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梵の日本酒を徹底解説!最高級の味の特徴やこだわりの原材料とは

梵の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?|theDANN media
「日本酒50選シリーズ」は、「〇〇の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」と題して、様々な銘柄や酒蔵を紹介するシリーズ記事です。

 

これまでの記事やこれからの記事はこちら、「おすすめ日本酒50選を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」に書いてありますので、ぜひ読んでみて下さいね。

 

No.29は「梵(ぼん)」です!

 

はじめに

 

水・米・米麹という日本に昔からあるシンプルな材料を使って造られる日本酒は、高度経済成長期やバブル経済期などの洋酒ブームによって、人気に陰りがみられた時期もありました。

 

しかし、すっきりとして飲みやすいお酒を造るなど日本酒メーカーの努力と工夫によって、日本酒への注目が再び集まり始めています。

 

ところで、福井県鯖江市に、日本酒では外すことのできない蔵元があります。


数々のコンクールでの受賞歴を持つ梵シリーズを生み出した、加藤吉平商店です。

 

ここでは、加藤吉平商店が梵を醸造するときのこだわりと、梵の魅力について紹介します。

 

 

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 梵はどのようなお酒?

 

「梵(ボン)」は、福井県鯖江市にある日本酒醸造メーカー「加藤吉平商店」が製造しているお酒の銘柄です。

 

非常に飲みやすく美味しいお酒で、これまでにさまざまな国際的イベントで提供されてきました。

 

また、皇室の儀式に使われるお酒として選ばれたこともあります。

 

現在では世界進出を果たし、海外の民間企業や在外公館など、100以上の国に梵が輸出されています。

 

各国の公式行事での晩餐酒としても飲まれており、海外での評価・知名度ともに高く、国を代表する酒です。

 

梵を醸造している加藤吉平商店の歴史は、1860年までさかのぼります。

 

それまで両替商と庄屋を営んでいた先祖が、この年から日本酒製造に乗り出しました。

ちなみに、1860年と言えば万延元年のこと。

 

桜田門外の変が起きた年ですから、いかに歴史のある蔵元かというのがよく分かるのではないでしょうか。

 

醸造開始以後は代々の後継者が吉平(きちべい)を名乗り、日本酒製造を続けてきましたが、加藤吉平商店の歩みの中でひとつの転機となった出来事が昭和初期に起こります。

 

昭和天皇の御大典の儀に地方選酒として使われるという栄誉を、初めて受けることになったのです。

 

このときの銘柄名は「梵」ではなく、「越の井」でした。

 

このことをきっかけとして、加藤吉平商店の日本酒が数々の公式式典などに採用されるようになっていきます。

1963年(昭和38年)には、もうひとつの大きな転機が起こります。

 

born 梵 日本酒

(画像:梵公式HP)

 

加藤吉平商店はそれまで、製造した中で最高級のお酒だけに「梵」という名前をつけていました。

 

しかし、昭和38年からは、製造する全てのお酒の名前を「梵」で統一することにします。

 

そして昭和41年に、「梵」は日本国内で正式に商標登録されることになったのでした。

 

現在では、日本以外にも世界の100以上の国や地域で「梵」が商標登録されており、世界的に有名な日本酒ブランドとなっています。

 

ちなみに、「梵」にはサンスクリット語で「真理をつく」「けがれなき清浄」などの意味があります。

また、梵は「born」とも表記され、英語の「born」と同じです。つまり、「創造」や「誕生」も意味しています。

 

その名前の通り、心と身体に自然と染みわたり新たな自分を創造してくれるような、透き通った味わいのお酒です。

  

梵における三つのこだわり

 

梵が、現在のような国内外問わず素晴らしい評価を獲得している理由は、醸造時に加藤吉平商店が実践している「三つのこだわり」にあります。

 

以下よりひとつずつ紹介しましょう。

 

一つ目のこだわりは、「完全無添加純米酒」であるということです。

 

全ての梵は、原材料が水・米麹・米だけです。

 

「当たり前じゃないの」と思うかもしれませんが、実はこれは非常に珍しいことなのです。

 

ここまで完全無添加のお酒は、他の銘柄にはほとんど見当たりません。

 

さらに、梵に使われているお米には、日本酒用として評価の高い福井県産の「五百万石」と兵庫県の「山田錦」が用いられており、原材料に非常にこだわっているということが言えるでしょう。





そして、そのお米を醸造に使うときの製法に二つ目のこだわりがあります。

 

それは、お米を磨きに磨いて、中心部分の雑味の少ない部分だけを使用しているということです。

 

どれだけお米を磨いて中心部分だけを用いているかというのは精米歩合をみることで分かりますが、梵シリーズの精米歩合は、平均すると35%程度と言われています。

 

最高峰の梵「超吟」ともなると、精米歩合はなんと20%です。

 

梵の製造には、多くの手間と労力がかけられているのです。



 

最後の三つ目のこだわりは、「氷温熟成」にあります。

 

氷温熟成というのは、お酒を熟成させるときに温度をマイナスに設定して、低い温度環境下で熟成させることです。

 

これによって、香料などを添加しなくても果実のようなフルーティな香りがお酒に加わり、なめらかな味わいになります。

 

梵のお酒は全て氷温熟成されており、仕込みから販売に至るまでに、長いものでは10年間もかかるそうです。

 

ところで、これら三つのこだわりに加えて「梵」という文字にも、名前のこだわりを感じますよね。

 

最初に「梵」だけを見ると、何と読むのか一瞬戸惑ってしまいますし、日本酒の一般的なイメージとは少し離れた、珍しい名前に感じるかもしれません。

 



しかし、前項で紹介したような梵という言葉にある意味を知ると、英語の「born」として読んだとしても、また、サンスクリット語だとしても、お酒にふさわしいような意味がここまでピタリと当てはまる名前はあまりありません。

 

海外へ輸出されたときにもそのまますんなりと意味が通じ受け入れてもらいやすい、素晴らしいネーミングと言えるのではないでしょうか。

 

梵にはどのような商品がある?

 

梵はこれまでに、国内外の数々のコンクールで賞を受賞しています。

 

「梵吟の翼」や「梵夢は正夢」などがそうです。

 

これらは梵シリーズの中ではやや高めの価格となりますが、賞を受賞しただけありいずれも素晴らしい味です。

 

また、2019年にも「梵GOLD 無濾過大吟醸」や「梵樫樽10年超熟酒天使のめざめ」が賞を受賞しており、まさにとどまるところを知らないような梵の活躍ぶりです。

 

これら受賞歴のあるお酒は、機会があれば是非一度は飲んでみたいところですよね。

 

しかし、受賞歴のある梵以外のものや、価格がリーズナブルなものであっても、こだわりぬいた原料と製法によって実現する、すっきりとしていながらも深く後味の良い味わいは変わりません。

 

まずは手に入れやすい価格のもので、梵の素晴らしい味を堪能してみるのもお勧めです。

 

ちなみに、「梵吟の翼」は、2000年の受賞をきっかけとして名称を「梵日本の翼」に変更していますので、お店で探す際には「梵日本の翼」で探してみてくださいね。

 

数々のこだわりによって支えられている素晴らしい日本酒「梵」

日本の翼 日本酒 梵

(画像:梵公式HP)

 

福井県鯖江市にある加藤吉平商店によって醸造されている「梵」は、すっきりとして飲みやすいながらも深い味わいで、高い評価を得ている日本酒です。

 

その味は数々のこだわりによって支えられていました。

 

例えば、「完全無添加純米酒」として原料に水・米・米麹以外のものを一切使用しないことや、氷温熟成を用いて果実のようなフルーティな味わいに仕上げるなどが挙げられます。

 

コンクールでの受賞歴も非常に多い梵ですが、賞を受賞していないリーズナブルな価格帯のものであっても、梵の味わいには満足できるでしょう。

 

ショップなどで見かけたら、ぜひ一度購入してみてはいかがでしょうか。

 

いかがでしたでしょうか。今回は「梵の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」について書きました。ぜひ梵を飲みながら、もう一度記事を読んでくださいね。 

 

次回は「越乃寒梅(こしのかんばい)」です!越乃寒梅は、その人気の高さからプレミアム価格が付いたり、本物を手に入れるのが困難だったこともあり、日本酒ファンの間では幻の酒としても知られていました。

記事はこちら>>越乃寒梅の日本酒を徹底解説!美味しい味わいの特徴やこだわりを紹介 - theDANN media

 

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