「日本酒50選シリーズ」は、「〇〇の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」と題して、様々な銘柄や酒蔵を紹介するシリーズ記事です。
今回は第二弾です!「【Part2】おすすめ日本酒50選を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」 に書いてありますので、読んでみてください。
第一弾は、「おすすめ日本酒50選を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」に書いてあります。
No.70は「美少年(びしょうねん)」です!
それでは、はじまり〜はじまり〜
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はじめに
「美少年」とは、熊本県菊池市の酒造元「株式会社美少年」のブランドです。すっきりとした飲みやすい味も人気で、これから日本酒にチャレンジしたいという方にとってピッタリなお酒です。
また、珍しい名前なので、贈り物としても重宝します。ここでは、そんな美少年の歴史やこだわり、ラインナップとそれぞれの特徴についてお伝えしていきます。
美少年の歴史
美少年の歴史は古く、江戸時代から始まります。宝暦2年(1752年)に肥後熊本藩六代藩主であった細川重賢より命を受けて、肥後国隈庄(現在の熊本市南区城南町)にて下田家が酒造りを始めました。
そして、大正9年(1920年)になると「南薫酒造株式会社」を設立し、「清酒 美少年」を発売します。この銘柄の由来は、唐の詩人・杜甫(とほ)が謳った詩「飲中八仙歌」に出てくる酒豪の1人の宗之(そうさいし)が美少年だったことにちなんで、「美少年」と名付けたそうです。珍しい名前は、酒豪の名前から取ったものだったんですね。
昭和25年(1950年)に「美少年酒造株式会社」に社名を変更し、販売高が昭和32年(1957年)には熊本県で1位、また昭和39年(1964年)には九州で1位となりました。九州ではとても人気のある日本酒であったのが分かりますね。
そして、2009年には再び社名を「火の国酒造株式会社」に変更するも、日本酒離れや「事故米」を使っていたことから信用が低下。売上げが半減し、民事再生など紆余曲折あり酒造事業から撤退を決意しました。平成25年(2013年)に直接事業と関係のない「株式会社美少年」が譲り受けています。
そして、本社を「菊池水源小学校」のある熊本県菊池市四町分に移しました。閉校した小学校ですが、その間取りが酒造りに適していると考え、給食室では洗米や蒸米を行い、隣の保険室や校長室は麹室に使用する、といったように酒蔵としてそのまま取り壊さずに利用しています。
美少年のこだわりは米と水と空気にある!
美少年のお米
美少年のこだわりは米と水にあります。米は、菊池の生産組合が「地元企業を全力で支えよう」と考え、質の良い「菊池米」を提供してくれています。
質の良さの理由は、米を栽培する水にこだわっていること、そして寒暖差の激しい立地であることです。
栽培には原則として四町分(しちょうぶん)と原井手(はるいで)の水だけを使うことにしています。四町分と原井手は菊池川上流の水路が設けられているため生活排水が混ざらないことから、清らかで冷たい水となっています。
この水を使っていることに加えて、菊池では稲穂の出始める時期である8月末〜9月末は、昼夜の気温差がおよそ10度にもなります。
このように激しい寒暖差が、甘くて美味しい米をつくるのです。
美少年のお水
酒造りに使う水については、県内の様々な地域の水質を調査して、その中から菊池渓谷の伏流水を選びました。
菊池渓谷は環境省が選定した「日本名水百選」にも選ばれており、その伏流水にはミネラルが豊富に含まれています。
ミネラルは酵母や麹菌といった微生物のエネルギー源となり、発酵を促す役割を果たしてくれるので、より美味しい酒となります。
美少年の環境
その他、空気についても大切な原材料の一つであるとして、こだわりを持っています。
株式会社美少年は、いくら美味しい米や清らかな水を使用していても、製造する場所が自然豊かな環境でなければ、日本酒本来の美味しさを伝えることはできないと考えています。そのため、菊池の山上にあり、緑に囲まれた菊池水源小学校を新たな酒蔵にして、酒造りを行っているのです。
美少年はラインナップが豊富!それぞれの特徴とは?
美少年はラインナップがとても豊富で、それぞれのお酒に特徴があります。
まず大吟醸は、一般的に精米歩合(玄米を削った部分の残りの割合)を50%以下とし、米の半分以上を磨きつくります。しかし、美少年の大吟醸の場合は、精米歩合を40%とさらに下げ、低温で長時間発酵をしています。それによって、繊細で上品な味わいと華やかな香り、透明感のある後口となっているのです。
美少年には、人気の「純米大吟醸 青天井」の他、「大吟醸 幻夜」や「大吟醸 賢者」などがあります。
純米吟醸酒は精米歩合を60%以下とし、醸造用のアルコールを入れずに米と米麹だけを使い、低温でじっくりと発酵したお酒です。美少年には「純米吟醸酒 剣門」や「純米吟醸 零」などがありますが、酸味と甘みのバランスがとれた味と華やかな香りで、毎日飲んでも飽きることはありません。
純米酒は精米歩合の条件は特になく、米と麹だけを使っています。美少年では菊池産の「ひのひかり」という米を使っていて、ふくよかな甘味、そしてしっかりした酸味による喉ごしのよさが特徴です。ラインナップには「特別純米 杢左衛門」や「純米酒 清夜」があります。
またこれらのお酒以外にも、リーズナブルな価格で気軽に飲める普通酒や焼酎もつくっています。ぜひ、好みやシーン、価格に応じて、美少年のお酒を楽しんでみてはいかがでしょうか?
たくさんの種類を試してお気に入りの1本を見つけよう
菊池の恵まれた自然環境とこだわりの原材料によって、香りが豊かで深い味わいの美少年がつくられています。
ラインナップは大吟醸や純米吟醸酒など豊富にあるので、日本酒を飲み始めたばかりでどんな味が自分の口に合うのか分からないという方は、ぜひたくさんの種類を試してみてはいかがでしょうか?そしてお気に入りの1本を見つけましょう。
次回は、No.71は「DHC(ディー・エイチ・シー)」です!一般的に酒造会社で日本酒を作っている人のイメージとしては、中高年を挙げる人が多いのですが、DHC酒造は若い世代が中心となって日本酒造りを行っています。
記事はこちら>>DHCの日本酒を徹底解説!種類別の味の特徴や製法へのこだわり - theDANN media
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