こんにちは、theDANN編集長のダンです。
日本酒好きな方は、山田錦とデカデカと日本酒のボトルに記載されていて、どんな意味なのか気になったことがあるかもしれません。
山田錦は、日本酒造りに適した酒米で、酒造好適米とも呼ばれています。
今回は、酒造好適米・山田錦について勉強していきましょう。
山田錦誕生
山田錦は、1936年に兵庫県立農業試験場で開発されました。「山田穂」と「短稈渡船(たんかんわたぶね)」の交配を1923年から始めてから、10数年が経ってからのことでした。
吟醸ブームがあった1980年〜1990年ごろから、一躍有名になりました。兵庫県の代表銘柄として、今尚一番人気のある酒米です。
台風などの強風に稲が弱く、米の病気にもかかり安いのですが、2001年には作付けの面積が全国で1位となりました。生産量を都道府県に見てみると、やはり開発した兵庫県が全国の6割の生産を占めています。
兵庫は山田錦の名産地
天候と気温
兵庫県は瀬戸内海に面しているため、一年を通して降水量が少なく、日照時間が長いです。
また、山間部または、盆地のため日中は温暖な気候だが、夜は六甲系の山々が温暖な空気を遮るため、昼夜の寒暖差が激しくこの温度変化の激しさから登熟が進みお米の質がよくなると言われています。
土地
粘土質のミネラルをたくさん含んだ土は、養分をたくさん稲穂に送ることができます。また、根を深くまで張ることで、風に弱い山田錦もしっかりと育つことができます。
山田錦の特徴
他の酒米と比較すると心白が小さいため、精米歩合をあげることができます。
これにより、雑味の少ないふくよかで香りが豊かになり、品評会などに出す出品酒としての品質の高いお酒を造り出すことができるのです。
その上、タンパク質の含有率が低いことも特徴的で、雑味を抑え酒質によい影響を与えます。
また、米が柔らかいため、麹菌が住み着きやすかったり、醪に溶けやすかったりと、酒蔵にとっても扱いやすい酒米です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。山田錦は土地や風土や研究開発など様々な要素が重なりあって、生まれているのがわかりましたね。
飲むときに山田錦の産地に思いを巡らせてみるのもいいかもしれません。
それでは、素敵な1日を!