こんにちは、theDANN編集長のダンです。
ワインって色々種類があって買うときに悩みませんか?
そうそうワインを買うときに、どこどこ産とか書いてあるんだけど、実際どのワインがいいかわからないよ。
なかなかワインについてまとめて勉強する機会がないので、知らないこと多いですよね。
今回は、なんだか難しそうなワインについて簡単にまとめました。
それでは、はじまり〜はじまり〜
- ワインの種類はどんなのがあるの?
- ワインの味について
- 世界のワインについて
- ワイン名の規則性について
- 美味しいワインの選び方
- ワインの美味しい飲み方や保管について
- おすすめワイン10選
- シャトー・ポンテ・カネ
- ヴィニスタ 2019 ペドロ パッラ イ ファミリア
- オコタ バレル / テクスチャー ライク サン
- クロ・デ・リュヌ・リュヌ・ドール
- アンヌ・ボワッソン ブルゴーニュ・ブラン
- サンタ マッダレーナ ゲヴュルツトラミネール
- シャンパーニュ ドゥラモット
- ヴェルメンティーノ ディ ガッルーラ スプマンテ ブリュット ピエロ マンチーニ
- キリ ヤーニ / アカキーズ スパークリング ロゼ
- アンリ・ジャイエ リシュブール'78
- ドメーヌ フィリップ シャルロパン=パリゾ
- オーパス・ワン(Opus One)
- モンテス・アルファ シラー
- ペポリ キャンティ クラシコ ペポリ
- ロジャーグラート カヴァ グラン キュヴェ ジョセップ ヴァイス
- シックス・エイト・ナイン 2016
- カベルネ・ソーヴィニオン・ミラクル
- ニュートン スカイサイド クラレット
- カサーレ ヴェッキオ モンテプルチャーノ ダブルッツォ
- まとめ
【今なら期間限定で、初回送料0円!】
気軽にワインと本格的なペアリングが楽しめるワイン通販「the new(ザ・ニュー)」
ワインの種類はどんなのがあるの?
赤ワインと白ワイン
赤ワインと白ワインは2つの違いがあります。1つ目がぶどうの種類です。もう1つがワインの作り方によって変わります。
ぶどうの種類の違い
ぶどうにも種類があるのはみなさん知っていると思いますが、紫色のぶどうと緑色のマスカットのイメージはつきますでしょうか。
紫色(黒色)のぶどうが赤ワインで、緑色のマスカットが白ワインとまずは覚えておきましょう。細かく分けていくと色々あるのですが、まずはイメージがわきやすいように、2つだけ覚えておくと便利です。
赤ワインが紫色をしている理由は、赤ぶどうの皮にあるアントシアニンという色素が豊富に含まれているからです。
白ワインは、マスカットなどと同じ白ぶどうから作られています。皮の表面は緑色をしており、実が熟しても紫色にならないのが特徴です。これにより、白ワインは白ぶどうと同じような色をしているんですね。
ぶどうをすりつぶすタイミングの違い
先ほどは、アントシアニンが豊富に含まれる赤ぶどうと、あまり含まれない白ぶどうの品種の違いによって、赤ワインと白ワインが分かれると勉強しましたね。
ただし、赤ぶどうで作ってる白ワインもあるんです。ではどうやって作っているのか、赤ワインと白ワインについて見ていきましょう。
赤ワインはぶどうを茎(果梗:かこう)から外して、果実だけにしてそれを皮ごとすり潰してから発酵させます。発酵させた液体を絞ったのが赤ワインです。皮ごとすりつぶすことで、黒ぶどうの色素が果汁に着色していくんですね。
つまり、下のような順番で赤ワインはできます。
果実→すりつぶす→発酵させる→絞る→赤ワイン
一方で、白ワインはぶどうを茎(果梗:かこう)から外して、果実だけにした後にすぐに弱い圧力で絞ります。発酵する前に絞るので、皮の色が出にくく黄色がかった果汁が出てきます。この果汁を発酵させたのが、白ワインです。
つまり下のような順番で白ワインはできます。
果実→絞る→発酵させる→白ワイン
赤ワインは皮が付いたまま発酵させてから絞るので赤い色がつき、白ワインは絞った果汁を発酵させるので白い色のままなんです。
赤ワインについて
ワインはぶどうでその味の良し悪しが変わってくると言われています。赤ワインには、赤ワインに適したぶどうの品種があるのを知っていましたか?
ここでは、赤ワインに適したぶどうの品種を学んでいきましょう!種類が多くて混乱するかもしれませんが、品種を覚えておくことで、ある程度どの産地で作られたのか、どのような味になるのかがわかるようになります。
カベルネ・ソーヴィニヨン
17世紀の南西部のフランスで、赤ぶどうのカベルネ・フランと白ぶどうのソーヴィニヨン・ブランの木々の間で、偶然生まれたのが「カベルネ・ソーヴィニヨン」でした。
誕生以降、芳醇な香りとしっかりした味わいが評価され「ワインの女王」と呼ばれるほど赤ワイン用の品種として、一番人気になりました。
特に樽で寝かせている熟成期間中に黒こしょうのような香りが一層引き立つため、ヴィンテージワインにも向いています。
またフランスの南西部ボルドーで生まれたため、今でもボルドー地域で盛んに醸造されているワインです。ちなみにフランスでは、カベルネ・ソーヴィニオンのみのワインは作られておらず、メルローなどとアッサンブラージュ(ブレンド)することがほとんどです。
ピノ・ノワール
フランスのブルゴーニュ地域が有名なピノノアールは、果皮が薄く、育てるのが難しい繊細な品種として有名です。
その繊細さを表すかのように、色彩はやや薄く渋みは少ないです。ベリー系の果実の香りがします。熟成させるとトリュフや紅茶など芳醇な香りがします。
育てるのが難しいからこそ、ワイナリーの志向が味に出やすい品種と言えるでしょう。
シラー(シラーズ)
シラーは浅黒い果皮をしており、タンニンが多く含まれているため重めでどっしりとした味わいのフルボディーのワインが多いです。グラスを傾けて光を通すとその濃さがはっきりとわかるでしょう。
シラーズと言われる場合もありますが、オーストラリアのシラーのワインがそう呼ばれているだけで、ぶどう自体は同じ品種ですが、土壌が違うため香りも異なり、シラーズと呼んでいるようです。
まろやかでコクがあり、ふくよかな味わいが特徴的です。
メルロー
優しい味わいの中に気品のある味わいがあるメルローは、マイルドでコクがあるためどんな料理にも合いやすい万能な品種です。
比較的飲みやすいので、赤ワインの入門編としてメルローがよく飲まれています。
また、カベルネ・ソーヴィニヨンとブレンドするのにもよく使われています。メルローが追加されることによってカベルネ・ソーヴィニヨンが優しい味わいになり、味に広がりが出ると言われているからです。
カベルネ・フラン
カベルネ・フランは、先ほど出てきた「カベルネ・ソーヴィニヨン」の親にあたるぶどうの品種です。
カベルネ・ソーヴィニヨンと比較すると渋みはやや控えめで、ライトな中に飲みごたえがあるため、ハンバーガーなどの軽食とも相性がよく、最近人気にありつつあるぶどうです。
白ワインについて
シャルドネ
シャルドネは、世界で一番人気のあり「白ぶどうの女王」と呼ばれる品種です。フランスのブルゴーニュ地方で生まれ、シャンパンの原料としても使われています。
どこでも育てやすい品種ですが、土壌の環境や天候など周りの環境を多く受けやすい品種です。生産地によって味が異なりますが、品がありすっきりとした後味が特徴的で、樽で熟成させるとバニラやナッツの豊かな香りがします。
ソーヴィニヨン・ブラン
シャルドネと同様に、世界中で人気のある白ぶどうの品種です。フランスのボルドー地域やアメリカのカルフォルニアで多く育てられています。
少し青みがかった果皮をしており、ライムのようなフレッシュさがあり、後味がすっきりしているのが特徴です。熟成させず取ってからすぐ飲むのがおすすめの品種です。
リースリング
ドイツ国内で最も栽培されている品種で、寒冷な地域でも育ち、甘口らか辛口のワインまで作れるという幅の広さを持っています。
アルコール度数が低くても酸味が強いため、長期間保管することができ熟成に向いています。
熟成してくるとトロピカルフルーツのような芳醇な香りとリースリングだけがもつ石油の香りを感じれます。
甲州
日本の山梨県で取れる品種です。果皮は紫色をしていますが、白ワイン用のぶどうとして使われます。
2004年に、カベルネ・ソーヴィニヨンなどのワインに適したDNAをもつことが明らかになり、ワインの品種としてポテンシャルがあることを再確認されました。
現在、甲州ワインEU輸出プロジェクトという、2009年に設立されたプロジェクトが発足しました。まだ若いブランドですが、今後の日本の和食の文化とともに、海外で評価されるのが期待されている品種です。
ロゼワインについて
ロゼワインの造り方は、3つありそれぞれ、セニエ法、混醸法、直接圧搾法と呼ばれています。今回はマセラシオンという、ワインを潰して皮に含まれる赤い色素をぶどう果汁に染める作業が出てくるので、先に覚えておきましょう。
セニエ法
黒ぶどうをしっかりとマセラシオン(ぶどうの皮で染めること)した果汁のみを取り出して、発酵させる方法です。
混醸法
黒ぶどうと白ぶどうを混ぜた状態で発酵させ、マセラシオンした状態で発酵もさせる方法です。
直接圧縮法
黒ぶどうまたは、短期間マセラシオンした後に圧搾し、果汁のみ発酵させる方法です。
ロゼワインのまとめ
このようにロゼワインは、皮ごと発酵させる赤ワインや果汁のみを発酵させる白ワインと異なり、黒ぶどうを少し色付け(マセラシオン)して発酵させるという赤ワインと白ワインの中間的なイメージでいるとわかりやすかもしれませんね。
シャンパンについて
シャンパンは、シュワシュワとした炭酸が入っている白ワインのことをイメージしがちですが、正確にはフランスのシャンパーニュ地域で作られたワインのことをシャンパンと言います。
そのため、イタリヤやチリなどその他地域でつくられた炭酸入りの白ワインは、シャンパンとは呼べず、スパークリングワインと呼ぶので注意しましょう。イタリアはスプマンテやフランチャコルタ、スペインはカヴァなどが有名です。
スパークリングワインの炭酸についても、種類が色々とありますが、ここでは4種類だけ覚えておきましょう。トラディショナル方式(シャンパーニュ製法)、メトード・リュラル、シャルマ方式、炭酸ガス注入方式の3つです。
トラディショナル方式(シャンパーニュ製法)
名前の通り伝統的な作り方で、シャンパンもこの製法でつくられています。酵母と糖分加えて瓶詰めをし、瓶内で2次発酵させているスパークリングワインです。
瓶詰めした後に発酵が完了すると、一本ずつ澱(おり)を取り除かなければならないため、非常に手間暇がかかる製法です。
発酵するときに、炭酸ガスが排出されるので、スパークリングワインになるというイメージです。
メトード・リュアル
メトードは製法で、リュアルは田舎という意味です。一次発酵が完了した時点で、二次発酵用に糖分を残しておき、瓶内で二次発酵させることで、炭酸が生み出されます。
シャルマ方式
シャルマ方式は、密閉したタンクでワインを発酵させて、発泡した状態でワインを瓶詰めします。これにより瓶内で発酵させるよりも、大量生産でき安価なスパークリングワインを作ることができました。
炭酸ガス注入方式
炭酸ガス注入方式は4つのスパークリングワインの中で一番簡単かもしれません。熟成した白ワインに炭酸ガスを注入して、完成です。名前のままですね。
ビオワインについて
近年日本でも人気になってきたビオワインは、化学薬品を使わない有機農法でつくられたぶどうを使用したワインのことです。
ビオワインはヴァン・ナチュールやナチュールワインとも呼ばれていますよね。どちらも同じ意味ですが、日本だとビオワインと呼ぶことが多いようです。
ビオワインには、2つ造り方があり、ビオロジック農法とビオディナミ農法があります。
ビオロジック農法
化学肥料を使せず基本的に家畜のフンなどを肥料とし、ぶどうを栽培する方法です。
ビオディナミ農法
ビオロジック農法に合わせて、月の満ち欠けやなども考慮して考えられた栽培方法です。フンの使用についても独自に決められていたり、独自のルールが多数あります。
ワインの味について
ワインの味について、表現が色々あるのでなんだか難しそうというイメージはないでしょうか。
味について分析できるようになると、ワインの味の広がりを観察できるようになったり、新しいワインに出会った時に、味の予想ができるようになったりと選択の幅が広がります。
ワインの味は分解してみるとそこまで難しくないので、それぞれ学んでいきましょう!
アタック
口に含んだ時の第一印象の味です。アタックが弱い(軽い)と強いという表現の仕方をします。
軽いワインは、フレッシュで生き生きとしており、アタックの強いワインは、熟成してどっしりとした落ち着いた味わいになるのが特徴です。
白ワインも赤ワインも同様の言い方をするので、覚えておくと便利です。
味わい
ワインの味については、4種類あります。甘味、酸味、渋味、苦味です。
それぞれ細かく話していくと、長くなってしまうので今回は簡単にまとめます。
甘味
ぶどうに含まれている糖分からくる甘味は、発酵させるとアルコールになってしまいます。赤ワインの場合は、ほぼ残っていないのですが、白ワインの場合は、ぶどうの糖が残っている場合があり、糖が感じられる白ワインは甘口です。あまり感じられないものは、辛口になるので、覚えておくと便利です。
酸味
赤ワインは、酸味が弱くまろやかな味わいです。白ワインは、製法によっても異なりますが、キリッとした酸味があります。酸味と渋味が混ぜこぜになってしまう場合があるので、注意しましょう。
渋味
ぶどうに含まれるタンニンというポリフェノールが影響しています。
特に赤ワインは、黒ぶどうを丸ごと発酵させるので、種や皮に多く含まれるタンニンが排出され、渋みを感じることができます。一方、白ワインはそこまで感じられません。
苦味
渋みとほぼ同じで、ポリフェノールの含有量によって、苦味の幅が変化します。
バランス
ワインの味と関係しており、個々の味の度合いをみて表現します。
赤ワインの場合は甘味、酸味、渋味のそれぞれのバランスをみます。例えば、甘味が弱く、渋みや酸味が強ければ、しっかりした味わいという表現になります。
白ワインの場合は甘味と酸味のバランスをみます。甘味が弱く、酸味が強ければ、ドライな味わいとなります。
全体的に味のバランスが取れていれば、バランスのいいワインという表現になります。
ボディ
赤ワインの「ボディ」とは、口の中で感じられるワインの重みです。
赤ワインのタンニンやアルコール度、渋味などが感じられる場合は、フルボディといい、軽い味わいの赤ワインは、ライトボディで、その中間がミディアムボディです。
ライトボディ→ミディアムボディ→フルボディ
の順番で、赤ワインの味わいが変わってきます!
余韻
味を表現するときに、味わいが長く続くワインを「余韻が長い」といい、味わいが短いワインを「余韻が短い」と言います。
赤ワインの中でもタンニンの多い、重めのワインは飲んだあとも香りが残りやすいので余韻が長いと表現したり、アルコール度数が低いワインは、味が弱いため余韻が短いという表現をします。
世界のワインについて
ビールやウィスキーなど他のお酒と比較すると、歴史が古く、製法もあまり変わっていません。
地域と文化に深く根付きながら、伝統を守りつつ発展してきた各国のワインの特徴をここでは、勉強していきましょう。
フランスのワイン
フランスのワインを飲めばワインがわかると言われており、チリ産ワインの関税が撤廃されるまでのしばらくの間、日本国内のワイン消費量では、フランスのワインが1位でした。
世界ではイタリアに続いて、第2位のワインの生産量を誇ります。
先ほどお話したカベルネ・ソーヴィニオンやピノ・ノアールなど有名なブドウの品種の原産国はフランスでしたね。フランス産ワインを飲めばワインがわかるというのも納得な気がします。
また、ロマネ・コンティという名前はなんとなく聞いた方も多いのではないでしょうか。このワインも実はフランス産で、高級ワインと言えばフランス産のワインが多いんです。
加えて、フランスにはワイン法というワイン専用の法律があり、ワインの品質を守るための厳格な格付けが法律で決められています。これによって、海外の安いワインに押されず、伝統的なワイン造りを続けることができているんです。
一方で、フランス産のワインはブランド力があるため、他国のワインと比べると値段が少し高くなってしまうことがあります。
そのため、フランス産だから買うというよりは、フランス産のこのワインが美味しいという目利きが必要になるでしょう。
イタリアのワイン
温暖で日照時間が長く、天候に恵まれているイタリアはワインの生産量が世界で第1位です。カジュアルワインが中心ですが、安くてもハズレが少ないのが特徴です。
一時期大量生産が重視された時期がありましたが、ぶどうの病気が一時期大流行し、生産力が低下しました。現在は、質への転換が起きており、高価格帯のワインにも力を入れています。
太陽の恵みをたくさん受け、どこか陽気な味わいなのがイタリアワインの特徴です。
スペインのワイン
イタリアと同じく、カジュアルワインが多く、ハズレが少ないのがスペインのワインです。アメリカンオークの樽で熟成させているため、スパイシーな味わいになるのが特徴です。
また、カタルーニャ地方で造られているカヴァという、瓶内で2次発酵したトラディショナル方式のスパークリングワインも有名です。CAVA(カヴァ)と書かれているスパークリングワインを見かけたことがある方も多いのでは??
ドイツのワイン
ドイツは白ワインの甘口が有名です。糖度が高いほど高級なワインと言われており、収穫時期をすぎても、収穫せずにぶどうに糖分を与え続けます。
年末の冬の時期にぶどうが凍った状態で、白ワインにしたアイスワインは糖度が高く、豊かな香りが口いっぱいに広がります。
ドイツを代表する品種のリースリングを使用した白ワインが有名です。
チリのワイン
リーズナブルで美味しいワインが楽しめるのには、チリがぶどうを育てるのに適している環境だからなんです。
昼夜の寒暖差が激しく、日照時間の長いチリは、ブドウの生産にうってつけの環境です。また、ヨーロッパで大流行した害虫の被害がチリではなかったため、昔ヨーロッパから持ち込まれたブドウの苗木のまま今もワインが造られているんです。
また、人件費がヨーロッパなどと比較すると圧倒的に安く、日本とチリ間でEPAという輸入するときに税金をかける率を小さくする取り決めをしたため、他の国と比較すると圧倒的に安いワインが多いんですね。
アメリカのワイン
カルフォルニアのナパ・バレーが有名なアメリカのワインは、日照時間が長く、ブドウの生産にとても向いていました。
アメリカワインが一躍有名になったのが、1976年にパリでおこなわれたワインの品評会と言われています。
審査員は9人中9人がなんとフランス人という、圧倒的にフランスワインが有利な状況で、テイスティングされたにもかかわらず、赤ワインも白ワインも1位がカルフォルニアワインでした。
この「1976パリスの審判」以降、カルフォルニアワインは一躍有名になりました。また、流行の味を追求しているのもアメリカワインの特徴だそうです。
オーストラリアのワイン
ワインの歴史は、イギリスが植民地にしてから200年余りとかなり浅いですが、リーズナブルな価格帯と、ワインの品質の良さから近年人気が高まっています。
ワインの値段が手頃なのは、土地代が安く、また大手のワイナリーがワインを醸造しているからなんだそうです。
ブドウの天敵である害虫がオーストラリアにはいなかったため、品質がよくイギリスから持ち込まれた当時のブドウの木が今も現存しているのも驚きですよね。
ワイン名の規則性について
ワインの名前の付け方には規則性がありますが、ヨーロッパのワインとそれ以外のワインで名前の付け方が変わってきます。
ヨーロッパの場合は、テロワールという産地がラベルに記載されていることが多いです。そのため、どの産地のワインが自分に合うのか覚えておき、他のワイナリーと味を比べてみるのもいいかもしれません。
例えば、ロマネ・コンティは、ロマネが地域名(村名)で、コンティが人名です。そのため、ロマネで取れるワインは他にもあり、ヴォーヌ・ロマネ レ・ジュネヴリエールという同じロマネ村の赤ワインでも8,000円台で楽しむことができます。
ただし、同じ畑であっても生産者が異なることで、土壌の質が変わったり、日当たりの良し悪しによって、ぶどうの品質も変わるので、村名だけで判断してしまうのもなんとも言い難いところです。
一方で、アメリカやチリ、オーストラリアなど、ワイン新興勢力の国はブドウの品種の名前が前面に押し出されていたり、個性を出すために、インパクトのある名前をつけていたりします。
例えば、コンビニで売っているチリワインのアルパカは、「アルパカ・シラー」など、アルパカ+品種名という構成になっており、品種が商品名に入っていることがほとんどです。
一方で、ヨーロッパのワインは、名前が品種名が入ってないことが多いです。
そもそも法律で使うブドウの品種が制限されているため記載しているから必要ないのですが、チリワインはワインの法律がないので、商品名に記載しているというイメージです。
美味しいワインの選び方
レストラン
レストランでワインの価格を見ると、ワインショップで買う値段の数倍するので、なんとも悲しい気持ちになってしまいがちですよね。
味の好みなどを言ったり、料理と合わせて提案してもらえたりと、今まで自分の知らなかった新しい知識を仕入れられる機会だと思って、挑戦するのがいいかもしれません。
そう考えれば、いつものお決まりのワインから少し離れて新しい経験ができるので、むしろお得かもしれませんね。
ワインショップ
当日買って帰れることと、店員さんに好みの味を伝えられるのがメリットですよね。
店員さんに話すときは、どういう味のワインが好きかや、今まで印象に残ってるワインの産地やブドウの品種、合わせたい料理や価格帯など、より具体的に説明できるように準備しておくと、理想のワインを選んでもらいやすくなります。
インターネット通販
インターネット通販のいいところは、テキストで読めるので情報量が圧倒的に多いことと、いつでも買えて自宅まで届けてくれるところですよね。
生産者やメーカーのホームページは特にお酒の情報が充実しているので、読んでみると面白い発見があると思います。
ただ、一点注意しないと行けないのは、販売している会社が信頼できるかどうか、配送方法や保管方法に問題がないかどうかです。他の方の口コミを参考にしたり、ワインの品質を考えてクール便で発送してもらった方がいいのかなど、自分で念入りに確認する必要があります。
ワインの美味しい飲み方や保管について
ワインを飲むときの温度
一般的に赤ワインはヨーロッパでの石造りの部屋の室温の15〜18度で飲み、白ワインは冷やして飲むのがいいとされており、10度くらいまで冷やして飲むのがおすすめです。赤ワインは、温度を下げすぎない方が、香りを充分に楽しめることができるためで、白ワインは、冷やすことでパリッとした味になるからです。
ワインの保管方法
ワインは、湿度や光、温度に非常に敏感で、一定の環境下で保管する必要があります。
温度
開栓前のワインを保管したい場合は、一定の温度で保管することで、ワインの品質を安定させることができます。12〜15度くらいの肌寒いくらいの温度がいいでしょう。
湿度
コルクは湿度の変化に弱く、湿度が高すぎると、コルクにカビが生える原因になり、低すぎるとコルクが縮まり、ボトル内に空気が入りやすくなってしまします。
60%〜80%くらいの湿度がいいでしょう。またコルク栓が乾燥しないように、立てずに寝かせて保管するのもコツです。
光
光もなるべく当たらないように注意しましょう。ワインも日に当たると人間同様に日焼けをし、酸が出て味の品質が落ちてしまいます。
開栓後
開栓後のワインはなるべく早く飲みきるのをおすすめします。一度空気に触れると、ワインが酸素と反応し、酸化が始まってしまうからです。開栓後は3日以内がおすすめですが、1週間くらいであれば品質もあまり変わらないでしょう。
おすすめワイン10選
シャトー・ポンテ・カネ
ボルドーのメドック地区の、著名シャトーの赤ワイン。畑はシャトー・ムートン・ロートシルトに隣接しており、その実力は格付け以上として知られています。2013年なので、少し熟成を経てこなれてきています。しっかりとした味わいながら、優しさも兼ね備えた、辛口の赤ワインです。 カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、カベルネ・フランの三品種をブレンドしています。熟成は50%新樽、35%アンフォラ、15%一度使用した樽で行われています。
ヴィニスタ 2019 ペドロ パッラ イ ファミリア
生産地はチリの南部の冷涼な地域、降水量も十分にあり、シストと花崗岩から成る素晴らし土壌も兼ね備えています。生産者のペドロ・パッラ・イ・ファミリアは、ブドウ栽培学、地質学で、コート・デュ・ローヌのテロワール解析を修士まで学び、その後も世界各国の土壌を研究しました。樹齢120年を超える古木や理想のテロノワールで造られる注目のチリワインです。
ヴィニスタ 2019 ペドロ パッラ イ ファミリアはこちらからご購入いただけます。
オコタ バレル / テクスチャー ライク サン
生産者は大学で醸造学を学び、有名ワイナリーでワインメーカーを歴任してきたタラス・オコタ。昔ながらのスタイルで造られるワインは、野生酵母で発酵を行い、無精澄で濾過もしません。ファンキーでありながら、複雑性やピュアさを兼ね備えています。使用されるブドウは、オーガニックやビオディナミ、サスティナブルなど様々なワイン造りが実践されている産地のものを使用しています。
オコタ バレル / テクスチャー ライク サンはこちらからご購入いただけます。
クロ・デ・リュヌ・リュヌ・ドール
赤ワインも白ワインも極めて評価の高い、ボルドーのグラーヴ地区の著名シャトー「ドメーヌ・ド・シュヴァリエ」がソーテルヌに創設したワイナリーの、トップ・キュヴェ。リッチで上品な辛口白ワイン。年間約20樽分しか生産されない希少な銘柄です。 ブドウはソーヴィニヨン・ブランとセミヨンのブレンド。収穫は手摘み、良いブドウだけを厳しく選別し、空気圧式プレスで穏やかに圧搾、グラヴィティ・システムで優しく運ばれた果汁を低温発酵後、オーク樽で澱と共に約15ヵ月間熟成して造られます。
クロ・デ・リュヌ・リュヌ・ドールはこちらからご購入いただけます。
アンヌ・ボワッソン ブルゴーニュ・ブラン
生産者はブルゴーニュのムルソーで最も注目を集めているアンヌ・ボワッソン。1954年設立のドメーヌは現在、3代目のピエール・ボワッソンまで引き継がれています。酸化を防ぐために、収量制限によって収穫を早め、バトナージュは軽く、澱引きは樽内に窒素を充填させる徹底ぶりです。「ブドウに手を加えなければ加えないほど、ワインは良いものになる」という信念のもと、健全な畑づくりを行なっています。
アンヌ・ボワッソン ブルゴーニュ・ブランはこちらからご購入いただけます。
サンタ マッダレーナ ゲヴュルツトラミネール
イタリア屈指の白ワインの産地として知られるアルト・アディジェで有名なワインメーカーが「カンティーナ・ボルツァーノ」です。量ではなく質のために共同組合方式がとられており、成果主義的発想を取り入れることでワイン造りへの向上心を高めています。ボルツァーノの畑の中でも標高の高いクレインステインというクリュ(畑)で造られるゲヴュルツトラミネールは、他の畑に比べて収穫が遅く、じっくりと成熟しています。
サンタ マッダレーナ ゲヴュルツトラミネールはこちらからご購入いただけます。
シャンパーニュ ドゥラモット
ドゥラモットの畑「コート・デ・ブラン」が広がるのは、シャンパーニュ中央部ヴァレ・ド・ラ・マルヌの東部南、シャルドネの産地として名高いエリアです。幻のシャンパン「サロン」と同じ醸造チームにより、こだわり抜かれたワイン造りが行われています。ステンレスタンクのみでの発酵や5年にも及ぶ瓶内熟成などが、エレガントさと力強さを併せ持ったドゥラモットのスタイルを確立させます。
シャンパーニュ ドゥラモットはこちらからご購入いただけます。
ヴェルメンティーノ ディ ガッルーラ スプマンテ ブリュット ピエロ マンチーニ
高品質なワインを生み出す畑は、ガッルーラ地域にあり花崗岩が風化してできた土壌です。イタリアの地中海のミネラル感とシャープさを合わせもつ、ヴェルメンティーノ種100%のスパークリングワインです。生産者のピエロ・マンチーニは、この地域の畑の90%を所有し、収穫後はステンレスタンク(シャルマ方式)で発酵、自社で瓶詰めも行います。もとは歯医者だったピエロ・マンチーニですが、農業大学での研究を経た息子アレッサンドロ氏の指揮のもと、情熱を持ったブドウ造りを行なっています。
ヴェルメンティーノ ディ ガッルーラ スプマンテ ブリュット ピエロ マンチーニはこちらからご購入いただけます。
キリ ヤーニ / アカキーズ スパークリング ロゼ
アカキースに用いられているクシノマヴロは、ギリシャ随一といわれる高貴な黒葡萄で、標高700mの高地にあるアンミデオン地区で栽培されています。害虫の被害を受けない土壌や周囲の湖が生み出す穏やかな気温により、ゆっくりと成熟します。生産者のキリ・ヤーニは、ギリシャのモダンワインのパイオニアですが、1879年の老舗ワイナリー「ブタリ・ワイン」まで歴史は遡ります。「良いワインは醸造所でうまれ、卓越したワインは畑で誕生する」という哲学のもと、革新的なワインを生み出しています。
キリ ヤーニ / アカキーズ スパークリング ロゼはこちらからご購入いただけます。
アンリ・ジャイエ リシュブール'78
ワイン醸造の神様と呼ばれるアンリ・ジャイエのワインです。
お値段は、なんと2,656,800円、、
ドメーヌ フィリップ シャルロパン=パリゾ
アンリ・ジャイエが認めた愛弟子「シャルロパン・パリゾ」の赤ワインです。
4,000円以下で購入できるリーズナブルさがあり、なかなか入手が難しい一本。
オーパス・ワン(Opus One)
ムートン・ロートシルトとモダンヴィの最強タッグで生まれた。
有名な高級カリフォルニア赤ワインです。
モンテス・アルファ シラー
オバマ大統領がチリに来訪した時に飲んだモンテス社ワインののアルファシリーズです。
チリ産のワインの中でもプレミアムワインを出すモンテス社ですが、アルファシリーズは値段も安く、コスパのいいワインです。
ペポリ キャンティ クラシコ ペポリ
600年以上ワイナリーを続けるアンティノリ家のワインです。
日本でも有名なワインなので、飲んだことがある方もいるのでは?
ロジャーグラート カヴァ グラン キュヴェ ジョセップ ヴァイス
ぶどうの品質にこだわり、一番絞りの果汁のみを贅沢に使ったスパークリングワイン。
4年以上熟成されてから、出荷されるこだわりのスパークリングです。
シックス・エイト・ナイン 2016
ナパバレーの赤ワインです。バランスがよくアルコールも感じにくフルーティーな味わいが特徴。
生産量が限られているため、アメリカ本国では売らずに、海外のみで販売。
カベルネ・ソーヴィニオン・ミラクル
フランスのボルドー地区に在住する内田氏の赤ワイン。ボトルのコルク部分のラベルが小さく日の丸を思わせるような可愛いデザイン。
ニュートン スカイサイド クラレット
ナパバレーを代表するワイン。果実味をしっかりと感じれます。
ワイン愛好家の中でリーズナブルで美味しいと評判のワインです。
カサーレ ヴェッキオ モンテプルチャーノ ダブルッツォ
イタリアの赤ワインです。こちらもリーズナブルで人気の一本。
イタリアの質への転換を感じられる飲みやすい赤ワインです。
まとめ
今回は、ワインについて学んできましたが、少し長くて疲れたーという方もいるかもしれませんね。
一番効率よく覚える方法は、実際に体験してみるのがいいそうです。ぜひワインを実際に買ってみたり、飲みに行ったりしてみてください。
そのあとにこの記事をもう一度読み返してみると、自分好みのワインが段々とわかってくると思います。
ぜひぜひワインの世界にどっぷりとハマってくださいね。それでは素敵な1日を。
theDANN mediaでは、世界中のワインと料理を掛け合わせた新しいワインのストーリー「the new(ザ・ニュー)」をご提供しております。
【今なら期間限定で、初回送料0円!】
気軽にワインと本格的なペアリングが楽しめるワイン通販「the new(ザ・ニュー)」
ソムリエ様が厳選した2000円から購入できる赤・白・泡のワインと、ワインにぴったりなお料理のレシピ(無料)をお楽しみいただけます。
ウェブサイトにて公開されているレシピはワインとのペアリングが楽しめるように考えられています。
ワインとのペアリングによって、素晴らしいマリアージュが堪能できます。
いつものディナーが、まるで旅行先でふと入ったレストランにいるような楽しいひとときになるでしょう。
パートナーの方やご友人とのホームパーティでも、本格的なワインペアリングのフルコースでおもてなしができます。
ぜひ、the newによる新しいワインのストーリーをお楽しみください。