「日本酒50選シリーズ」は、「〇〇の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」と題して、様々な銘柄や酒蔵を紹介するシリーズ記事です。
今回は第二弾です!「【Part2】おすすめ日本酒50選を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」 に書いてありますので、読んでみてください。
第一弾は、「おすすめ日本酒50選を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」に書いてあります。
No.101は「雑賀(さいか)」です!
それでは、はじまり〜はじまり〜
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はじめに
雑賀九重は和歌山県紀の川市にあるアルコール製品を主に製造、販売しているメーカーです。
創業は明治41年と古く、初代である雑賀豊吉が、食酢の製造、販売を手掛けるために製造しました。
九重雑賀のお酒のラベルには八咫烏が描かれているのが特徴的ですが、これはかつて織田信長や豊臣秀吉を大いに苦しめた鉄砲集団である雑賀一族が用いた旗印が元になっています。
九重雑賀の簡単な歴史
冒頭に書いた通り、もともとは食酢を製造、販売するために九重雑賀は営業を開始したのですが、食酢を製造するためには酒粕が必要です。
そこでより良いお酢を作り上げるためには酒原料である酒活も自分たちの手で作り上げる必要があるという考えにたどり着き、1934年に日本酒製造部門である「雑賀豊太郎商店」を創業します。
九重雑賀のお酒造りはこの時から始まったと言って良いでしょう。
そして1950年には法人化され、1980年には農林水産省から日本農林規格の認定を受けるなど会社は着実に成長していき、2006年5月に雑賀豊吉商店という社名から、現在の九重雑賀に改名しました。
九重雑賀で製造されている梅酒は特に評価が高くなっていて、2008年7月の北海道洞爺湖サミットでは「雑賀・黒糖梅酒」が食事の際に使用されたり、「雑賀・梅酒」は2010年FIFAワールドカップにおいて「日本の酒」として認定され、世界同時販売もされました。
お酒造りをするうえでのこだわり
商品を製造するうえでの雑賀のこだわりですが、雑賀はもともとお酢を製造、販売するところから始まっているという事もあって、「酸」に関してはほかの酒造メーカーにはないようなこだわりを持っています。
お酒を製造する際に酸はあまり関係がないように思えますが、お酒もお酢も細菌が発酵という現象を起こすことによって製造されるものなので、お酒を製造するうえでも酸は切っても切れない関係なのです。
日本酒や食酢の味を作り上げるために酸はなくてはならない存在で、良質な酸を用いることによって味わいに深みが生まれたり、清涼感をもたらします。
また酸には食欲を促進させたり、疲れをとったりする効果があるなど健康維持にも大いに役立ちます。
九重雑賀では厳選した原料を用いて手作業によって常に良質の酸を常に作り出しているのです。
もちろん良質な酸を常に提供し続けることだけでは良質のお酒を製造することは不可能です。
より良いお酒を造るためにはどうすれば良いかを突き詰めていくと酸だけではなく、原材料をより良いものを使っていくことだという考えにたどり着き、それを実践しています。
お酒の原料となる酒米は誰が作っているかが分かる、信頼できる酒米だけを使用するようにしていますし、それらを用いてお酒を醸造する際にも効率だけにとらわれずに常に最高のお酒を醸造できるような手法を用い続けることを心掛けています。
雑賀の商品をいくつか解説
九重雑賀では醸造方法の異なるいくつかの日本酒が販売されています。
ここではその中から「純米大吟醸」「クールダウン」「山廃」について解説します。
雑賀 純米大吟醸
「純米大吟醸」とは酒米を50パーセント以下にまで精米して製造され、日本酒の中でも最も高級となっています。
九重雑賀では「山田錦」と「雄町」という、2つの異なる酒米を使用して製造された純米大吟醸をそれぞれ販売していて、特に山田錦を用いて製造された純米大吟醸はパリのやアメリカの日本酒コンクールで優れた成績を上げている世界的にも評価の高いお酒になっています。
いずれの純米大吟醸も上品な吟醸香と旨味、キレのバランスが抜群です。
雑賀 クールダウン
「クールダウン」は季節限定で夏限定で販売されている商品の1つです。クールダウンはアルコール度数12度と、日本酒にしては軽めになってはいますが、原酒から製造されているためスッキリとした飲みやすさでありながらしっかりと日本酒本来の味わいを感じることができるようになっています。
夏限定の商品という事もあり、キンキンに冷やして飲むのがおすすめです。最後の「山廃」ですが、山廃というのはお酒の醸造法の名称の1つになっています。
雑賀 山廃
お酒を造るためには酒母が必要になるのですが、この酒母を造る際に必要となる乳酸菌を一から育てる方法を「生酛造り」と呼んでいます。
山廃はこの生酛造りから派生された製造法の1つで、この生酛系酒母を造る際に行われる工程である「山卸」という蒸したお米を人の手ですりつぶす作業をせずに、麹の力によってお米を分解し、酒母を造り上げます。
九重雑賀がある和歌山県では次第にこの山廃造りが行われなくなったのですが、山廃造りを和歌山から無くしてしまうわけにはいけないという思いから、一時は中止していた山廃造りを復活させました。雑賀の山廃は山廃仕込みでありながら軽快な飲み口に仕上がっていて、どんな温度でも楽しめるようになっています。
食酢メーカーから酒造メーカーへ
九重雑賀ははじめからお酒を造る目的で創業されたのではなく、はじめは食酢を販売することを目的として創業した珍しい経歴を持っている酒造メーカーです。
しかしながら食酢を製造する際には酒粕が必要というあり、お酒も製造するようになりました。もともと食酢を製造していたこともあり、酸のこだわりに関しては他の酒造メーカーの追随を許していません。
次回は、No.102「船中八策(せんちゅうはっさく)」です!没しつつあった土佐の地酒の特徴「辛口」をより際立たせた、「超辛口」の日本酒を造り、土佐の地酒を再び表舞台に立たせようとしたのが、船中八策です。
記事はこちら>>船中八策の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの? - theDANN media
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