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紀土の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?

紀土の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?|theDANN media
「日本酒50選シリーズ」は、「〇〇の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」と題して、様々な銘柄や酒蔵を紹介するシリーズ記事です。

 

これまでの記事やこれからの記事はこちら、「おすすめ日本酒50選を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」に書いてありますので、ぜひ読んでみて下さいね。

 

No.15は「紀土(きっど)」です!

 

はじめに

 

ビールやワインなどのお酒と違い、販売市場が減退していると言われるのが日本酒業界です。

 

そんな日本酒を新たな層に広めていきたいと、新しいことに取り組む酒造が増えています。

 

平和酒造もそのひとつで、従来の酒造りでは将来の展望が開けないという危機感から、積極的に新しいことにチャレンジしています。

 

平和酒造の変革は、4代目山本典正氏から行われました。

 

東京にあるベンチャー企業で働いていた典正氏は平和酒造4代目として、「紀土」「鶴梅」などを掲げて今や日本酒業界をけん引するほどの酒造に変えました。

 

今回は、紀土について詳しく説明していきます。

 

 

 

 

決して光り輝く歴史ではなかった平和酒造

 

日本酒業界をけん引する酒造というと、よほど歴史があって代々引き継がれる銘酒があるのだろうと思うかもしれません。

 

しかし平和酒造は決してそういった光り輝く道を歩んできたわけではないのです。

 

創業は昭和3年と、そこまで古いわけではなく、第二次世界大戦時には休業を余儀なくされ、戦後も昭和60年代までは、ほとんど大手メーカーの下請けのような酒造りしかできませんでした。

 

3代目のときには、新しいことにチャレンジしようという雰囲気が会社内には出来上がっていましたが、大きく舵を切ったのは4代目山本典正氏になってからです。

 

典正氏が京都大学を卒業し、東京のベンチャー企業で働いた後、実家に戻ってから気づいたのは、平和酒造は安価な紙パック製の日本酒に経営を依存していることでした。

 

酒蔵としての理由や価値をあげるためには、新しい取り組みにチャレンジすることが必要不可欠だったのです。

 

そんな折に迎えたのが、国内の梅酒ブームです。

 

平和酒造のある和歌山は紀州南高梅の産地であり、もともと平和酒造には梅酒づくりのノウハウがありました。

 

販売ルートを絞り、可愛らしいパッケージで販売された梅酒「鶴梅」は、次第に日本中に名前が知られるようになります。

 

そして、梅酒だけでなく日本酒造りも求められるようになっていったのです。

 

日本酒で味わう挫折をバネに変える

紀土 鶴梅 日本酒 梅酒 平和酒造

(画像:平和酒造公式HP)

 

「鶴梅」「紀土」が日本中に認められたあとも、平和酒造4代目山本典正氏のチャレンジは止まりません。

 

そもそも、酒蔵の仕込みの時期は冬です。

 

夏場は日本酒造りの作業がないため、従業員をいったん解雇して、冬になると再び呼び戻すという雇用制度が従来の酒造でした。

 

しかしこの働き方では若者を集めることは困難です。

 

そこで平和酒造では、従業員を通年で採用し、しかも大学卒業の新卒社員といった若手蔵人採用という試みを始めたのです。

 

仕事のない夏場はリキュールやクラフトビールなどの製造を行い、通年を通して雇用を確保できるよう改革をしたからこそできた結果でした。

 

改革は若手蔵人採用だけではありません。

 

元来、平和酒造が居を構える和歌山県は、日本酒造りに最適という土地柄ではありませんでした。

 

古くから稲作は盛んで、米や上質な地下水はあって酒造りは可能なのですが、気候が温暖であるために麹や酵母菌の働きがうまくいかないこともあります。

 

しかしそうした条件は、仕込み水を凍らせたりといった工夫で乗り切り、和歌山という地理的に不利な条件は、SNSやインターネットを活用して情報を発信するようにして改善しているのです。

 

こういった取り組みは、伝統に縛られないチャレンジ精神があるからこそでしょう。

 

山本典正氏の改革は日本酒を「飲む」だけにとどまりません。

 

なんとロケットの燃料ともなる「紀土 純米大吟醸 宙へ!!」を販売したのです。

 

国産の民間ロケットで使う燃料は国産のものを使いたい、という願いにこたえるために、液体燃料(アルコール)「紀土 純米大吟醸 宙へ!!」を燃料の一部として提供しています。

 

この「紀土 純米大吟醸 宙へ!!」は、上品でフルーティーな味わいが特徴で、ワインのように飲みやすい日本酒としても販売されています。

 

そして必要経費を除いた販売利益は、すべてロケット開発の費用として使われる予定です。

 

 

「紀土」が目指す日本酒の新たなるチャレンジは宙へ続く

紀土 日本酒 平和酒造

(画像:平和酒造公式HP)

 

安価なパック酒に頼っていた平和酒造の経営を立て直すために、4代目山本典正氏は奔走して、おいしい梅酒「鶴梅」を完成させました。

 

そして今度は和歌山で美味しい日本酒を作り出す改革を始めたのです。

 

杜氏と一緒に試行錯誤で作り上げた日本酒「紀土」は、数々の賞を受賞し、全国で認められていきます。

 

同時に典正氏は、若手蔵人採用という改革を行い、一年を通して若者を雇用する制度を生み出します。

 

そして平和酒造の「紀土 純米大吟醸 宙へ!!」という大吟醸酒は国産民間ロケットの燃料の一部として使用されることが決まっています。

 

まさにこれからの日本酒業界を牽引していると言って過言ではないでしょう。

 

これからも平和酒造の新たなチャレンジに目が離せませんね。

 

今回は「紀土の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」について書きました。ぜひ紀土を飲みながら、もう一度記事を読んでくださいね。 

 

次回は「久保田」です!

紀土を飲んだらtheDANNにレビュー|theDANN media

 

 

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