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八海山の日本酒を徹底解説!辛口淡麗の味の特徴やこだわりの製造方法

八海山の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?|theDANN media
「日本酒50選シリーズ」は、「〇〇の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」と題して、様々な銘柄や酒蔵を紹介するシリーズ記事です。

 

これまでの記事やこれからの記事はこちら、「おすすめ日本酒50選を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」に記載されているので、ぜひ読んでみて下さいね。

 

No.8は「八海山」です!

 

はじめに

 

八海山は新潟県を代表する地酒の1つです。

 

すべての日本酒が吟醸造りで、どれを選んでもワンランク上の味わいが楽しめるとして高い支持を集めています。

 

「1度は飲んでみたい」と思っている日本酒ファンも多いのではないでしょうか。

 

製造元は魚沼市に本拠地を置く1922年創業の酒蔵・八海醸造株式会社です。

 

ハイレベルな日本酒を安定供給することをポリシーとしており製造工程の機械化にも積極的ですが、日本酒造りの肝となる麹造りは職人の手作業で行われています。

 

ここでは、八海山の味わいやバリエーション豊富なラインナップ、醸造方法や歴史について日本酒初心者にもわかりやすく紹介していきます。

 

 

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八海山ってどんな日本酒なの?

 

八海山の味わいを一言で表現するなら「辛口淡麗」という言葉がピッタリです。

 

さわやかで軽快な飲み口とフルーティーな香りが特徴で、料理と一緒に楽しめる日本酒といえるでしょう。

 

この洗練された味わいを支えているのが、日本酒の原料であるお米や水へのこだわりです。

 

八海山ブランドの日本酒はすべてが吟醸造りです。

 

吟醸酒とは精米歩合が60%以下の日本酒を指し、大吟醸酒は精米歩合50%以下のものと定められています。

 

精米割合とはお米が精米後にどの程度残っているかを示す数字です。つまり精米歩合が60%ならお米を40%削ったことになります。

 

精米の目的は表面に含まれる余分な栄養分を削り取ることにあり、精米割合が低いほど雑味のないクリアな日本酒が作りやすくなります。

 

八海山を代表する高級ブランドの1つ純米大吟醸・八海山金剛心には最高級品の酒造好適米・兵庫県産山田錦が使われていますが、その精米歩合はたった35%です。

 

新潟県はコシヒカリの産地として全国的に有名ですよね。

 

おいしいコシヒカリを生む技術は日本酒の原米づくりにも活かされています。

 

普通のお米と違って、日本酒作りに向いた酒造好適米には中心部にデンプンを多く含んだ心白(しんぱく)という部分があります。

 

心白がほど良い大きさで均一であるほど、日本酒造りに欠かせない品質の良い麹(こうじ)が作れるのです。

 

新潟県産の酒造好適米・五百万石は、八海山の特徴である「淡麗辛口」を実現するためには欠かせないものになっています。

 

八海山の製法こだわりの1つが水です。

 

新潟県魚沼市は豪雪地帯として知られています。

 

新潟県の名峰・八海山に積もった大雪は長い時間をかけて地下水となり、山麓にある岩のあいだから湧き水となって吹き出しています。

 

地元ではこれを「雷神様の清水」と呼んでおり、1986年には新潟県の名水に指定されました。

 

名峰・八海山は、日本酒・八海山の名前の由来にもなっています。

 

八海山ブランドの日本酒では、原料はもちろん製造工程で使われる水にはすべて「雷神様の清水」が使われています。

 

この湧き水は硬度が低い軟水で、八海山に柔らかい口当たりをもたらす一因にもなっているのです。  

 

八海醸造ってどんな蔵元?

 

八海醸造は1922年の創業で、蔵元としては比較的新しい会社といえるでしょう。

 

先代と現蔵元の2代で急成長を遂げたことで知られています。

 

日本酒の蔵元のなかには伝統的な技法にこだわっているところも少なくありません。

 

しかし、大量生産に対応できない手作りの日本酒では一本一本の価格が高くなってしまいがちです。

 

一方、八海醸造の理想は少し違います。

 

「飲みたいと思っていてもなかなか手に入らない高級な日本酒」ではなく、「飲みたいときに気軽に飲める高品質の日本酒を作ること」を目指しているのです。

 

「身近なものほど高品質であるべき」とのポリシーにのっとり、製造工程の機械化を積極的に推し進めて高品質の日本酒を安定供給することを目標にしてきました。

 

その結果、新潟県の地酒の1つとして知られていた八海山は、いまや全国区の知名度を誇る日本酒の定番となっています。

 

そんな八海醸造が、最高品質の醸造をするための酒蔵「浩和蔵」を作ったことは、大きな話題になりました。

 

その目的は手作りにこだわってレア感のある高級酒を作ることではありません。

 

言葉で伝えるのが難しい伝統的な技法や感覚的なコツを八海醸造の若い職人に伝承するという意味があったのです。

 

「浩和蔵」は、最高品質の日本酒を作る酒蔵であるとともに次世代を担う杜氏(とうじ)を育てる場所になっていました。

 

日本酒の主な原料は米と水、麹の3つでシンプルなのですが、その製造工程は非常に複雑です。

 

おいしい日本酒を作るためには良い原料に加えて職人の技術が欠かせません。

 

原米はまず慎重に洗米されて蒸し米になります。

 

お米が吸収した水分の量で日本酒の味が変わってしまうため、単に洗ったり蒸したりすれば良いというものではありません。経験と技術が要求される秒刻みの作業になります。

 

これに麹を加えてお米に含まれるデンプンを糖化します。

 

さらに酵母を加えてアルコール発酵させたものが「もろみ」で、酵母の原料もお米です。

 

「もろみ」を絞って日本酒と酒粕(さけかす)に分け、ろ過や火入れ、調合や割水などをして日本酒が完成します。

 

日本酒では糖化と発酵を同時に行うため、この工程を並行複発酵と呼んでいます。

 

製造工程のなかでも麹造りは日本酒の味を決める最重要ポイントで、機械化に積極的な八海醸造でも手作りで行われます。

 

麹菌の成長具合や温度・湿度などを徹底的に管理する必要があり、熟練の技が求められる最高難易度の作業と呼べるでしょう。 

  

八海醸造のチャレンジ精神は止まらない!

 

八海醸造の主力商品である日本酒には普通酒や特別本醸造酒のような普段使いできるお酒から最高級の純米大吟醸酒まで6つのグレードがあります。

 

八海山ブランドのお酒は、実は日本酒だけではありません。

 

生酒や発泡にごり酒、甘酒や梅酒といった幅広い種類のお酒が製造されているのです。

 

八海山が日本酒の定番として知られるようになってからも、職人たちがチームを組んで様々なプロジェクトを立ち上げて新しいことにチャレンジし続けています。

 

特に「雷神様の清水」を原料にしたライディーンビールは人気商品です。

 

1998年から販売していた地ビール「八海山泉ビール」をリブランディングしたもので、6つの種類がラインナップされています。

 

定番はヴァイツェンやアルトで、個性的なIPAとピルスナーも加わってさらに選択肢が増えました。

 

すべて試してみたいと思う人も多いのではないでしょうか。

 

米焼酎「よろしく千萬あるべし」のシリーズも評判で、本格焼酎からハイボールまでお好みの焼酎が味わえます。

 

八海山の楽しみ方はお酒だけにとどまりません。

 

魚沼市の醸造拠点は「魚沼の里」と呼ばれ、あたかも一大テーマパークのように整備されています。

 

自然豊かな広い敷地にはそば屋や菓子工房、菓子処や土産物店などが点在し、八海山の社員全員が利用する「みんなの社員食堂」では八海醸造の社員が普段食べているランチを一緒に味わえます。

 

なかでも、自然の冷蔵庫ともいえる八海山雪室は美術館のようなスタイリッシュな外観で、近くを訪れたら1度は足を運んでおきたいスポットです。

 

内部には毎年1000トンの雪がため込まれ、自然の力を活かした日本酒の貯蔵庫として使われています。

 

内部に立ち入ることも可能で、カフェや売店、キッチン雑貨店などが利用できます。

 

家族や友人と「魚沼の里」へ出かけてみるのも楽しいのではないでしょうか。雪国、雪室の魅力を存分に味わえるでしょう。 

 

八海山のお酒を試してみませんか

八海山 日本酒 

(画像:八海山公式HP)

 

八海山の製法こだわりは「原料+技術力」にありました。

 

「原料である水と米を徹底的に厳選すること」「高い技術力を若い職人に伝承していくこと」によって、高品質の日本酒を作り続けているのです。

 

「高品質の日本酒を安定供給すること」をポリシーにしている点も大きな特徴といえるでしょう。

 

八海醸造はそのチャレンジ精神を存分に発揮してバリエーション豊富なお酒を次々にリリースしています。

 

高品質のお酒を手軽に楽しみたいときには、八海山ブランドを試してみてはいかがでしょうか。

 

日本酒だけでなく、様々な種類のお酒を試してみたい人にもピッタリですね。 

 

いかがでしたでしょうか。「八海山の日本酒を徹底解説!辛口淡麗の味の特徴やこだわりの製造方法」について書いてきましたが、ぜひ八海山を飲みながら、もう一度読んでみて下さいね。

 

次回は「出羽桜」です!日本に「吟醸酒ブーム」を巻き起こした出羽桜酒造のこだわりを学びましょう!

記事はこちら>出羽桜の日本酒の口コミは?吟醸酒ブームを生んだ味の特徴を徹底解説 - theDANN media|お酒の総合メディア

 

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