「日本酒50選シリーズ」は、「〇〇の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」と題して、様々な銘柄や酒蔵を紹介するシリーズ記事です。
これまでの記事やこれからの記事はこちら、「おすすめ日本酒50選を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」に書いてありますので、ぜひ読んでみて下さいね。
No.32は「亀泉(かめいずみ)」です!
はじめに
亀泉(かめいずみ)は坂本龍馬も愛したと伝わる、高知県の地酒の1つです。
名前の由来は、干ばつでも干上がることのない湧水を仕込みに使ったことにあり、「鶴は千年亀は万年」と言われるように、枯れることのない万年の泉を表しています。
創業120年を超える歴史を持ちながら、一方で高知県工業技術センターで開発された最新の酵母「CEL-24」を使用したり、新品種の米を積極的に醸造に用いたりと、特徴ある日本酒を醸し続けています。
ここでは、「美味しい」「楽しい」「面白い」にこだわる亀泉の歴史や米、水、酵母、数ある銘柄の中からそのこだわりが分かるものを紹介します。
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亀泉の歴史は日本酒好きの有志から始まった
亀泉を作り出した亀泉酒造は、明治30年(1897年)に現在の土佐市出間において、日本酒好きの11名の有志が集まり始まった酒造です。
その街道沿いには江戸時代の参勤交代の時より枯れることなく湧き出る「万年の泉」があり、これを名前の由来として「亀泉」と名付けられました。
それから120年、「美味しい」「楽しい」「面白い」にこだわり、製造を続けています。
こだわりの酒造りから多くのファンがいる酒造で、美しい水から醸し出される日本酒は端麗辛口な味わいに対し、香りはフルーティなものが多く、酒蔵のオリジナリティを感じさせるものが豊富です。
その味わいは現代でも高く評価されており、全世界より1,919点が出品されtた「2019SAKE Competition Gold」にて、純米大吟醸部門で「亀泉貴賓」が第10位を受賞しています。
完全予約制の酒蔵見学も行われており、昔ながらの蔵と酒造りの道具を利用して作られたBarにて、試飲を楽しむことが出来ます。
常に新しいものへチャレンジする亀泉
11名の有志が集って始まった亀泉酒造ですが、最初は酒が腐ってしまう腐造などの失敗や、酒米仕入れの資金調達不足など、大きな困難が何度もあり、それでもこだわりの酒造りを続けてきました。
米と酵母にもそのこだわりが生かされており、亀泉酒造では、酒造好適米の最高峰である「兵庫県産山田錦」のほか「土佐錦」「銀の夢」など高知県産酒米を積極的に使用しています。
また高知県工業技術センターで開発された、最新の酵母での酒造りにも多く取り組んでいます。
甘酸っぱい香りの強い「CEL-24」や、平成25年になって開発された香り高い「AC-95」などが用いられており、生酒造りも盛んです。
近年では、リキュールや微発泡の日本酒も作られています。
新しい素材にも積極的にチャレンジするのは、有志が集まってできた成り立ちと「美味しい」「楽しい」「面白い」にこだわっている亀泉ならではと言えるでしょう。
亀泉の人気銘柄からこだわりを知ろう
亀泉の中でも人気が高く、初心者にもおすすめとされる銘柄の1つが「純米吟醸生原酒CEL(セル)-24」です。
ラベルには酵母やアルコール分、原料名など酒質を堂々とラベルに掲示しており、その自信の高さが窺えます。
アルコール度数14度と、飲みやすさから男女を問わず人気が高く酵母名より「セル」の愛称で親しまれ、芳醇でジューシーな香りと甘口なのにスッキリとした飲み終わりが特徴です。
プレミアムな日本酒に興味がある人には、年間約600本という希少価値の高い「スパークリング純米吟醸KAMEIZUMI Perle(ペルル)」がおすすめです。
きめ細やかな泡が特徴で、これはシャンパーニュと同じ製法である瓶内二次発酵製法によるものです。
芳醇な香りと柔らかな甘味、真珠を意味する名前にもぴったりな滑らかな泡立ちは、シャンパングラスにもよく合います。
また亀泉の顔ともいえる銘柄として「亀泉生酒」が挙げられ、精米歩合50%の山田錦と高知酵母CEL-19が醸し出す薫り高い酒は、出来上がり当初は独特の苦みをもつものの、1年ほど熟成することで本来の味を楽しめるようになります。
じっくり待ちながら、お酒の味を知っていきたい人におすすめです。
そして「2019SAKE Competition Gold」にて純米大吟醸部門10位を受賞した「亀泉 貴賓」は、山田錦を全体の40%まで精米した丹念な作りで、のど越し滑らかかつキレの良い味わいで人気があります。
あっさりとした味の料理にもよく合い、贈り物としてもおすすめです。
また亀泉の中でも最高峰と言われるのが「酒家長春萬壽亀泉」です。
贅沢に山田錦を35%まで精米しており、香りの高さや酸味、甘さなどが全体的に落ち着いていることから、まさに大人の贅沢な味わいとして人気があります。
イカやホタテなど、甘みのある優しい食感の素材と好相性と言われます。
銘柄を1つずつ見比べても、それぞれ個性が異なることからも、亀泉のこだわりある酒造りが窺えます。
最新の酵母が生み出すフルーティさとラベルに見えるこだわり
亀泉の米や水、酵母へのこだわりや、おすすめの銘柄について紹介しました。
亀泉の日本酒はオリジナリティが強いものの、土佐の酒にしては珍しい甘口や辛口でも香り高く飲みやすいものが多く、良い意味で飲み過ぎ注意です。
初心者にも飲みやすい「CEL-24」や、じっくりと寝かせて楽しむ「亀泉 生酒」など、日本酒初心者でも自分の好みに合わせて楽しく選べます。
「2019SAKE Competition Gold」を受賞したことも踏まえると、今後人気が出てくる日本酒の1つと言えそうです。
友人との家飲みにもおすすめの酒蔵の特色が楽しめる亀泉のお酒を、ぜひ楽しんでみてください。
いかがでしたでしょうか。今回は、「亀泉の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」について書きました。ぜひ亀泉を飲みながら、もう一度読んでみて下さいね。
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