「日本酒50選シリーズ」は、「〇〇の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」と題して、様々な銘柄や酒蔵を紹介するシリーズ記事です。
今回は第二弾です!「【Part2】おすすめ日本酒50選を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」 に書いてありますので、読んでみてください。
第一弾は、「おすすめ日本酒50選を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」に書いてあります。
No.100は「玉乃光(たまのひかり)」です!
それでは、はじまり〜はじまり〜
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はじめに
玉乃光は京都・伏見の銘酒です。玉乃光酒造の創業は17世紀の江戸時代、4代家綱公の時代だとされています。
歴史が長いですが、前の東京オリンピックが行われた1964年には他社に先駆けて純米酒を世に問うなど、先進的な技術を打ち出す一方で、品質第一主義を掲げて常に酒造りに取り組んでいる会社です。
その玉乃光酒造ではさまざまな酒が造られています。その特徴を詳しく見てみましょう。
玉乃光の酒には純米大吟醸にもバリエーションがある
玉乃光のこだわりは酒の品質に現れています。
食事を引き立てる酒であり、飽きのこない酒であることを常に目指すという姿勢が玉乃光酒造の酒造りです。
それを生み出すために良い酒米を選ぶことは当たり前と言えます。玉乃光酒造では良い酒米を選ぶだけでなく、生産者のもとに赴き田植えにも立ち会っているそうです。
それには稲を密集させて植えると酒米の品質が下がると言う理由があります。苗を植え付ける間隔にまで気を使って造られるのが玉乃光という酒なのです。
玉乃光を代表する酒と言えば「有機肥料使用・備前雄町100%・純米大吟醸玉乃光」の名を挙げる人も多いでしょう。
雄町は元祖酒米とも言われる、伝統的な酒米です。江戸時代末期に島根と岡山の間の街道沿いで発見され、岡山の雄町で栽培されたのが始まりとされています。
大変品質の高い酒が作られる反面、倒伏しやすく病虫害に弱いと言った弱点のため、昭和40年代にはほとんど失われかけていた米です。
その後関係者の努力によって復活したこの米を有機栽培した物を100%使った純米大吟醸がこの酒です。
大変香りが強く、味は中庸という飲み心地の良い酒となっています。
有機雄町の純米大吟醸よりも手軽に求められて、雄町の魅力が味わえるのが「備前雄町100%・純米大吟醸玉乃光」です。
また「播州久米産山田錦・純米大吟醸」は有機雄町のものより、さらに香り高い酒となっています。
「純米大吟醸・短稈渡船」は雄町の子で山田錦の親になる「短稈渡船2号」と言う酒米で造られています。この酒は有機雄町や山田錦と変わらない香り高さと、それらより濃厚な味わいが特徴です。
さらに、京都産の酒米「祝」を使った純米大吟醸は京都限定の酒として売られています。この酒米で造られる酒は淡麗かつ芳醇で独特の香りを持つバランスに優れた酒です。
酒魂・純米吟醸には玉乃光の本領が発揮されている
玉乃光酒造が造る清酒は、すべて純米吟醸か純米大吟醸です。
その中でも「純米吟醸・酒魂玉乃光」は大定番の商品です。ほのかな米の旨味と切れ味鋭い酸味は、繊細な味の京料理を邪魔せず、美味しく飲める食中酒です。
同じく食中酒としての位置づけを追求したのが「純米吟醸・酒楽」です。淡麗辛口を極めた、キリッとした飲み口が特徴となっています。これらは国産の酒米を使っていますが、単一品種の純米吟醸もあります。
「純米吟醸・凛然山田錦」と「純米吟醸・祝」です。山田錦は有名なのでよく知られているでしょう。そして祝は先に大吟醸で紹介したとおり、京都産の酒米です。祝の純米吟醸は、はんなりとした吟醸香とバランスの取れた味わいがとても魅力的な酒と言えるでしょう。
こちらは大吟醸と違って京都限定ではありませんから、通販などで求めることもできます。「純米吟醸・KARAKUCHI」は辛口を追求した酒ですし、逆に「純米吟醸・CLASSIC」は山廃仕込みを活用した濃厚で豊潤な酒です。
伝統的なものだけではなく新たな切り口にもチャレンジしている
玉乃光酒造は戦中戦後のアルコール添加の風潮を嫌って、業界に先んじて「米と麹と水」だけという、酒造の原点に立ち返った酒蔵です。新しいことにもチャレンジしている酒蔵でもあります。
例えば、「玉乃光・純米吟醸TAMA」は、ワイン酵母で醸された純米吟醸酒なのです。日本酒の範疇を飛び越えた味わいは、広がる甘味、酸味と旨味の組み合わせが素晴らしいものとなっています。
黒い瓶には、黒猫が描かれた黄色のラベルが貼られています。ドイツワインのシュヴァルツ・カッツ(黒猫の白ワイン)を連想させるボトルは、ワイン酵母で醸したことを主張しているのでしょう。
また、「純米吟醸・GREEN」は有機栽培の山田錦だけで醸された酒です。この酒もTAMAと同じく黒のスタイリッシュなボトルに詰められており、緑のラベルが貼られています。
これらの他にも最高級の「純米大吟醸Black Label・雄町」や「純米吟醸のこりのひとつぶ・山田錦」、串料理に特化した「純米吟醸 94」など個性的なラインナップが存在するのです。
さらに変わり種ですが玉乃光酒造では焼酎も造っています。肉料理を意識した「米焼酎 29」や、お土産として人気の米焼酎「まねきつね」があります。まねきつねは、伏見稲荷大社の神使の狐をイメージした物でしょう。
玉乃光の公式サイトではコンテストの受賞歴については触れられていません。しかし、実際には「熱燗受賞酒」や「全国新酒鑑評会」などで優秀な成績をおさめています。
本物の日本酒を造り続ける玉乃光
このように、玉乃光は米と麹と水だけで造られています。それでも酒米の種類や精米歩合、仕込みのコントロールで様々な味を作り出せているのです。
これは伏水(地下水)が名前の由来と言われる、伏見という名水の地が強い力となって働いているのかも知れません。その伏見の中でも、玉乃光の酒は、美しい味の酒と言う言葉で表現するのがぴったりなのです。
今回は、玉乃光の日本酒を徹底解説!させていただきました。次回は、No.101「雑賀(さいか)」です!
九重雑賀のお酒のラベルには八咫烏が描かれているのが特徴的ですが、これはかつて織田信長や豊臣秀吉を大いに苦しめた鉄砲集団である雑賀一族が用いた旗印が元になっています。
記事はこちら>>雑賀の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの? - theDANN media
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