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口万(ロマン)の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?

口万(ロマン)の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?|theDANN media

 

「日本酒50選シリーズ」は、「〇〇の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」と題して、様々な銘柄や酒蔵を紹介するシリーズ記事です。

 

今回は第二弾です!「【Part2】おすすめ日本酒50選を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」 に書いてありますので、読んでみてください。

 

第一弾は、「おすすめ日本酒50選を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」に書いてあります。

 

No.98は「ロ万(ろまん)」です!

 

それでは、はじまり〜はじまり〜

 

 

 

はじめに

 

福島県は米作りに適した気候と豊かな銘水に恵まれた土地であるため、多くの酒造が立ち並ぶ日本有数の酒処です。

 

様々な銘柄の中でも口万(ロマン)は他に類を見ない独特な旨味が評価され、全国的にもファンが多いお酒です。今回はロ万が誕生するまでの歴史や作り手のこだわり、また人気商品の特徴などについて調べてみました。

 

ロ万が出来るまでの歴史

 

ロ万が生み出されたのは、福島県南会津郡南会津町にある花泉酒造です。

 

大正9年に近隣に住んでいた篤農家5名によって、「南会醸造株式会社」という名で立ち上げられた事から始まります。

 

当時は道路が整備されておらず、村までお酒が入ってこない事から、自分達で酒造りを始めようと考えたのが創業のきっかけとなりました。

 

創業当時は「富田正宗」という銘柄が誕生しましたが、戦後5~6年後に「伊南川」、昭和24年に銘柄名が「花泉」に変更され、その名前に合わせて平成元年には花泉酒造合名会社へと改名されたのです。

 

花泉は甘口でありながら嫌味のないスッキリとした味わいで人気の銘柄となりましたが、平成20年に花泉とは全く違う新ブランドが誕生しました。

 

それこそがロ万の歴史の始まりです。誕生当初は生産量が少なく、地元福島の南会津地域以外ではなかなか手に入らない「幻の酒」とされていました。

 

しかし他とは一線を画す旨味が評価され、それが口コミとして広がって数々の著名人を虜にするほど人気も確立しました。

 

ロ万の名前の由来は?

 

ちなみにロ万という名前の由来ですが、蔵人や従業員同士で「酒造りはロマン」と話していたこと、新ブランドの構想を練っていた時に「一口万」をひとろまんと呼ぶと気付いた事が重なって、ロ万という銘柄に決まりました。

 

ロ万のこだわりとは?

 

ロ万のこだわりはお酒の元になる原材料から製造工程、造り手まで細部にわたります。

 

まず日本酒造りに欠かせないのがお米ですが、使用米は当然福島の会津・南会津産のもので、酒造好適米の「夢の香」や「五百万石」が使われています。

 

会津産のお米にこだわるのは、この地域の土壌には美味しく綺麗な水が蓄えられていることや、夏から初秋にかけて気温差の激しい高冷地であることなど、良質な米が育つ条件が揃っているからです。

 

また収穫された米は玄米で仕入れ、自社の精米機にて精米していますが、これも米の状態を玄米の時期から知ることで、より最適な仕込みが出来るという狙いがあるためです。

 

お米と同じく大切なのが仕込み水で、地元の「高清水」を使っています。

 

豪雪地帯であるがゆえ、冬に降り積もった雪が春に雪解け水となり、ナラやブナなどの木が生い茂る林でゆっくり時間をかけて濾過され、それが美味しい清水となって湧き出ているのです。

 

まさに大自然の恩恵を受けて作られている水ですが、高清水は「水源の森」百選にも選ばれている銘水でもあります。

 

また美味しいお米と水に合わせるのが酵母です。酵母も福島県開発の吟醸酵母である「うつくしま夢酵母」を使っています。

 

これらの原料を使って花泉酒造では、「もち米四段仕込み」という手法で酒造りをしています。

 

日本酒の多くは水と麹、蒸米を3回に分けて仕込む「三段仕込み」にて造られているのですが、もち米四段仕込みはこの工程の後に、蒸したもち米を熱いまま仕込みます。

 

手間も費用もかかりますが、この丁寧な仕込みによって、すっきりとした中に旨味やコクが感じられるお酒に仕上げられるのです。

 

そしてお酒を造る作り手にもこだわっています。杜氏をはじめ花泉酒造で働いているのは、全て南郷地域の人です。

 

お酒を愛しているのはもちろん、豊かな自然や慣れ親しんだ気候風土、温かい地元の人々も愛しているからこそ、この地域の魅力を最大限に引き出したお酒が作れるのです。

 

ロ万シリーズの人気商品

 

ロ万シリーズは豊富なラインナップも魅力の一つです。その時の気分や一緒に飲む人によって商品を選べますが、様々な商品の中でも特に人気があるのが「かすみロ万」と「ロマン だじゅー」です。

 

まず「かすみロ万」は薄く濁った生原酒で、甘味の奥でシュワシュワとした感覚が味わえます。

 

これは酵母が生きているという証拠でもあり、上品でほのかな甘い香りも堪能出来ます。

 

春の食材との相性が良く、飲み口がとても軽いので、知らず知らず飲み過ぎてしまうお酒でもあります。

 

また「ロマン だじゅー」は2回火入れ商品なので、開封するまで冷暗所でも常温保存でも可能です。

 

五百万石や夢の香、ひめのもちといったお米の優しくほんのりとした甘みが感じられ、呑み疲れしない落ち着いた味わいです。

 

ぬる燗から常温が一番美味しい飲み方で、味噌や醤油を使った料理にも良く合います。ちなみにネーミングになっている「だじゅー」とは南会津町南郷地域の親しみが込められた軽い強調語です。

会津から日本全国へ広がった銘酒

 

ロ万は福島県南会津に住む人々が、この地域のお米や水を使って作ったお酒で地元民に愛されてきました。

 

丁寧な作業が評価され、全国的にも名の知られた銘酒となったのです。ただ有名になっても、酒造りへの思いが変わる事もありません。本当に大好きなお酒だからこそ日々研究を重ね、1つ1つ愛情を込めて作り上げているのです。

 

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