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黄桜(きざくら)の日本酒を徹底解説!伏見の湧水が生む味の特徴

黄桜の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?|theDANN media
「日本酒50選シリーズ」は、「〇〇の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」と題して、様々な銘柄や酒蔵を紹介するシリーズ記事です。

 

これまでの記事やこれからの記事はこちら、「おすすめ日本酒50選を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」に書いてありますので、ぜひ読んでみて下さいね。

 

No.12は「黄桜(きざくら)」です!

 

はじめに

 

歴史ある街並みや建物が多く残る京都。

 

世界遺産に登録されている神社仏閣が点在する京都市内は、国内からだけでなく、海外からの観光客も絶えない日本を代表する人気の観光地です。

 

そんな京都市の南東部に位置するのが伏見区です。

 

千本鳥居で有名な伏見稲荷大社や、国内屈指のお花見スポットである醍醐寺など人気の高い名所を有する地区ですが、もうひとつ忘れてはならないのが酒蔵です。

 

伏見には酒造メーカー『黄桜』の本社があり、黄桜が手掛ける日本酒や地ビールなどの歴史やおいしさの秘密を知ることができる『伏水蔵』が人気を集めています。

 

今回は、老舗酒造メーカー「黄桜」について詳しく紹介していきましょう。

 

 

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伏見と酒造りの関係

 

豊かな自然に恵まれた京都伏見の地では、日本に稲作が伝わった弥生時代から酒造りの歴史が始まったと言われています。

 

安土桃山時代に豊臣秀吉が伏見城を築城したのをきっかけにこの地区は大きく栄え、江戸時代になると酒造家も増えました。

 

古くから水運が盛んであった伏見で造られた酒は一気に全国に広まり評判となりました。

 

なぜ伏見の地が酒造りに向いていたかというと、その大きな理由は水です。

 

「一升の酒を造るには、八升の水が必要」とも言われるほど、酒造りには綺麗な水が欠かせません。

 

良い酒を造るには、良い水・綺麗な水が豊富にあることが絶対条件とも言えます。

 

豊かな自然に恵まれた伏見は、かつて地名が『伏水』と書かれていたほどで、桃山丘陵地帯を通って流れてくる質の良い湧き水に恵まれた土地でもあります。

 

しかも、伏見の湧き水にはカリウムやカルシウムが適度に含まれており、おいしい酒造りにぴったりの水質なのです。

 

良い水に恵まれている伏見には名水伝説が残る御香宮神社もあり、古くから地元の人はもちろん、訪れる人たちにも親しまれています。

 

この神社の湧き水は日本の名水百選にも選ばれていて、その水の美しさやおいしさは折り紙付きです。

 

黄桜ってどんな会社?

黄桜 日本酒 伏見

(画像;黄桜公式HP)

 

古くから湧き水を活かした酒造りで、天下の酒どころとまで呼ばれた京都伏見。

 

そんな伏見に本社を置く酒造メーカーが黄桜株式会社です。(以下、黄桜)

 

黄桜は大正14年に松本治六郎によって、伏見の名水を活かした酒造として創業されました。

 

2代目の松本司朗によってテレビCMなどでの広告が積極的に行われるようになり、企業のイメージキャラクターとして『かっぱ』が使われるようになりました。

 

黄桜からは、伝統的な製法を受け継いで造られた格調高い大吟醸酒だけでなく、様々な製品ラインナップが発売されています。

 

ほんのりと米の甘みが感じられ、優しい口当たりのスパークリング清酒は、日本酒をより多くの人に気軽に楽しんでもらいたいという想いから造られた商品です。

 

アルコール度数も低くて飲みやすいので、普段あまりお酒を飲まない人でも楽しめるお酒です。

 

また、黄桜の強みは日本酒だけではありません。

 

もうひとつの強み、それが地ビールです。

 

伏見に沸くおいしい水を活かして、黄桜は1995年に京都で初めて地ビールを発売しました。

 

日本酒造りに使われる綺麗でおいしい水を使った地ビールは、さっぱりとしているのにコクがあるのが特徴です。

 

シリーズも豊富なので飲み比べも楽しめ、京都のお土産としても喜ばれる、黄桜自慢のお酒です。

 

伏見に行ったら伏水蔵へ行こう!

 

「日本酒をもっとたくさんの人に楽しんでもらいたい」という黄桜の想いを感じられる場所が伏見にあります。

 

伏水蔵 黄桜 日本酒 京都

(画像;黄桜公式HP)

 

それが『黄桜 伏水蔵』です。

 

この伏水蔵は、黄桜の日本酒と地ビール両方の工場見学が同時にできる施設として、2016年8月に誕生しました。

 

日本酒の醸造蔵と地ビールの醸造蔵を同時に見学できる日本初の施設として、伏見の新たな観光スポットとなっています。

 

工場見学はなんと無料!

 

施設の入り口では、黄桜のイメージキャラクターであるかっぱのモニュメントがお出迎えしてくれ、記念撮影にもぴったりです。

 

5階建ての施設の中では、黄桜の歴史を知ることができる年譜や、ガイダンスシアターがあり、黄桜の日本酒や地ビール造りへの想いやこだわりを分かりやすく学ぶことができます。

 

日本酒造りに関しては、製造工程を映像で知ることができるほか、おいしい日本酒造りの決め手となる麴を醸造している部屋(麴室)を実際に見ることもできます。

 

麴室を一般公開しているのは日本でも伏水蔵だけですので、貴重な体験となること間違いなしです。

 

さらに、施設内には地ビールの醸造所もあり、醸造窯や発酵タンクを実際に見ることができます。また、完成した地ビールが缶に充填されたり、箱詰めされたりする充填ラインも見学可能です。

 

伏水蔵には、直営のレストランが併設されており、清酒のきき比べを楽しむことができます。

 

工場見学で日本酒や地ビールについて学んだあと、実際にその味を楽しむことができるのは工場見学の醍醐味ですね。

 

このレストランでは、お酒を始めとした飲み物はもちろん、料理に使われる水まで黄桜の酒造りに使われる水と同じ水を使うというこだわりを貫いています。

 

約200人収容可能の広いレストランなので、団体ツアーなどで行ってもゆっくりお酒と食事を楽しむことができます。

 

工場からは最寄りの京阪 中書島駅への無料送迎バスも運行しているので、レストランでお酒を飲んでも安心です!

 

レストランのほかにショップもあり、お土産として買って帰ることもできます。

 

各地で販売されている地ビールは瓶詰めされているものがほとんどで、買っても持って帰るのが重くて大変…という心配がありますが、伏水蔵では缶詰めされたものも販売されています。

 

サイズが小さい分、持って帰るのも比較的楽で、いろんな味を試してみたいという方にも嬉しいですね。

 

伏水蔵は大人のための社会見学スポット

 

時代を超えて脈々と受け継がれてきた京都伏見での酒造り。

 

黄桜がオープンした伏水蔵は、伏見での酒造りの伝統と文化をより多くの人に知ってもらうための新しい試みです。

 

酒造りの歴史や製造工程を目で見て学び、香りや味を楽しむという流れは、まさに大人のための社会見学とも言えます。

 

様々な種類のお酒が集まるショップでは、新たなお気に入りを見つける楽しみもありますね。

 

日本独特の酒造りの様子や日本酒の味そのものは海外からの注目も集めており、伏水蔵は外国人観光客にも人気のスポットとなっています。

 

国内にとどまらず、世界に向けて日本酒の良さを伝える黄桜の努力はまだまだ留まるところを知りません。

 

いかがでしたでしょうか。今回は「黄桜の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」について書きました。ぜひ黄桜を飲みながら、もう一度記事を読んでくださいね。 

  

次回は「花邑」です!花邑は、秋田と山形の二つの名蔵元によって造り出された高いクオリティを備えた銘酒です。

記事はこちら>>花邑(はなむら)の日本酒を徹底解説!幻の酒の味の特徴やこだわり

 

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