「日本酒50選シリーズ」は、「〇〇の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」と題して、様々な銘柄や酒蔵を紹介するシリーズ記事です。
これまでの記事やこれからの記事はこちら、「おすすめ日本酒50選を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」に書いてありますので、ぜひ読んでみて下さいね。
No.31は「浦霞(うらかすみ)」です!
はじめに
米や麹、水などのシンプルな原料から作る日本酒は、海外の人からも注目を集めています。
世界の銘酒が一堂に集まる「IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)」の日本酒部門では、毎年優れた日本酒が選ばれています。
このようなコンテストで賞を受賞した日本酒は、とくに人気です。
今回は、宮城県の日本酒である浦霞について紹介します。
浦霞は、宮城県塩竈市にある株式会社佐浦が製造、販売する日本酒です。
株式会社佐浦を運営するのが、蔵元の佐浦家です。
ここでは、蔵元の歴史などに触れながら、宮城県の銘酒として知られる浦霞の魅力や特徴、商品の種類などを解説していきます。
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米の上品な香りとうまみを生かした「品格のある酒」
株式会社佐浦が目指しているのが、「品格のある酒」を造ることです。
米の香りやうまみを生かし、上品なテイストの日本酒を丁寧につくり上げることが、株式会社佐浦のテーマになっています。
地元である宮城県産の米を使用することも、こちらの会社ならではの酒造りのこだわりです。
宮城県は、ササニシキやひとめぼれといったお米の銘柄の一大産地でもあります。
また、良質な水源にも恵まれています。
このような地域性を生かして、株式会社佐浦では創業以来、地元の米や水を使った酒造りを行ってきました。
フルーティーなテイストが魅力になっている大吟醸酒のラインアップには、日本酒造りに適した山田錦が使用されています。
「大吟醸浦霞」や「エクストラ大吟醸浦霞」といった大吟醸の日本酒は、いずれも数量限定品として発売。
大吟醸酒の浦霞は、「IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)」や「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」でも、数々の賞を受賞しています。
浦霞は、日本料理にも合うすっきりとした上品なテイストが特徴。
目指すテイストに仕上げるために、株式会社佐浦では厳選した米を低温でじっくりと発酵させています。
このように低温で発酵された酵母は、独特の香りを放ちます。
米の上品な香りを引き出すために、手間ひまを惜しまないことも、株式会社佐浦のこだわりの1つです。
浦霞を作るときの酵母は、こちらの蔵元オリジナルの「浦霞酵母」です。
「浦霞酵母」は、その品質が専門家からも評価され、1986年に日本醸造協会の12酵母に登録されました。
出来上がった麹にこのような酵母を加えることで、浦霞の繊細なテイストが出来上がります。
株式会社佐浦では、日本酒の成分分析を行い、科学的なデータに基づいて味わい深い酒を造る取り組みを行っています。
杜氏や蔵人たちの丁寧さとこういった科学的なアプローチが、浦霞のテイストを作り上げていると言えるでしょう。
日本酒文化の発信に力を入れる
浦霞を販売する株式会社佐浦では、日本酒文化を多くの人に知ってもらうことを目指しています。
浦霞のラインアップに見られる地域限定商品などは、このようなテーマに沿って販売されている日本酒です。
宮城県内限定で発売されているのが、「原酒浦霞」や「蔵の華純米吟醸浦霞」、「純米吟醸浦霞寒風沢」などです。
このような商品は、宮城県内のお店でのみ購入ができる貴重な一品です。
宮城県塩竈市にある「浦霞酒ギャラリー」では、日本酒や酒器の販売などを行っています。
こちらのギャラリーには、月替わりの日本酒が試飲できるきき酒カウンターが用意されています。
販売されている猪口を購入することで、蔵元自慢の日本酒が味わえるのがこちらのカウンターです。
「浦霞酒ギャラリー」には、浦霞のロゴマークが入ったグッズもそろっています。
ギャラリーで販売されている酒器は、宮城県内の作家たちが作ったオリジナルです。
日本酒を味わうのにピッタリなガラスや焼き物の酒器は、地元の人はもちろん、観光に訪れた人たちからも注目されています。
浦霞の酒造りに興味がある人からは、蔵のなかを見学できる蔵ガイドも人気です。
宮城県内のショッピング施設では、浦霞の試飲ができるイベントも折に触れて開催されています。
浦霞は、スペインやフランスなどの世界各国に海外輸出されています。
海外に日本酒文化を発信する1つのきっかけとなったのが、「浦霞禅」です。
この商品は、フランスに浦霞を輸出する計画にともなって誕生しました。
「浦霞禅」のラベルに記載されている「禅」や浦霞」の文字は、京都にある妙心寺の老師の書を元にしています。
また、ラベルの布袋画は京都の画家が考案したデザインです。
神社の御神酒酒屋として酒造りを始める
株式会社佐浦を創業した佐浦家は、もともとは塩竈市にある鹽竈神社の御神酒酒屋でした。
京都から宮城県に渡った佐浦家の初代が、江戸時代に酒造りをスタートしたのが、こちらの蔵元の始まりです。
佐浦家は、代々鹽竈神社に御神酒を納める酒屋として営業をしてきました。
鹽竈神社は、仙台藩の藩主である伊達氏と縁の深い神社です。
伊達氏は、鹽竈神社に太刀などの宝物を寄進して、厚く信仰をしました。
このような鹽竈神社と取引をしていた佐浦家は、仙台藩からも目をかけられます。
江戸時代には300万石の酒株を許され、大規模な酒造りを行いました。
当時の佐浦家が御神酒造りに使っていた米は、鹽竈神社の祭田から収穫されたものです。
浦霞は、9代目に当たる佐浦茂登の時代に、佐浦家が昭和天皇に酒を献上したことがきっかけとなって誕生しました。
浦霞が全国的に知られるようになったのは、昭和40年代ごろのことです。
このころ、地方のよい酒が注目されるようになり、浦霞も東京などの大都市のデパートで広く販売されるようになりました。
昭和48年には、「浦霞禅」が発売されます。
平成の時期には、お酒が苦手な人でもトライしやすい低アルコールの「萩の白露」がリリースされました。
株式会社佐浦は、以後も国内外で日本酒の販売を行っています。
浦霞は和食との相性がよい!食事と一緒に気軽に日本酒を楽しんでみよう
ここで紹介した浦霞は、和食との相性がよいのが特徴です。
浦霞は、新鮮な魚介類が豊富な港町で誕生しました。
株式会社佐浦では、地域の食材と一緒に楽しめるように、浦霞のテイストを仕上げています。
こういった日本酒は、寿司や刺身などの和食のお供としても気軽に味わうことができます。
浦霞の上品な香りが、料理のテイストをより引き立ててくれるでしょう。
好みの日本酒を探している人は、浦霞の淡白な風味や、すっきりとした飲み口を味わってみてはいかがでしょうか。
浦霞で、宮城県の食材のおいしさを堪能するのもオススメですよ。
いかがでしたでしょうか。今回は「浦霞の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」について書きました。ぜひ浦霞を飲みながら、もう一度記事を読んでくださいね。
次回は「亀泉」です!亀泉(かめいずみ)は坂本龍馬も愛したと伝わる、高知県の地酒の1つです。
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