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飛露喜(ひろき)の日本酒を徹底解説!味わいの特徴やこだわりの製法

飛露喜の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?|theDANN media

「日本酒50選シリーズ」は、「〇〇の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」と題して、様々な銘柄や酒蔵を紹介するシリーズ記事です。

 

これまでの記事やこれからの記事はこちら、「おすすめ日本酒50選を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」に書いてありますので、ぜひ読んでみて下さいね。

 

No.42は「飛露喜(ひろき)」です!

はじめに

 

飛露喜は、福島県会津で製造販売されている無濾過生原酒の日本酒です。

 

2000年代の日本酒ブームをきっかけに、地元のみならず全国の日本酒ファンの間で知れ渡るようになりました。

 

また、飛露喜は地元でも入手困難な幻の酒だといわれています。

 

その希少さから、定価購入できないことやプレミアが付くこともあるほどです。

 

幻といわれ人気を集める飛露喜ですが、蔵元は成功するまでに父の逝去、母の手書きラベルといった苦難の時代を乗り越えてきました。

 

今回は、そんな幻の酒「飛露喜」の特徴や名前由来、歴史や限定吸水などこだわりの醸造方法について紹介します。

 

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飛露喜はどんな味?特徴や醸造方法について

 

飛露喜の醸造元は福島県会津坂下に本店を構える廣木酒造です。

 

濃密で透明感・存在感のある酒造りを心がけ、その言葉通りすっきりとした存在感のある味が特徴の飛露喜を生み出しました。

 

甘みや香りのバランスが良くすっきりとしているので、どんな料理とも相性が良いといわれています。

 

特に和食との相性は良好で、お互いの味を邪魔することなく料理を引き立てる味わいは食中酒としても人気です。

 

無濾過生原酒なので液体は黄色がかっており、搾りたてのフルーツのようなフレッシュさもあります。

 

そんな飛露喜の味わいは、土地の特徴を取り入れるために使用される原料やこだわりの醸造方法から生み出されています。

 

廣木酒造の酒造りは会津のにおいを酒に落とし込むことを心がけ、地元産の米や酵母にこだわっているのが特徴の1つです。

 

日本酒を醸造するのに欠かせない原料の酒米や麹には地元の会津坂下町で生産された米、もしくは隣の喜多方市産の米が使用されています。

 

酵母の配合は風味に関わるため、飛露喜や泉川など商品によって変えているようです。

 

飛露喜誕生の歴史にはさまざまな苦労があった

 

飛露喜を製造販売する廣木酒造は、江戸時代から酒造りを行う老舗の蔵元です。

 

2019年時点の当主は9代目にあたり、大人気となった日本酒飛露喜が誕生したのは1999年のことです。

 

飛露喜が誕生する以前から長く続いてきた廣木酒造ですが、人気銘柄が誕生するまでにはさまざまな苦労があったといわれています。

 

1990年代、日本酒は大手の酒造会社の商品が一般的で、小さな蔵元がつくる地酒はあまり知られていませんでした。

 

そんな時代のなか8代目の杜氏が高齢のため引退し、サラリーマンとして働いていた9代目が事業を引き継ぐこととなります。

 

酒造りも流通ルートも知らないまま事業を引き継いだ9代目でしたが、その1年後、ノウハウを教わる前に8代目が急逝します。

 

当時の9代目は店をたたむことも本気で考えるほど、大きな衝撃を受けていました。

 

そんな9代目に転機が訪れたのは、あるテレビ番組の取材です。

 

父の逝去から間もない時期だったこともあり、番組のなかでも悲壮感を漂わせながら取材を受けることになります。

 

放送後、番組を観た東京の地酒専門店の店主から1本の電話がかかってきました。

 

その内容は、本気で美味しい酒を造りたいなら応援するという励ましの言葉です。

 

電話を受けた9代目はその言葉をきっかけに、1年かけて自分が本当にうまいと思える酒を完成させます。

 

完成した酒を日本酒専門店に送ると、それが次第に人気を集め最終的には約3千本もの注文が入るようになりました。

 

それが飛露喜の前身である泉川誕生のきっかけです。

 

近年では一般に浸透している無濾過生原酒ですが、きっかけは飛露喜が人気となったことだといわれています。

 

無濾過生原酒とは、搾ったままの原酒をろ過したり熱処理したりせず、そのままの状態で出荷したものです。

 

飛露喜はその後、生酒の劣化を防ぎ熱処理しても味があまり変わらないようにするなど改良が重ねられています。

 

飛露喜のラベルは発売した当時、9代目の母が手書きで書いていました。

 

数十本しか売れないと思っていた飛露喜が売れはじめ、ラベルを印刷に回す余裕がなかったため母親はけんしょう炎になるまで手書きで書いていたそうです。

 

ちなみに飛露喜の名前由来は、読みが9代目の名字廣木に由来するもので、漢字は喜びの露がほとばしる(飛ぶ)といった意味を持っています。

 

こうして父の逝去、母の手書きラベルなど苦労を乗り越えた末、幻の酒「飛露喜」は誕生したのです。

 

飛露喜は土地の特徴や限定吸水などさまざまなこだわりから生まれた無濾過生原酒

 

幻の酒と呼ばれるほど人気を集める飛露喜は、地元産の米を使用し限定吸水という方法を用いて造られる福島県会津の日本酒です。

 

蔵元は江戸時代から続く老舗ですが、飛露喜が誕生するまでには9代目杜氏のさまざまな苦労があったといわれています。

 

酒造りのノウハウを知らなかった9代目が一から完成させ、父の逝去、母の手書きラベルなど困難を乗り越えできた日本酒は、すっきりとした味わいで食中酒としても人気があります。

 

加熱処理やろ過などの加工を一切していない無濾過生原酒であるため、フレッシュで透明感のある味を堪能することも可能です。

 

いかがでしたでしょうか。今回は、「飛露喜の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」について書きました。ぜひ飛露喜を飲みながら、もう一度読んでみて下さいね。 

 

次回は「風の森」です!「風の森」の最大の特徴は、すべて純米無濾過生原酒で熱処理をしない生原酒で出荷されているということです。

記事はこちら>>風の森の日本酒がおすすめ!発泡感のある味わいやシリーズの特徴 - theDANN media

 

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