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風の森の日本酒がおすすめ!発泡感のある味わいやシリーズの特徴

風の森の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?|theDANN media
「日本酒50選シリーズ」は、「〇〇の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」と題して、様々な銘柄や酒蔵を紹介するシリーズ記事です。

 

これまでの記事やこれからの記事はこちら、「おすすめ日本酒50選を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」に書いてありますので、ぜひ読んでみて下さいね。 

 

No.43は「風の森」です!

はじめに

 

日本においては古代から製造され続けている日本酒は、各地域によってそれぞれの独自の特産品などを使用して特徴ある日本酒が作られています。

 

味や香り、刺激などにおのおのの特徴がみられ、熱狂的なファンとなる人も多いです。

 

中には、似たような製法や風味を持つものをシリーズとして展開している日本酒もあります。

 

そのうちのひとつが「風の森」シリーズです。

 

「風の森」には、その製法や味、楽しみ方にもこだわりがあり、様々なシリーズ展開がされています。

 

ここでは、多くの人々に親しまれている「風の森」シリーズとはどのような日本酒で、その特徴とはどのようなものかを紹介します。

 

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「風の森」の誕生

 

「風の森」とは、奈良県御所市中本町にある醸造元である油長酒造株式会社によって作られた日本酒のことです。

 

油長酒造株式会社は、日本においても歴史深い醸造元です。

 

油長酒造株式会社は、慶長年間(1596~1614)に製油業を始めたことから始まった蔵元であり、本格的な酒造りの酒造業に転じたのは享保4年(1719年)のことといわれています。

 

代々当主は油屋長兵衛と名乗っており、300年以上絶えることなく酒造りを続けてきた老舗蔵です。

 

奈良県の中でも比較的大きな蔵である油長酒造株式会社は、普通酒を中心に製造してきましたが、吟醸酒専用の蔵を平成になって作りました。

 

これが「風の森」製造の始まりです。

 

試行錯誤を重ねた結果ついに平成10年(1998年)の4月に「風の森」の販売が始まりました。

 

歴史ある蔵元であるにもかかわらず、伝統的な手法にはとらわれず、若い蔵人が中心となって新しい独創的な日本酒造りを行い、新しいジャンルの開拓に積極的です。

 

2001年からは純米酒や純米吟醸、純米大吟醸といった純米系の仕込みのみとなっています。

 

「風の森」の名前は、奈良県御所市の南部に実際に存在している峠、風邪の森峠に由来しています。

 

標高はおよそ250メートルほどの小高い丘陵である風の森峠は、周囲の金剛山麗から吹き降ろす強い風が交差して舞う一帯でもあります。

 

近くには、風の神である志邦都彦神を祭神としている風の森神社があるほど風を神聖視している地域です。

 

この強く吹き舞い降りる風をイメージして名付けられたのが「風の森」です。

 

「風の森」の特徴と楽しみ方

 

「風の森」には、原材料である米と水、酵母やその製法においていくつかの特徴があります。

 

まず、「風の森」で使用される原材料の米は、山田錦や雄町のほか、奈良県で唯一の酒造好適米である露葉風や風の森の好適米と言われている秋津穂といったこだわりのものを使用しています。

 

全部で6種類使用している中で3種類は奈良県産のものであり、地元の酒という点をこだわって酒造りを行っていることも特徴です。

 

酒造りには軟水よりも硬水が向いているとされており、「風の森」では超硬水である金剛葛城山系深層地下水を使用しているうえに、それを自家井戸からくみ上げて使用するというこだわりようです。

 

酵母は、協会7号酵母1種類のみを使用している点も特徴となっています。

 

製造場所にもこだわりがあり、独創的なタンクやサニタリーを使用して、衛生面に配慮した専用蔵において、極力空気に触れさせることのない独自の技法を用いています。

 

「風の森」の最大の特徴は、すべて純米無濾過生原酒で熱処理をしない生原酒で出荷されているということです。

 

純米酒・純米吟醸酒・純米大吟醸酒を製造する蔵元で製造して、アルコールの添加は一切なく、搾ったまま一切割水をせず、ろ過機やフィルターを通すこともなく無濾過で瓶詰めして出荷します。

 

搾り方は、真中採りをはじめ笊籬採り、氷結採りなどといった、独自の上槽方法を用いて作り上げています。

 

年間を通じて、麹造りに搾り方、保存方法に至るまで随所に工夫をして造り上げられているのが「森の風」です。

 

「風の森」は、二通りの楽しみ方ができる日本酒です。

 

開栓直後にはもろみ発酵が生み出す自然な発泡感があるため、プチプチとした搾りたてのフレッシュな味を楽しめます。

 

数日たった発泡感が抜けた後でも、米と酵母が生み出す甘みや豊かな旨味、果実のような香りですっきりとした味わいを楽しめます。

 

「風の森」シリーズ

 

「風の森」は、全種を通じて自然な発泡感と濃厚な旨味が特徴的です。

 

はつらつとした味わいがあり、生き生きとした個性があふれ、現代的シャープな味を楽しむことができます。

 

この「風の森」には、搾り方や原材料などによっていくつかのシリーズが存在しています。

 

alpha 風の森 油長酒造 日本酒

(画像:油長酒造株式会社公式HP)

 

「しぼり華」や「真中採り」、「笊籬採り」などがあげられますが、特に力を入れられているシリーズが「alphaシリーズ」です。

 

「alphaシリーズ」にもいくつかの種類が存在し、日本清酒発祥の地である奈良菩提山正暦寺における菩提酛の醸造や古来より乳製品製造に利用されてきた乳酸菌を使用するなど様々な手法を取り入れて、繰り返し飲みたくなるおいしさ、日本種の多様な楽しみ方を生み出しています。

 

現代的な日本酒「風の森」

風の森 日本酒 奈良 油長

(画像:油長酒造株式会社公式HP)

 

「風の森」は、歴史深い油長酒造株式会社が生み出した日本酒であり、様々なこだわりが見られます。

 

こだわりの米と水、酵母により純米無濾過生原酒で生み出された「風の森」は自然な発泡感があり、一度開ければ1瓶で二通りの楽しみ方をすることができるお得な日本酒でもあります。

 

様々な製法・研究の元で生み出されたalphaシリーズでは、かつての日本酒造りで活躍した菩提酛を使用するなどして、日本酒の新たな可能性を追求しています。

 

日本酒の味と製法の歴史を損なうことなく、新たな製法や味わいにもチャレンジして生み出された「風の森」を味わってください。

 

いかがでしたでしょうか。今回は、「風の森の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」について書きました。ぜひ風の森を飲みながら、もう一度読んでみて下さいね。 

 

次回は「月の桂」です!「月の桂」は1675年に京都の伏見で創業した、伏見では最も古い歴史のある造り酒屋で、にごり酒と古酒の元祖蔵元です。

記事はこちら>>月の桂の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの? - theDANN media

 

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