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日本酒の度数はどのくらい?気になるカロリーや糖質を徹底解説!

日本酒の度数はどのくらいあるの?|theDANN media

 

こんにちは、theDANN編集長のダンです。

 

今回は日本酒のカロリーや糖質、度数が一体何度くらいあるのか検証していこうと思います。普段飲む物だからこそどのくらい栄養素があるのか気になりますよね。

 

それでは、はじまり〜はじまり〜

 

 

日本酒のアルコール度数には法的な縛りがある

日本酒のアルコール度数には法的な縛りがある|theDANN media

日本酒の度数は?と聞かれた時、多くの人は16~17%と答えるでしょう。これは店頭で売られている多くの日本酒がその程度の度数だからです。しかし、これは日本酒として作られた酒が自然にその度数になるということではなく、その度数になるよう調整されている事が多いからなのです。

 

日本酒は醸造を終わった段階では、かなりアルコール度数が高く、そのままでは美味しくないケースが少なくありません。また、日本の酒税法ではアルコール度数が22%を超えると日本酒ではなくリキュールという扱いにされてしまいます。

 

そのため、加水してアルコール度数を調整しているのです。 そうした事があるため、生酒の度数は高い?と言う質問が出ることもありますが、これは言葉に対する誤解があります。

 

加水していない日本酒は「原酒」と呼ばれるものです。原酒として売られる酒は、発酵が終わった段階でアルコール度数が22%以下になるよう造られていますが、加水していないためアルコール度数は高めになることが多いと言って差し支えありません。一方、「生酒」は過発酵や雑菌繁殖を防止するために行う「火入れ」と言う加熱殺菌を行っていない酒のことです。こちらはアルコール度数とは関係しません。

 

少し科学的に見た日本酒の度数などの話

 

日本酒を含め、日本国内ではアルコール度数は体積百分率(パーセンテージ,%)で表されます。また、世界各国でも21世紀にはほとんどの国で体積百分率のアルコール度数が使われていますが、公式ではない表記としてアメリカプルーフやイギリスプルーフというものがラベルに書かれていることもあります。

 

アメリカプルーフは200プルーフ=100%ですからまだ分かりやすいのですが、イギリスプルーフは100プルーフ=57.1%ですので計算がとても面倒です。

 

日本酒の1合のカロリーは板チョコ半分?

度数の話になると、日本酒の栄養価なども気になってきます。成分表(カロリー、糖質など)について見てみましょう。ここでは純米酒を例に取りますが、他の日本酒でもそれほど大きな差はありません。

 

【日本酒の栄養価の表】

栄養成分:純米酒100gあたりの含有量

 

カロリー ・・・103kcal

糖質   ・・・3.6g

たんぱく ・・・質0.4g

脂質   ・・・ほぼ0g

ビタミン類・・・0.24mg

アルコール・・・12.3g

 

カロリーの85%以上はアルコールに由来しており、残りは糖質によるものとなっています。

 

概算ですが、1合の日本酒は板チョコ半枚強と同じくらいのカロリーがあるのです。(あくまでカロリーです。糖質ではありません。)

 

日本酒は醸造酒の中では度数の高い酒

日本酒は醸造酒の中では度数の高い酒|theDANN media

 

酒には醸造酒と蒸留酒があります。発酵によってアルコール飲料となった醸造酒と、醸造酒を蒸留してアルコール度数を高めた蒸留酒です。

 

醸造酒にはビールやワイン、マッコリ、老酒、日本酒などがあり、蒸留酒にはウイスキーやブランデー、焼酎などがあります。一般的には蒸留酒のほうがアルコール度数は高いのですが、日本酒は例外的にアルコール度数が高い酒と言えるでしょう。

 

先にも説明した通り、水で薄めないと22%のラインを突破してしまうような日本酒もあるぐらいなのです。それどころか、酒税法上はリキュール扱いですが、古来の日本酒醸造の技法で作られた酒の中には、ウイスキーやブランデーなどの蒸留酒を超える酒もあります。

 

アルコール度数について、他のお酒との比較をしてみましょう。醸造酒に限って見てみると、ビールは4.5%~6.5%くらい、マッコリは6%~8%くらいのアルコール度数で、飲みやすいものとなっています。

 

それに対してワインは12~14%くらい、日本酒は16~18%くらいと、しっかりしたアルコール飲料のイメージです。アルコール度数の高い蒸留酒でも、本格焼酎のお湯割りやウイスキーの水割りで15%くらいになりますから、ワインや日本酒に近い状態で飲んでいるわけです。

 

意外にこうしたメジャーな飲み方が健康的で良いのかも知れません。 日本酒の度数が世界の醸造酒の中でも高くなっているのは、醸造方法にその秘密があります。

 

酒造りで欠かせない発酵には3種類の方法があります。果汁を使ってその中の糖分を発酵させてアルコールを得る単発酵、穀物などを発酵によって糖化させ、それが完了してからアルコール発酵させる単行複発酵、そして穀物を糖化させながら同時にアルコール発酵も行う並行複醗酵です。

 

日本酒はこのうち並行複醗酵で造られています。この方式はアジアで広く使われていますが、日本では原料の米をデンプンの多いものにするだけでなく、それを研ぐことでさらにデンプン含有量を上げているのです。

 

こうしたことが日本酒が醸造酒でありながら、たいへん高いアルコール度数を持つに至った経緯なのです。

 

味を追い求めたら度数が高くなったのが日本酒なのかも知れない

 

度数は単なるアルコール濃度ではありません。日本では味を大変重視します。雑味が入り込まないよう米と水と麹を選び、これを研ぎ上げて酒造りに向き合っています。

 

その結果、たくさんのアルコールができてしまい、味を尖すぎるものにしてしまったという側面もあるのでしょう。ですから、出荷前には最も美味しく感じられる度数にまで水で割って度数を下げているのです。

 

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