こんにちは、theDANN編集長のダンです。
今回はブリュットについて徹底解説しました。そもそもブリュットとはなにか?主な生産地や味わいについてまとめましたので、ぜひじっくり読んでくださいね。
それでは、はじまり〜はじまり〜
ブリュットとは?
ブリュットとは、スパークリングワインの糖度を示す表示の1つで、辛口という意味です。フランスのシャンパン作りのルールとして規定されており、スパークリングワインを選ぶ際の目安になります。スパークリングワインはドサージュと呼ばれる工程で、糖分が添加されます。
1リットルあたり15グラム以下の糖分が添加されたものがブリュットです。また、ブリュットには「生のまま」という意味もあります。そのため、リキュールが添加されていない、そのままの味わいを楽しめるスパークリングワインは、好んでブリュットと表示する場合が多いです。
ブリュットの味わいや香り
ブリュットは甘みが少なくキリッとした味わいがあります。さらに味にキレが欲しいのであれば、より糖度が少ないエクストラ・ブリュットを選ぶとよいでしょう。また、ブリュットはスパークリングワインそのものの味がわかりやすい特徴があります。
スパークリングワインは、ドサージュの量が増えるほど調整がしやすいため、欠点が目立ちません。品質も保ちやすく、高品質のスパークリングワインを製造しやすくなります。ですが、醸造後の素のままの味から離れやすくなってしまいます。なお、ブリュットは甘辛度の表示の一つなので、この分類によって特別な香りが生まれることはありません。
ブリュットの産地
ブリュットは世界中のスパークリングワインの産地で生産されています。その中で注目したいのは、やはりフランスのシャンパーニュ地方です。シャンパーニュはフランス北部にあります。シャンパーニュは、日照時間が年2100時間と多く、冬と夏の気温差が穏やかな土地です。
降雨量も少なくブドウの生産に向いています。土壌は地下に石灰質を持つ土地が多く冷たく湿ったカーヴを作りやすいので、スパークリングワインの長期熟成にも最適です。シャンパーニュで作られたブドウは、糖度の高さだけでなく、キレを生み出す強い酸味を持っており、この地方独自の味わいを生み出しています。
ブリュットに合う料理
ブリュットは甘みが少ないため、あまり味の邪魔をせず、料理を選びません。ブリュットの味わいを活かすなら、甘みやコクが強い料理を選ぶとよいでしょう。特に魚介類はブリュットとよく合います。
例えば、エビやホタテのお刺身は、ねっとりとした食感と強い甘みを持つので、ブリュットのキレが楽しめます。また、クリーミーな食感があるチーズとの組み合わせもよいでしょう。野菜と合わせるなら、生野菜よりも火を通したものが適しています。枝豆やフライドポテトといった、ホクホクとした食感と甘みをもつ料理がおすすめです。
ブリュットおすすめ5選
エレタット エル パドルエル ブリュット ナチューレ
「エレタット エル パドルエル ブリュット ナチューレ」はスペインにあるハウメ・セラ社が造っている1000円以下で手に入るカヴァです。12か月の間じっくりと瓶内二次発酵がされているため、本格的なブリュットが味わえます。
泡立ちは控えめですが、持続性があり、はちみつと青りんごとナッツを合わせたような香りを持っています。香りと相まって若干の甘みと、果実感のあるフレッシュさが感じられるスパークリングワインです。
フレシネ コルドン・ネグロ ブリュット
「フレシネ コルドン・ネグロ ブリュット」はスペインのフレシネ社が製造している、伝統的な瓶内二次発酵で造られたカヴァです。上質ながら1000円以下の価格で手に入るスパークリングワインです。
ブドウには多くのパレリャーダが使われており、泡立ちはきめ細やかで、シトラスやオレンジなどの柑橘系の香りと、すっきりとした酸味があります。果実味と酸味のバランスがよいため、合わせる料理を選びません。
シャンドン ブリュット N.V
「シャンドン ブリュット N.V」は、モエ・エ・シャンドンがオーストラリアに設立したドメーヌ・シャンドンによって造られました。価格は3000円以下ですが、ブドウ種と製造方法がモエ・エ・シャンドンと同じため、上質なスパークリングワインに仕上がっています。
シャルドネとピノ・ノワールが使われており、レモンやシトラスを思わせる香りを持っています。細かな泡立ちが生み出す、繊細でクリーミーな口当たりが特徴です。
ジュール・ラサール キュヴェ・プレフェランス・ブリュット
「ジュール・ラサール キュヴェ・プレフェランス・ブリュット」はオレンジ色が混ざったゴールドの色合いが美しいシャンパンで、5000円以下で手に入ります。香りは複雑で、トップノートに白桃やアプリコットを思わせる果実香、その奥にスパイシーな香りを持っています。
ジュール・ラサールはシャンパーニュ地方を代表するシャトーです。黒ブドウのピノ・ムニエが用いられており、味わいはふくよかで強い果実味が感じられます。
ペリエ・ジュエ ベル・エポック
「ペリエ・ジュエ ベル・エポック」は2万円ほどで手に入る本格的なシャンパンです。ペリエ・ジュエは、フルール・ド・シャンパーニュ(シャンパーニュの華)と呼ばれる、ボトルに描かれた白いアネモネの花で有名です。
シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエの3種類のグラン・クリュのブドウが使われています。レモンやグレープフルーツといった柑橘系の果実香を持ち、ブリュットでありながら甘みを感じさせる口当たりです。