こんにちは、日本酒・ワイン・ビールをメインにお酒の情報やお酒に関する本物の知識が身につくメディア theDANN media 編集長のダンです。
お猪口や徳利など、酒器にはいくつか種類があります。使用されている素材も色々とあるので、日本酒好きの方は自分好みの酒器を探すことも楽しいのではないでしょうか。
しかし素材によっては、しっかりお手入れをしないとすぐに使えなくなるかもしれません。ここではお気に入りの酒器を長く愛用するためのお手入れ方法を紹介します。
おすすめのお猪口や徳利もご紹介しているので、参考にしてみてくださいね!
それでは、はじまり〜はじまり〜
お猪口や徳利のお手入れ方法
お猪口や徳利は、通常の食器と同様に食器洗い用の洗剤で手洗いすることが無難です。
陶器は吸水性が高いので、使用後に放置しておくとにおいや汚れがしみ込んでしまうため、使用後は速やかに洗う必要があります。
食洗機の使用はおすすめしません。
水圧で器同士がぶつかると破損の可能性があるからです。長く愛用したいなら柔らかいスポンジと中性洗剤で優しく洗いましょう。
ただ徳利はその形状から洗いにくいかもしれません。
その場合は、細長いブラシを用意すればしっかりと洗えます。また、洗い始める前につけ置きし、酒抜きをしてから洗い始めるとより効果的です。
お猪口や徳利の保管方法
そして保管方法ですが、陶器をしまう際は、水気が完全になくなるまで乾燥させることが肝心です。水気が残っていると、カビが発生してせっかくのお気に入りの酒器が台無しになります。
カビの発生を防いだり、使用してく中でにおいや汚れが器に染みついたりすることを防ぐ方法をご紹介します。
それは、「目止め」です。
使用前には目止めが必要
酒器に限らず陶器製の器は吸水性が高く、そのまま使用するとにおいや汚れが器に沁み込んでしまいます。器の表面に空いている小さな穴がその原因です。
使用前に「目止め」という作業で小さな穴を塞ぐことができます。
目止めを行う際に準備するものは大きめの鍋と米粒や米ぬか、後は水と陶器製の器です。
まず大きめの鍋を用意し、底に清潔な白布巾を敷きます。その上に器を置き、用意した米粒や米ぬかを鍋に投入するのですが、これはとぎ汁や小麦粉などでも代用可能です。
そして器が全て浸かる高さまで水を加え、火にかけて沸騰させます。沸騰した後は弱火にして20分から30程煮ていきます。火を止めたら冷めるのを待って器を綺麗に洗い、半日ほど自然乾燥させて目止めは完了です。
目止めを行う際の注意点は、なるべくIH調理器ではなくガスコンロを使用することです。IH調理器を使用した場合は器が破損しやすくなるので、もしガスコンロが用意できないならなるべく器を鍋底から離しましょう。鍋底にすのこや折り畳んだ白布巾を敷くことで、破損のリスクを軽減することができます。
日本酒を楽しめる酒器の種類
お猪口やぐい吞みに使用されている素材はガラスや陶磁器が主流です。ガラス製のものは中身が見えるので涼し気に見え、ほんのり色付けされたものも多いのでスタイリッシュな印象があります。
陶磁器製だと美濃焼や信楽焼など、焼き上げられた土地の個性を器に見ることができます。またガラス製に比べて古風な印象もあるので、日本酒の風情を楽しむなら陶磁器製の方が向いているかもしれません。
徳利や片口も使用されている素材の主流は、ガラスや陶磁器になります。日本酒を始めたばかりの方は、徳利は知っていても片口は知らないかもしれませんね。
両方とも瓶などから日本酒を移しておくための酒器なのですが、器の形状が異なります。
徳利は首が細く下部が膨らんだ形状ですが、片口は首部分がなく注ぎ口が片側についた形状をしています。 ここで挙げた酒器は古くから日本で使われてきたものなので、日本酒を楽しむにはぴったりの酒器だと言えます。
しかし素材によっては繊細に扱わなければ、すぐに使えなくなってしまいます。一体どういった素材が該当するかというと、それは陶器製のものです。日本酒の風情を陶器製の酒器で楽しみたいなら、使用前と使用後に少しだけ気を配らなければなりません。
今回ご紹介したお手入れ方法や保管の注意を参考にして、お猪口や徳利などの酒器も大切に扱ってください。
美味しいお酒をより一層楽しむことができる、おすすめの酒器をご紹介します。
おすすめの酒器5選
美濃焼ミニうさぎペアおちょこセット
まずブルーム「美濃焼ミニうさぎペアおちょこセット」はお猪口の中のうさぎが愛らしい品です。
シロクマの熊五郎
また可愛い路線では楽土「シロクマの熊五郎」シリーズも外せません。お猪口やぐい吞みの中でくつろぐ熊五郎に癒されます。
おもしろ食器 とっくり おちょこ セット 三毛猫
サンアート「おもしろ食器 とっくり おちょこ セット 三毛猫」も可愛い路線ですが、こちらは猫型とっくりが心を和ませます。
酒器 青流し1合徳利
街はずれの陶器屋さん「酒器 青流し1合徳利」は青と灰色のコントラストがシックな美濃焼の一品です。
招福杯 富士山 冷酒杯
東洋佐々木ガラス「招福杯 富士山 冷酒杯」はひっくり返すと出現する富士山に風情を感じます。
お気に入りの酒器で楽しい日本酒ライフを
ひとくちに酒器と言ってもその形状や材質は様々で、それぞれに個性や味わいがあります。特にお猪口や徳利など日本酒に合う酒器は、遊び心があるものから芸術的なものまで幅広く作られています。
味気ないグラスではなく自分好みの一品で日本酒を味わうことができれば、その時間はさらに楽しいものとなるのではないでしょうか。