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竹鶴の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?

竹鶴の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?|theDANN media

「日本酒50選シリーズ」は、「〇〇の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」と題して、様々な銘柄や酒蔵を紹介するシリーズ記事です。

 

今回は第二弾です!「【Part2】おすすめ日本酒50選を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」 に書いてありますので、読んでみてください。

 

第一弾は、「おすすめ日本酒50選を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」に書いてあります。

 

No.73は「竹鶴(たけつる)」です!

 

それでは、はじまり〜はじまり〜

 

 

 

はじめに

 

安芸の小京都と呼び声の高い、広島県竹原市で夏期は「小笹屋」として製塩業を営んでいました。製塩業が落ち着く冬季の稼業として、酒造業に乗り出したのが、日本酒でした。

 

地元竹原で愛され続けている「竹鶴」に始まり、純米酒「清酒竹鶴」シリーズ、無濾過の純米原酒「小笹竹鶴」シリーズがあります。それぞれの味わいの違いや竹鶴酒造の歴史について紹介します。

 

日本ウィスキーの父の生家としても名高い竹鶴酒造

 

竹鶴の歴史は古く、享保18年(1733年)の創業の老舗酒造ですが、元々は「小笹屋」という製塩業を営んでいました。

 

夏期限定の稼業である製塩業と並行して、冬季の酒造業に乗り出したのです。

 

またNHK朝の連続テレビ小説「マッサン」のモデルでもあり、「日本ウイスキーの父」として知られる、ニッカウヰスキーの創業者、竹鶴政孝氏の生家としても有名です。

 

そのころからのモットーである「酒造りの根本に立ち返り、自然の恵みを生かす酒造り」は現在も変わることなく引き継がれ、今日に至ります。

 

木桶仕込みの伝統を後世に伝えたい!杜氏のロマン

 

昭和の時代からの合理化の陰で姿を消そうとしている木桶仕込みを、竹鶴の杜氏である石川氏が平成21年に復活させました。

 

木桶仕込みによる生もと造りは、竹鶴としても挑戦であり、日本酒造りの伝統文化を守る小さな一歩でもあります。

 

すべての酒が木桶仕込みによるものだった時代の先人の知恵や工夫をひもとき、毎年違った味わいをみせる生もと造りは、何年携わってもわからない、奥の深い製法です。

 

だからこそ、造り手は飽くなき探求心を刺激され、興味のつきないロマンを感じるのです。

 

竹鶴の木枠造りは、まさに竹鶴酒造のモットーである「自然の恵みを生かす酒造り」に沿った製法ともいえます。

 

造り手の思惑や計算などが及ばない中で、杜氏が謙虚に、そして真摯に向き合いながら、試行錯誤して生まれた日本酒は、合理的に量産された他の日本酒では醸し出せない風味を感じさせる、特別なものになるでしょう。毎年同じ味わいのものが飲めないからこそ貴重で、優れたものができたときの喜びも格別です。

 

3種の竹鶴に込められたこだわりと味わいの違いについて

 

竹鶴酒造の日本酒の特徴は、炭素ろ過を一切行わないことです。炭素ろ過を行うと安定した味を出せますが、日本酒の香りが消えてしまうとも言われています。

 

竹鶴酒造は、個性的でしっかりとした酸と味わいを損なうことなく飲む日本酒を目指し、炭素ろ過を取りやめたのです。冷と燗で全く異なる表情をみせることも魅力です。どちらも味わってみたいお酒です。代表的なシリーズである、「竹鶴」「清酒竹鶴」「小笹屋竹鶴」の違いを比べてみましょう。

 

地元で昔から愛されている竹鶴は、「火入れにごり酒のパイオニア」と業界で称される竹鶴酒造自慢のにごり酒がおすすめです。

 

一般的な純米にごり酒が物足りなく感じるほどの深い味わいは、難しいとされる火入れの技によるものです。酒造好適米・雄町を使用した純米にごりの絶妙なハーモニーが楽しめます。

 

竹鶴の代表銘柄でもあるロングセラー商品「秘傳」は炭素ろ過を一切行わない手法で作られた商品で、醸造アルコール不使用で、米の旨みを余さず抽出した純米酒です。

 

横山大観画伯の「竹に鶴」が挿入されたラベルがぴったりの、琥珀色が美しい日本酒です。常温から上燗がおすすめの飲み方です。

 

清酒竹鶴は、使用する米の違いを愉しめる純米酒シリーズです。雄町純米の竹鶴は美しい琥珀色のお酒で、個性が強く、ガツンとした骨太の味わいが人気です。

 

夏場にきんきんに冷やしたものを飲めば、爽快感が広がります。地元広島で多く栽培されている「八反」という酒米を使用した八反純米竹鶴は、深い熟成とすっきりとしたキレをじっくり味わいたくなる風味です。

 

シリーズの中で最も優しい味わいの「門藤夢様(もんどうむよう)」は使用している米の生産者である、無農薬農園「門藤農園」の名を使った洒落のきいた一本です。

 

米の旨みが一番味わえる常温から燗にして、和食に合わせてお楽しみください。生酛純米の竹鶴は、黒のスモーク瓶に銀文字が光るクールなデザインながら、優しい味わいの純米酒です。ライトな酸味と意外な底力を味わえます。

 

小笹屋竹鶴は、無濾過にこだわった爽やかな純米原酒です。宿根雄町や大和雄町などの地元広島で契約栽培している米から造られています。

 

20度以上のアルコール度数を感じさせないすっきりとした味わいは、鍋や濃い味の料理にもよく合います。牛やカツオのタタキにもぴったりのお酒です。

 

番外編純米原酒は、中生新千本という新しい酒米の適性を調べるため、また杜氏の育成のため、次席の杜氏を責任者にして試験的に造られたお酒です。

 

通常の小笹屋竹鶴よりも透明感のある次世代のお酒に仕上がっています。 どの銘柄も竹鶴酒造の意気込みやこだわりが感じられる日本酒です。蔵元の意向でネット販売がされていないため、直接問い合わせが必要ですが、その価値が十二分に感じられる、格別のお酒ではないでしょうか。ご自宅用にはもちろん、日本酒通の方への贈答品としても申し分ない銘柄です。

 

米にも製法にもこだわり抜いた酒造の歴史と挑戦

 

創業286年の歴史をもつ竹鶴酒造ならではの、伝統的な醸造技術を後世に引き継ぎ、自然の恵みを生かす製法で造られた日本酒はどのシリーズも日本酒の中の日本酒と評するにふさわしい逸品ぞろいです。

 

地元に根付いた酒造は昔から愛されています。先人の知恵や工夫を貪欲に吸収し、酒造りのロマンを追い求める杜氏の思いが込められた日本酒は何度でも味わう価値があります。

 

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