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手取川の日本酒を徹底解説!おいしい味の特徴やこだわりの製法を紹介

手取川の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?|theDANN media

今回は第二弾です!【Part2】おすすめ日本酒50選を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの? - theDANN media に書いてありますので、読んでみてください。

 

前回好評だった第一弾の記事はこちら、「おすすめ日本酒50選を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」に書いてあります。

 

No.51は「手取川(てどりがわ)」です!

 

 

 

それでは、はじまり〜はじまり〜

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はじめに

ドキュメンタリー映画『birth of sake』にて醸造過程が密着されたことで話題となった石川県の地酒「手取川」。

 

手取川は効率化や品質向上のために最新の技術も取り入れつつも、創業当時から伝わるこだわりもあり、時間をかけて製造された日本酒は逸品と言えるでしょう。

 

ここではそんな手取川の製造工程やこだわりについて紹介します。

 

150年以上の歴史を持つ手取川の吉田酒造

2015年に公開されたドキュメンタリー映画birth of sakeの題材に取り上げられ、世界に名が知れ渡った吉田酒造。

 

明治3年創業で2019年に創業150年を迎えました。

 

吉田酒造がある石川県白山市安吉町は元々酒造が多数並ぶ日本酒の名産地であり、かつては10数件の酒造がありましたが、若者の日本酒離れにより、経営難に陥る酒造が続出し、吉田酒造のみになってしまいました。

 

ただ、手取川の土地柄は、一級河川「手取川」が流れ、その伏流水をはじめとする自然の恵みを受けて育った酒米に恵まれており、これを使って製造された日本酒は酒造が減った現在でも高い評価を受けています。

 

吉田酒造の手取川の名前の由来はもちろん酒造の近くを流れる河川手取川です。元々吉田酒造がある石川県は、県内に広がる金沢平野は手取川の水に恵まれている土地であり、米作りに向いていることから、米作りも盛んに行われています。

 

そんな地元の自然の恵みを存分に受けた原料を使って製造される手取川は毎年全国新種品評会・金沢国税局酒類鑑評会に出店しており、何度も金賞・優等賞を受賞しています。

 

手取川の製造工程

 

手取川は精米の段階からこだわりを持って製造を行っています。

 

精米の際にしっかり外表部を削らないとお酒の品質が下がってしまうことから、精米歩合を大吟醸酒だと50%以下、吟醸酒だと60%以下、本醸造酒だと70%以下という規定をしっかりと守り、しっかり精米を行ってから洗米へ移行します。

 

そして洗米の際に糠をきれいに洗い落とし、酒米を蒸したら麹・酒母・もろみの製造に移ります。麹・酒母・もろみはお酒造りにおいて非常に重要な工程であり、こだわりを持っている酒造も多いです。この3つの工程が済み発酵が済んだら、いよいよもろみを絞って出荷することとなります。

 

吉田酒造では酒造りだけでなく、酒の原料として欠かせない米作りにもこだわりを持っています。

 

有名な日本酒に使われている酒米として有名なのが山田錦ですが、吉田酒造ではあえて酒造の周りで育てられている五百万石・石川門をメインに使用しています。

 

石川門は石川県の地元産の酒米であり、これを使用していることが手取川独自の風味に繋がっていると言えるでしょう。


また、手取川は杜氏と専務の二大頭で製造を行っています。杜氏はシステム・エンジニアの経験があり、製造工程の自動化に積極的に取り組みつつも、手作りの温かみのあるお酒造りに取り組んでいます。

 

専務は若い杜氏である吉田泰之氏が務めており、国内外で経営を学んだ後は6代目として日本酒を国内だけでなく世界へも広める活動に尽力しています。

 

手取川シリーズと吉田蔵シリーズの違いは?

 

吉田酒造で製造されている日本酒の代表格が手取川シリーズと吉田蔵シリーズの2種類ですが、この2種類にはそれぞれどのような違いがあるのでしょうか。


まず、手取川と吉田蔵では使用している原料が異なります。

 

手取川で使用している酒米は山田錦・五百万石が中心です。それに対して、吉田蔵は五百万石・石川門を使い、地元産にこだわっています。

 

そのため、手取川ではオーソドックスな日本酒の風味、吉田蔵では吉田酒造独自の日本酒の風味が楽しめます。

 

特に吉田蔵シリーズでは今まで吉田酒造が開発してきた日本酒とは違う新しい日本酒を探求しており、地元産の原料を使った他の日本酒とは違う個性的な味になっています。

 

吉田蔵シリーズの中でも特に注目を浴びているのが「u yoshidagura」です。

 

uは「優」という意味を持っていて、その名の通り乳酸菌を使った優しい風味に仕上がっています。また、石川産の酒米である石川門はもちろん、石川で見つかった酵母である金沢酵母、そして能登地方独自の日本酒製法である山廃造りを用いて製造が行われており、地元の技術・原料を使うことにこだわっているのも特徴でしょう。

 

ラベルがオシャレなデザインになっているうえに、グレープフルーツのようなさっぱりした風味なので、若者からも愛されています。


また、手取川シリーズと吉田蔵シリーズはどちらも価格帯が1,000~3,000円程度と手に取りやすい価格帯になっていることから、手軽さも魅力と言えます。

 

ちなみに、料理と一緒に味わうならオーソドックスな風味が特徴的な手取川、食後に楽しみたいなら甘み・酸味が強めな吉田蔵がおすすめです。

 

地元産にこだわった「手取川」の日本酒

 

手取川は地元を流れる川から名前を取っているだけあって、地元産にこだわりをもって製造されている日本酒です。

 

自然に恵まれた石川県の水を使った爽やかかつ深みのある日本酒に仕上がっており、石川の郷土料理はもちろん、他の料理との相性も良いです。

 

手頃な価格で手に入るお酒なので、まだ飲んだことがないならお食事中や晩酌などの際にぜひ飲んでみてくださいね。

 

次回は、No.52麒麟山です。麒麟山酒造がつくるお酒は辛口一筋です。飲み飽きしないすっきりとした飲み口の淡麗辛口を追及し、「お酒は辛いもの」という信念のもと酒造りをしているのです。

記事はこちら>>麒麟山の日本酒を徹底解説!うまい味わいは奥阿賀産の米にある - theDANN media

 

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