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鶴齢の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?

鶴齢の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?|theDANN media

 

「日本酒50選シリーズ」は、「〇〇の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」と題して、様々な銘柄や酒蔵を紹介するシリーズ記事です。

 

今回は第二弾です!「【Part2】おすすめ日本酒50選を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」 に書いてありますので、読んでみてください。

 

第一弾は、「おすすめ日本酒50選を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」に書いてあります。

 

No.82は「鶴齢(かくれい)」です!

 

それでは、はじまり〜はじまり〜

 

 

はじめに

 

新潟県は日本一の米どころです。そのため、米を原料とする日本酒造りも盛んな県で、新潟には数々の有名な酒蔵があります。

 

新潟の天然水の性質はミネラルが少ない軟水で、発酵がゆっくりと進む冬に仕込みがあることから、淡麗辛口の日本酒が多いです。そんなすっきりと飲める新潟の日本酒の中から、今回は「鶴齢(かくれい)」という銘柄を紹介します。

 

こだわりの製法でつくられる鶴齢

 

鶴齢は、魚沼市にある青木酒造という会社が製造している日本酒です。鶴齢も新潟県の日本酒の特徴である淡麗辛口の酒ですが、ただすっきりと飲みやすいだけではなく、そこに米本来の旨味が加わっている銘柄になります。

 

淡麗を極めるだけではなく、米の旨味を引き出すことで、豪雪地帯の人々が好む塩や醤油で濃く味付けされた料理にぴったりの日本酒となっています。

 

青木酒造では「和合の精神」を持って、日本酒づくりに励んでいます。和合の精神とは、苦しい時にはともに支えあうという心です。

 

その支えあいの中には、製造者だけでなく、農家の人や、酒屋、料理店といった売り手といった人々も含まれています。

 

鶴齢の製造工程で特徴的なのが、雪室での貯蔵です。貯蔵とは火入れのあとに日本酒を熟成させるための工程ですが、鶴齢の貯蔵は「鶴齢の雪室」という、雪をたっぷりと詰めた部屋でお酒の熟成を行っています。

 

雪室には周辺に降り積もった雪を重機で入れます。その量はおよそ400tという大量の雪が集められます。「鶴齢の雪室」には3つの部屋があり、それぞれ-10℃~-5℃、-5℃、5℃の異なる温度で管理されています。

 

低温貯蔵は日本酒の熟成がじわじわと進むので、まろやかな味に仕上がるのです。温度の調整は天然の雪で行われており、鶴齢はまさに新潟の自然によってつくられる日本酒と言えるのです。

 

鶴齢のこだわりは、貯蔵方法だけではありません。原料となる米も厳選されたものを使用しています。鶴齢の原料には、山田錦や越淡麗などの品種が使用されています。

 

この他にも限定品の鶴齢に使われる愛山という米もあります。鶴齢が使う愛山へのこだわりは並大抵のものではありません。

 

愛山は愛船117と山雄67を掛け合わせてできた品種で、成分が水に溶けだしやすく、日本酒にすると米の旨味や甘みがしっかりと味わえるものができます。

 

酒造りには適した米ですが、稲穂が重くて成長にも時間がかかるため稲が倒れやすく、数多く栽培されていない品種です。また、砕けやすく精米が雑になると、日本酒に雑味が出るという扱いが難しい米でもあります。

 

生産数が少なく精米も難しい愛山ですが、それでも鶴齢にはこの米が使われているのは、日本酒づくりに妥協はないという青木酒造の姿勢です。愛山を57%まで精米して、地元の巻機山から湧き出る水で仕込まれるのです。

 

愛山を使った鶴齢も火入れの後は、「鶴齢の雪室」で貯蔵されます。天然の雪を使った冷温熟成は、急激な温度変化がないので風味がよくなります。こうして、原料、製法にこだわった愛山の鶴齢は、濃厚な味わいの日本酒となるのです。

 

鶴齢の名前の由来

 

鶴齢という名前は、江戸時代の随筆家 鈴木牧之が名付けたと伝えられています。

 

鈴木の次男が青木酒造の7代目を継いだため、その縁で鈴木が日本酒の命名を行ったのです。

 

鶴齢の意味は、長寿の象徴である鶴にあやかって、お祝いや長生きの願いが込められているのです。

 

また、青木酒造でつくられている「雪男」という銘柄のラベルには、荷物を背負った毛むくじゃらの雪男のイラストが描かれています。

 

この絵も鈴木の作品に出てくる絵をモチーフにしています。その作品が『北越雪譜』で、構想から出版まで30年の歳月をかけた本です。その内容は、魚沼の文化や伝承、産業など多岐の分野に渡り、毛むくじゃらの雪男の絵も載っています。

 

鶴齢のおすすめの飲み方

 

鶴齢は、地元では熱燗で飲まれることが多いです。熱燗にしても、きりっとした旨口は変わらないと言われています。

 

2019年10月時点では、9種類の鶴齢が取り扱われています。どれも飲みやすく、米の旨味を感じられる日本酒ですが、越淡麗と五百万石を使った「鶴齢 純米酒」は、冷、常温、熱燗、どんな飲み方でも楽しめる酒です。

 

越淡麗を55%まで精米して醸した「鶴齢 純米吟醸」は、さらりとした飲み口の飽きのこない日本酒に仕上がっています。

 

また、フルーティな香りが特徴的な「鶴齢 純米大吟醸」もあります。 このように、個性豊かな銘柄が揃っている鶴齢ですが、一升瓶、四合瓶だけでなくワンカップでの販売もされています。

 

鶴齢のワンカップはネット通販からも購入が可能です。まずは、ワンカップで味見をしてみて、気に入った味が見つかれば、一升や四合で購入してみるのもいいでしょう。

 

豪雪地帯が生んだ伝統ある名酒を堪能しよう

 

鶴齢の蔵元である青木酒造は、1717年創業の歴史ある酒蔵です。

 

青木酒造が掲げる「和合の精神」は決して飾りではなく、自社の売上の一部を山岳救助などの寄付に回しています。ただ味がよいだけでなく、長い伝統と「和合の精神」もあってか、鶴齢は地元で根強い人気があります。

 

この伝統ある日本酒をおいしい料理と一緒にいただきたいですね。

 

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