高のペアリングができます。
サラダのリンゴがまさにワインの持つ熟したリンゴの風味に寄り添い、ドレッシングのごまの香ばしさと豆乳のクリーミーさが、泡の瓶内熟成由来の香ばしさやクリーミーさと大変よく合います。
ホタテのソテーハニーマスタードソース
前菜にはホタテのソテーハニーマスタードソースがおすすめです。ホタテの甘味や旨味もっちり食感、ハニーマスタードの甘味と酸味、くるみの香ばしさがワインの持つ果実味と香ばしさ、綺麗な酸味、旨味と複雑さに見事み調和します。
ドゥラモットもお料理もあっという間になくなってしまうでしょう。
魚料理とワインのペアリングに関しては、こちらの記事も参考にしてみてください。
関連記事:ソムリエ直伝!ワインと魚料理の最高の組み合わせ!おすすめワインもご紹介 - theDANN media
ドゥラモットを購入するならthe newがおすすめ
the newは、世界中のワインと料理を掛け合わせた新しいワインのストーリーをご提供いたします。ワインソムリエ様にセレクトいただいたワインとフードコーディネーター様に考えていただいたペアリングのお料理のレシピ本をお届けします。
the newの第1弾のワインの一つは、シャンパーニュ ドゥラモット。
色は淡いレモンイエローで、熟したリンゴや洋梨のアロマに、優しいジャスミンやスイカズラの花、ブリオッシュを思わせる香ばしさもほのかに感じ、やや複雑な印象を受けます。非常にキメ細やかな泡立ちで、熟した果実のボリュームによるコクがありながら、凛とした酸味が余韻までストレートに伸び、キレの良い後味です。
全体としてエレガントながら、ボディや複雑さも楽しめるワインです。サロンよりも親しみやすいので、幅広いお料理に合わせられるでしょう。特に、軽やかながら上品な旨味のあるお料理、クリーミーさや香ばしさが感じられるお料理はぴったりです。
こちらのワインを単品購入された場合、「ホタテのソテー ハニーマスタードソース」、「グリーンサラダ 豆乳ごまドレッシング」のレシピが付属します。
the newでは、ワインとのペアリングによって、素晴らしいマリアージュが堪能できます。
いつものディナーが、まるで旅行先でふと入ったレストランにいるような楽しいひとときになるでしょう。
パートナーの方やご友人の方と、気軽にペアリングを楽しめます。
ぜひ、the newによる新しいワインのストーリーをお楽しみください。
ソムリエ厳選!おすすめのドゥラモット3選
ドゥラモットの中でも、筆者が特におすすめするキュヴェをご紹介します。
お気に入りのドゥラモットを見つけるための参考にしてみてくださいね。
DELAMOTTE BRUT
ドゥラモットのスタンダードキュヴェがこちらのDELAMOTTE BRUT。
シャルドネを主体に、ピノ・ノワールとピノ・ムニエをブレンドして造られたこのシャンパーニュは、エレガントでありながら力強く、味わいの要素すべてが見事なバランスで表現されています。
ノン・ヴィンテージのクラスでもコート・デ・ブランのシャルドネが50%もの割合を占めているという贅沢さは、他のシャンパーニュではなかなか味わえないのではないでしょうか。
グッと冷やして飲んでももちろん美味しいですが、少し温度をあげることで、シャンパーニュの持つふくよかな香りと豊かなコクをより楽しむことができますよ。
DELAMOTTE BRUT ROSE
サロンの姉妹的位置付け、というと、シャルドネを使ったブラン・ド・ブランに注目が集まりますが、実はロゼも隠れた逸品。
約80%使用されているピノ・ノワールが栽培されているのは、モンターニュ・ド・ランス南東の丘陵にあたる、アンボネ、ブージー、トゥール・シュール・マルヌのグラン・クリュ区画。残りの20%は、ル・メニル・シュール・オジェ産のシャルドネがブレンドされています。
このシャンパーニュは、ロゼシャンパーニュには珍しいセニエ法が用いられています。明るいサーモンピンクの色調やイチゴや野薔薇などの可愛しい香りの印象とは裏腹に、芯のしっかりとした複雑で奥行きのある味わいのギャップが特徴的でしょう。
ほのかなタンニンやスモーキーさも感じられるので、幅広いお料理に合うシャンパーニュです。
DELAMOTTE BRUT BLANC DE BLANC
シャルドネのみを用いて造られるのがこちらのBLANC DE BLANC。
ル・メニル・シュール・オジェ、オジェ、アヴィーズの3つの村のシャルドネが約3分の1ずつブレンドされています。
ステンレス製タンクで醸造し、アッサンブラージュ時に加えるリザーブワインを10%以下に抑えることで、白亜質石灰の特長である骨太なミネラルがしっかりと表現されています。
豊かな酸味が心地よく感じられるブラン・ド・ブランは特に日本の食事との相性が抜群!
お寿司やお刺身などの生魚、野菜の天ぷらなどと合わせてぜひお楽しみいただきたい1本です。
ドゥラモットで素敵なひとときを
ドゥラモットは、長い歴史とさまざまな魅力で、広く愛されているシャンパーニュです。
幻のシャンパーニュの姉妹的位置付け、という肩書きのプレッシャーを物ともせず、サロンに通ずるこだわりはドゥラモットならでは。
the newのドゥラモットもおすすめの料理のレシピとともにお届けさせていただきます。
みなさまもぜひ、ドゥラモットと共に素敵なひとときをお過ごしくださいね。
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ソムリエ様が厳選した2000円から購入できる赤・白・泡のワインと、ワインにぴったりなお料理のレシピ(無料)をお楽しみいただけます。
レシピ本は、ワインソムリエ様とフードコーディネーター様が考案しました。
ワインとのペアリングによって、素晴らしいマリアージュが堪能できます。
いつものディナーが、まるで旅行先でふと入ったレストランにいるような楽しいひとときになるでしょう。
パートナーの方やご友人とのホームパーティでも、本格的なワインペアリングおもてなしができます。
ぜひ、the newによる新しいワインのストーリーをお楽しみください。
執筆者プロフィール
ワインソムリエ 丸山綾音
日本ソムリエ協会認定 JSAソムリエ
Wine & Spirit Education Trust Level 3
22歳でワインに出会い、ソムリエ資格を取得し、ワインショップやレストランで経験を積む。「ワインの生まれる現場を知りたい」という思いから地元長野のワイナリーでブドウの栽培やワインの醸造を学ぶ。
現在は、長野のワインの魅力を伝えるべく、ワインショップをオープンし、ワイン用ブドウの栽培にも取り組んでいる。
長野ワイン専門オンラインショップ「nagano wine base」店主。