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南部美人の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?

南部美人の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?|theDANN media

「日本酒50選シリーズ」は、「〇〇の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」と題して、様々な銘柄や酒蔵を紹介するシリーズ記事です。

 

これまでの記事やこれからの記事はこちら、「おすすめ日本酒50選を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」に書いてありますので、ぜひ読んでみて下さいね。 

 

No.28は「南部美人(なんぶびじん)」です!

はじめに

 

南部美人と言う日本酒が岩手県二戸市にあります。

 

名前の由来は、当地の旧称である南部と、きれいで美しい酒を造りたいという想いを美人に例えて南部美人と名付けたそうです。

 

平成21年と22年には全国新酒鑑評会で金賞を受賞している、日本酒好きなら誰でも知っているほど有名なお酒です。

 

酒造りのこだわりだけでなく、新しい取り組みも積極的に行っていて、自社の日本酒を海外輸出させたり、日本酒が飲めない人のお酒造りにも力を入れているなど、さまざまな活動を実施しています。

 

 

この記事では、南部美人の酒造りのこだわりや歴史について説明していきます。

 

 

 

 

南部美人の歴史と情熱

南部美人 日本酒 岩手

(画像;南部美人公式HP)

 

株式会社南部美人の創業は明治35年です。創業当初は、醤油を作る会社でしたが、その技術を応用して日本酒を造りはじめました。

 

当時の日本酒といえば甘口が一般的でしたが、精米歩合が低く、本来の味を損なうものが多くあったので、きれいで美しい酒を造ることにしたのです。

 

南部美人の名前の由来は、会社がある岩手県二戸市が当時南部藩であったこと、それから、きれいで美しい酒を造りたいという想いを美人に例えて名付けられました。

 



株式会社南部美人は、日本の三大杜氏である南部杜氏の伝統を受け継いでいます。

 

さらに、伝統を受け継いだ酒造りのみをするだけでなく、常に新しい技術の開発や時代に合わせた取り組みなども積極的に行っています。

 

日本酒が飲めない人のお酒造りとして、リキュールの開発にも力を入れたり、自社製品を海外輸出したりなど、さまざまな活動を行っているのです。

 

より多くの人に南部美人を味わってもらおうとするこうした努力が会社の成長へつながっているのでしょう。

 



株式会社南部美人の蔵人たちは、「酒造りは何年やっても毎年が一年生」というフレーズを掲げて日々酒造りに励んでいます。

 

酒造りの情熱やこだわり、技術と伝統を受け継ぐだけでなく、糖類甘味料を使用しない糖類無添加リキュールの開発など、伝統を守りながら新しい挑戦にもこだわりを持っているのです。

 

そして、日本酒が飲めない人でも飲みやすく、大人の味わいが楽しめる糖類無添加梅酒の開発も成功させています。

 

南部美人のこだわり①米・水

日本酒 米 水 南部美人

(画像;南部美人公式HP)

 

南部美人の酒造りのこだわりは、原料になる米・水にあります。まず、米の原料ですが、酒造組合と岩手県の工業技術センターが岩手県のオリジナルの「吟ぎんが」「ぎんおとめ」の開発に成功しました。

 

南部美人は、この「吟ぎんが」と「ぎんおとめ」を使用して日本酒造りを行っています。

 

「吟ぎんが」は、吟醸酒、「ぎんおとめ」は、純米酒といったようにそれぞれの酒種にわけて使用しているのです。

 

2012年には、日本の最高級の酒米と呼ばれる「山田錦」を超えるため、酒造組合と岩手県が力を合わせ、「結の香」の開発に成功し、大吟醸専用として使用しています。

 



数ある岩手県オリジナルの酒米の中でも、「ぎんおとめ」は、岩手県北部のみでしか栽培されておらず、地元の「金田一営農組合」と契約をして栽培しています。

 

「ぎんおとめ」は、限りなく有機に近い自然な栽培方法で生産されていて、全国では南部美人のみで使用されます。

 

栽培方法だけでなく、米が収穫されてからの精米にもこだわっているのです。

 

清酒を造るにあたって米の表層部に多く存在する蛋白質や脂質は、味わいに悪影響を与えます。

 

ですから、蛋白質や脂質を抜き取るために精米を行いますが、南部美人のお酒は最低でも70%まで磨き、大吟醸では35%まで磨いて味に悪影響を与えないようにしているのです。

 



南部美人で使用している水は、豊かな自然が育んだ折爪馬仙峡の伏流水をふんだんに使用しています。

 

お酒の成分の約8割が水ということもあるので、より美味しいお酒を造るにはよい水がかかせません。

 

株式会社南部美人の周りには、豊かな自然がたくさんあり、水の恩恵に大変恵まれた土地です。

 

折爪馬仙峡の伏流水のカルシウムやリンという成分が、酵母と麹の増殖や発酵を促進させています。

 

環境汚染の影響で水に苦労する酒蔵がたくさんあるなかで、南部美人は豊かな自然が生み出した、折爪馬仙峡の伏流水をふんだんに使用することができています。

 

南部美人が日本のみならず海外にも自信を持って提供できるのは、豊かな自然に恵まれていることも一つの理由と言えるでしょう。

 

南部美人のこだわり②麹・酵母

南部美人 日本酒 麴

(画像;南部美人公式HP)


酒造りは、酵母のアルコール発酵によって糖をアルコールに変えて製造していますが、清酒の主原料には白米を使用していて、その中に含まれる澱粉は水に溶解しにくいという難点があります。

 

このままの状態ですと、酵母が澱粉を利用し、アルコールに変えることができません。

 

そこで使用するのが、「麹」です。

 

麹になる米にとって一番大切になるのは吸水歩合と言われています。

 

南部美人では、吸水歩合を正確に行うために、工夫を加えているのです。

 

麹米を全て限定吸水し、データの管理も徹底して行い、吸水歩合を調整しながら蒸米を造っています。

 

その後も、麹を最も大事なものと考え、一「麹」、二「酒母」、三「造り」を大切にして丁寧に製造していきます。



 

日本酒のみならず、世界中のさまざまな酒の中に含まれるアルコールをつくる主役は酵母です。

 

酵母は糖分を発酵させてアルコールに変える微生物となります。

 

アルコールのみならず、吟醸香などのさまざまな清酒に使われる香味をつくり出す菌なのです。

 

日本酒造りでは、この酵母を大切に育てるためにさまざまな工夫をしています。

 

南部美人では、平成初期から平成22年までは吟醸用の酵母として「岩手2号酵母」を使用し、平成22年からは新しく開発された岩手県オリジナル酵母「ゆうこの想い」と「ジョバンニの調べ」を使用してきました。

 

南部美人をはじめとした多くの酒蔵がある岩手県では、酵母造りにも力を入れています。

 

酒造りのこだわり、海外輸出、日本酒が飲めない人のお酒も開発、名前由来までさまざまな魅力がある南部美人

南部美人 日本酒

(画像;南部美人公式HP)

 

南部美人は、旧称である南部ときれいで美しい酒を造りたい思いが込められた名前由来があり、創業から酒造りの伝統を受け継いできました。

 

南部美人は酒造りのこだわりが非常に強く、米や水 、酵母など、原料の開発に日々力を入れています。

 

創業から受け継いできた技術を守りながらも時代に合わせた新たな取り組みも行っていて、海外輸出や日本酒が飲めない人のお酒造りなど、幅広い活動から自社製品を多くの人に知ってもらおうとしているのです。


飲んだときに笑顔があふれる太陽のような酒を目標に、多くの人が南部美人の酒造りに携わり、岩手県二戸市の日本酒を世界に向けて発信しています。

 

いかがでしたでしょうか。今回は「南部美人の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」について書きました。ぜひ南部美人を飲みながら、もう一度記事を読んでくださいね。 

 

次回は「梵」です!

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