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サバデシュの日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?

サバデシュの日本酒を徹底解説|theDANN media
「日本酒50選シリーズ」は、「〇〇の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」と題して、様々な銘柄や酒蔵を紹介するシリーズ記事です。

 

今回は第二弾です!「【Part2】おすすめ日本酒50選を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの? - theDANN media」 に書いてありますので、読んでみてください。

 

前回好評だった第一弾の記事はこちら、「おすすめ日本酒50選を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」に書いてあります。

 

No.67は「サバデシュ」です!

 

それでは、はじまり〜はじまり〜

 

 

はじめに

 

日本酒はその名の通り、日本で生まれたお酒です。

 

のど越しが良く後味すっきりな口当たりが特徴で、原料である米と水の質が味を左右する繊細なお酒として親しまれているのです。

 

長い歴史の中で育まれた伝統的なお酒ですが、旧来のイメージに縛られない魅力を持つ物も増えています。

 

日本酒のイメージを変えるかもしれない、新しい銘柄について学びましょう。

 

サバと一緒に味わうことを目的とした変わり種

 

サバデシュはサバ漁獲量全国一位の茨城で造られているブレンド酒の一種です。

 

数種類の酒をブレンドして作るブレンド酒は様々な製品が市場に流通していますが、特定の食品を肴にして飲むことを想定している製品は珍しいですよね。

 

サバデシュは名前の通り、サバに合わせるために造られたお酒です。

 

原料や精米歩合といったブレンド酒の質を知るのに不可欠な情報は非公開ですが、見方を変えればサバの風味に合うためだけを考えているため、情報をあえて公開していないのかもしれませんね。

 

サバデシュの歴史は2017年に千葉県で開催されたサバサミットから始まります。

 

このイベントに参加した茨城県の吉久保酒造株式会社が自社製品の日本酒に浸したサバの干物を焼いた物を出すと、他の参加者から非常に喜ばれたのです。

 

この出来事がきっかけとなり、サバを肴にするのにぴったりなお酒を作ることが目標となりました。

 

社長自らが積極的に試飲を繰り返し、様々なサバ料理に合うお酒を目指したのです。

 

また、サバの風味を知らなければサバにぴったりなお酒を作ることはできないと、様々なサバ料理を食べることもあわせて行ったのです。

 

その結果、サバのお供に最適と言えるサバデシュが完成しました。サバとの相性が最高なお酒が世に出るに至ったのは、サバの美味しさを理解するための情熱と根気が裏にあったことを忘れてはいけません。

 

他に類を見ないサバ専用のお酒を作るための努力

 

幾多の改良を重ねて遂に完成したサバデシュは2018年の3月8日に発売されました。

 

この日は3と8の語呂合わせでサバの日とされています。サバに合わせるためだけに作られたお酒を世に出すにはこれ以上にぴったりな日ですね。

 

サバに特化したお酒がサバの日に発売、というニュースは酒造や飲食関係の業界で大きく取り上げられました。

 

特定の食品に合わせることだけに特化したお酒など前例が無く、まったく未知の存在だったことが大きな理由です。

 

サバデシュ開発を手掛けた吉久保酒造株式会社は調理方法が多彩であるサバにぴったりなお酒の素晴らしさを大々的にアピールするため、積極的にサバ料理との組み合わせで生まれる味わい深さを提示したのです。

 

日本で広く知られているサバ料理は焼きサバや煮サバなど馴染み深い物が多数であり、それらは世代や地域に関係無く幅広い層に受け入れられています。

 

それだけにサバデシュはサバとの相性が良いことの他、多くの人に親しまれる味を保つことが重視されました。

 

吉久保酒造株式会社はサバデシュを作る際に、サバの脂が持つ甘味を損なわずに最大まで引き立たせる配合を意識したのです。

 

同じサバでも調理の方法で風味が変わるため、そのすべての風味に適した味わいにするのは容易ではありません。

 

どのようなサバ料理でもその美味しさを存分に堪能できるお酒に仕上がったのは、ひとえに吉久保酒造株式会社の絶え間ない努力の結果なのです。

 

サバの美味しさを最大まで引き出せるのがサバデシュの魅力

 

サバデシュはサバの脂が持つ特有の甘味を引き出すのに最適なお酒ですが、これはサバデシュの酸度とアミノ酸度の数値が高いことが関係しています。

 

日本酒は酸度やアミノ酸度が高いほど濃厚で深みのある味になります。また、魚介類に含まれるうまみ成分と反応して更に風味が増すのです。

 

サバデシュは酸度とアミノ酸度の数値が高く、サバのうまみ成分をより濃厚に感じさせる効果があります。

 

サバの脂が持つ甘味はうまみ成分がもたらした物なので、サバデシュをお供にすることでサバ特有の味わいを余さず堪能することができるのです。

 

これはどのようなサバ料理にも当てはまるので、個人の好みに関係無く味わうことが可能です。

 

また、サバデシュがサバ料理の風味を引き出すのと同様、サバ料理もまたサバデシュの味に更なる深みをもたらします。

 

サバが持つ成分によってサバデシュのアミノ酸が反応し、濃厚な味を保ちながらものど越しが良く、透き通るような味わいを楽しむことができるのです。

 

サバデシュはサバ料理のお供として味わうだけではなく、サバを浸して風味を引き立たせる用途にも使えます。

 

サバに合わせるためだけに作られたサバデシュだからこそできるウラ技ですが、日本酒の新しい可能性を模索できるとも言えるのです。

 

サバデシュはサバ好きな人には欠かせないお酒と言っても過言ではありません。

 

サバ好きな人の晩酌やサバ料理の隠し味に不可欠

 

サバデシュのように特定の食品との相性を第一にして作られたお酒は珍しいですよね。

 

それだけにサバとの相性は抜群であり、サバをより美味しく楽しむならサバデシュを選べば間違いないとも言えます。

 

サバを肴にした晩酌はもちろん、焼きサバや煮サバといった様々なサバ料理をより美味しくするための隠し味として使うのにもってこいの一品なのです。

 

次回は、No.68は「ソガペールエフィス」です!ワインを造る醸造所、ワイナリーが製造しており、他の日本酒と比べてもかなり個性的な風味を楽しむことができます。

記事はこちら>>ソガペールエフィスの日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの? - theDANN media

 

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