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秋鹿の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?

秋鹿の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?|theDANN media

「日本酒50選シリーズ」は、「〇〇の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」と題して、様々な銘柄や酒蔵を紹介するシリーズ記事です。

 

今回は第二弾です!「【Part2】おすすめ日本酒50選を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」 に書いてありますので、読んでみてください。

 

第一弾は、「おすすめ日本酒50選を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」に書いてあります。

 

No.78は「秋鹿(あきしか)」です!

 

それでは、はじまり〜はじまり〜

 

 

 

はじめに

 

秋鹿(あきしか)は、大阪北部の能勢町という地方で作られている日本酒です。

 

特徴である、そのまろみを感じる旨さと、芳醇に澄んだ酸味は、無農薬栽培に力を入れた自社製の山田錦の栽培からも感じられる、こだわりの逸品と言えるでしょう。

 

ここでは、米作りからこだわった日本酒である秋鹿について、特徴や歴史についてご紹介します。

 

秋鹿のこだわりは自家栽培米から始まる

 

大都会のイメージがある大阪ですが、秋鹿を造っている「秋鹿酒造」は北部にある能勢町という町にあります。

 

能勢町は大阪の中でも自然が豊かで、田畑が広がったのどかな町。銘酒・秋鹿はここから始まりました。

 

1886年の創業時、初代・職人の奥鹿之助は、自分の名前から一文字、『実りの秋』という言葉から一文字取り「秋鹿」と名付けました。

 

この秋鹿を作るうえでのいちばんのこだわり、それは『蔵元が自ら栽培した米から酒造りまでを行う』というところにあるでしょう。

 

銘酒と呼ばれる酒を造るためには、全て自分の手で作ることが流儀だという発想から今のスタイルにたどり着いた秋鹿酒造は、今でも一貫してこの形を貫いています。

 

ほとんどの酒造が原料のお米を農家から購入し、酒造りをしている中で、1995年・秋鹿酒造は無農薬の山田錦の栽培に挑戦を始めました。

 

秋鹿の自家栽培米はお米の中でも低たんぱくであることが知られている「山田錦」という品種。これが秋鹿のコクのキーでもあるのです。

 

熟成を重ねるごとに飲みごたえのあるコクへと繋がるのは、低たんぱくなお米ならではの特徴です。

 

2012年には、自営田すべてを酒粕や米ぬかを肥料にした無農薬栽培(循環型無農薬有機栽培)にするなど、秋鹿酒造は「いいお酒を造る」ための「いいお米を作る」ことに情熱をかけています。

 

原材料から完成まで、自らの手でこだわりを持って造っている蔵は、近年人気になってきているものの、まだ取り組んでいる酒蔵は少ないです。

 

2008年の時点では、自営田と近隣の町内農家による契約栽培の田んぼを合わせて、25ヘクタールもの作付け面積へ広がりました。契約栽培を含む秋鹿酒造の田んぼは、年々増加しています。

 

徹底した全量純米酒生産蔵から生まれるペアリング

 

お米から作ることにこだわった秋鹿酒造では、日本酒本来のおいしさや豊かな味わいを伝えるため、醸造アルコール添加酒は完全廃止されました。

 

今は、全量純米酒生産蔵を徹底しています。クリアで香りやクセが無く飲みやすいのは醸造アルコールの長所ですが、秋鹿の目指すお酒には必要がないと考えられています。

 

蔵元自らこだわった米作り、そしてその米へのこだわりを存分に押し出した日本酒を造りたい、この気持ちからなされる徹底ぶりではないでしょうか。

 

米の生産は容易ではなく、その年の気候や温度、米の成長具合によりクセや旨味の出方が変わってくるのも、秋鹿の特徴です。

 

お米のしっかりとした酸味と旨味が感じられ、なおかつ濃厚でコクのある風味、キレのある辛口の味わい。

 

本来の旨味はそのままに、製造年により個性が出る秋鹿は、お酒に時代背景をも映したようなロマンが感じられるでしょう。

 

そのすべてを伝えたい気持ちが全量純米酒生産蔵に込められています。 秋鹿の目指すペアリングは「どの料理にも合う」というもの。

 

日本酒なら当たり前にも思われるかもしれませんが、お刺身や牛肉や鶏肉、どんな素材にも合う上に、その調理の仕方は国籍を問いません。日本料理だけに留まらず、洋食や中華など、どんな料理にもペアリングするのが秋鹿の強みです。

 

地元の美味しい料理に合うようにという思いもあり造られ始めたお酒でしたが、今や国境を越えたペアリングの良さに多くのファンを持っています。

 

能勢町という土地から考える秋鹿の歴史

 

秋鹿の歴史を辿ると、創業は1886年にさかのぼります。もともと、能勢地方の庄屋の家系だった奥鹿之助が、酒造業種の免許を取得し分家したのが始まりとされています。

 

1990年になる頃、秋鹿に使われる品種の「山田錦」を栽培した第一人者である大阪局鑑定官室長・永谷正治を指導者に置き、蔵元が主導を握るお米の栽培をスタートさせました。

 

これは、蔵が米作りから酒造に関わるといった酒造りの先駆けとされています。

 

能勢町の土地柄は、北摂連山が四方を囲む田園風景が特徴です。また、各所に古墳が点在し、縄文・弥生時代の埋蔵物も発掘されるほど、古くから拓かれた土地でもあります。

 

夏は大阪市内よりも5度ほど低く、昼夜の寒暖差も10度以上と大きく、冬には気温が氷点下を記録することもしばしばある、いわゆる「盆地気候」。

 

これが酒造りのみならず、米作りにもぴったりでした。蔵のある能勢町が山田錦の栽培に合っていることから、永谷の意志を継ぐ蔵元・そして有志農家たちが今でも秋鹿の素である山田錦を作り続けているのです。

 

秋鹿は造りのすべてにこだわりが見える日本酒

 

秋鹿は、米作りを基盤にしたこだわりの深い日本酒です。

 

製造工程からもうかがえる日本酒への情熱が、秋鹿の芳醇なコクへと繋がっていることがよくわかります。

 

どんな料理にでも合うお酒は、その年その年で少しづつ個性を変え、皆さんの前に現れることでしょう。酒造のこだわりとペアリングの良さから、多くのファンを持つ銘柄といえます。

 

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