theDANN media|お酒の総合メディア

theDANNは、「語らい、愉しい」をテーマに、お酒のメディア運営しています。吟醸、クラフトビール、ビオワインなどこだわりのあるお酒を中心に誰もがカンタンに楽しめる情報を発信しています。

menu

「君嶋屋」銀座店、神村店長インタビュー

「君嶋屋」銀座店店長、神村さんインタビュー|theDANN media

(写真:銀座 君嶋屋店長の神村様)

 

前回は横浜君嶋屋の社長へインタビューさせていただきました。

 

みなさまお読みいただけましたか? (前回記事はこちら)

 

今回は今年で6周年を迎えられた横浜君嶋屋 銀座店の店長である神村様にお話を伺ってきました!

 

買い物をされる方、旅行をしている方、会社に勤めている方など 、様々な人が行き交う街、「銀座」にある横浜君嶋屋は一体どのようなお店なのでしょうか。

 

 

 

 

 

変わりゆく銀座

銀座店6周年、おめでとうございます。

 

神村店長:ありがとうございます。 3月1日がオープン日で、もう7年目に突入しました。

 

開店した時から6年が経った今、銀座の風景など変わった部分はありますか?

 

神村店長:この店ができた時は、東急プラザやGINZA SIXなんかもありませんでしたし、もちろん昨年できた日比谷のミッドタウンのあたりも変わりましたよね。

 

又、東京駅と有楽町駅の間にも商業施設の入ったビルが建った結果、東京駅と有楽町の間を歩く人が増えました。

 

以前は、ここを歩かれるビジネスマンの方でも、目に入らなかったのか通り過ぎられる方が多かったですし、特に土日は人通りが少なかったですね。

 

そこで、社長が君嶋屋の旗や、外国人の方の目に入るような看板を考えてくれました。

 

でも何よりも、商業施設の増加でこの辺りを歩かれる方が増えてきたのでうちの店としてはすごく助かったと思っています。

 

近隣のアンテナショップでは数カ月に1回酒祭りを開催しています。

 

私共は関わっておりませんが、参加なさった皆様が帰りに寄って、締めに飲んでくださったりしてありがたいです。

 

君嶋屋銀座店ができてから6年が経ち、銀座は本当に変わったんですね。

 

この辺りの人通りが多いのは当たり前のように感じていたので、驚きました。

 

神村店長:そうなんです。

 

特に外国人の皆様は、よく歩かれますよね。

 

それで外国の方もよく通られて、ここを見つけていただいたりします。

 

海外の方に興味を持っていただけるのはとてもいいことですね。

 

神村店長:とは言ってもやはり中央通りに比べますと人通りは負けてしまいますが。

 

「以前に比べれば本当にこの目の前の通りをよく人が歩かれるようになったよね」とは、開店当初からいるスタッフとよく話をします。

 

君嶋屋銀座店の原点

 

君嶋屋銀座店は元々丸の内にあったんですよね。

 

神村店長:はい、とても小さな店で、選び抜いた日本酒、焼酎、ワインを置いて、現本店店長が一人で勤務しておりました。

 

私も小さいとは聞いておりましたが、実際に銀座店勤務が決まった折にお邪魔して、タバコ屋さんみたいに可愛らしいお店だな、と驚いたほどです。

 

今でも新橋のビルの中にちっちゃい酒屋さんがあったりしますよね。

 

それで、丸の内から現在のお店に移動された理由はなんだったのでしょうか。

 

神村店長:今の社長がまだ子どもの時に、まだ横浜のお店で角打ちをやっていたそうなんです。

 

お母様がおつまみをつくられ、近所の大人が集まって、というその当時の角打ちの風景が心に残っていて、いつかやってみたいと思っていたらしいんです。

 

又、角打ちも出来る酒屋がこの近辺にはなかったのでやってみようというのもきっかけの一つと聞いております。

 

それで日本酒とフランスのチーズ(コンテ)を合わせたり、ちょっと新しいスタイルの、オシャレで女性も入れるような角打ちをやってみようと、銀座君嶋屋として新たにスタートをきりました。

 

 

銀座店のお客様

 

こちらに来るお客さんの客層はどうですか。

 

神村店長:そうですね、やはり平日はサラリーマンの方が多いです。

 

この近辺のサラリーマンの方と、あとは東京駅界隈とか、遠くから来てくださる方もいらっしゃいます。

 

業務店の方やお店の方も、特に日本酒や焼酎を求めて、結構来てくださいます。

 

配達ではなくて、自分の目で見たり、話をして選びたいと言ってくださる有難いお客さまがたくさんいらっしゃいます。

 

 

遠くからいらして、重い荷物を持って帰られる方もいらっしゃると伺いました。 すごいですね。

 

神村店長:そうですね。

 

遠方から来て下さる方は「せっかくなので」と沢山お買い上げくださる方も多くいらっしゃいます。

 

又、最近は外国からあらかじめお問合せがあり、いついつ日本に行くのでこれこれを準備してほしいというコアな日本酒ファンの方も多いです。 

 

なるほど。 サラリーマンの方が買われるのは自分用ですか?ギフト用ですか?

 

神村店長:両方です。

 

 

どちらのほうが多いですか?

 

神村店長:ご自分用が多いですね。

 

ただ時期によって変わってきます。

 

御中元、お歳暮、お年賀はもちろん、春先もお餞別など、場所柄多いでしょうか。

 

そういう時期は、ギフト用のオススメセットなどをご用意こともあります。

 

ギフト用に買われるのは、シーズンがあるといった感じなのですね。

 

神村店長:そうですね、その他父の日とかもギフト用にお求めくださいます。

 

普段はご自分用に買って行かれる方がメインですね。

 

恵比寿店はギフトが多いという話は聞いております。

 

店舗の場所によって違ってくるのかもしれません。

 

 

横浜君嶋屋 銀座店の良さ

 

銀座には酒販店さんが多いと思うんですが、差別化は図ったりしていますか?

 

神村店長君嶋屋はお酒自体にすごくこだわりがあること、そして「食中酒としてのお酒」というコンセプトがあります。

 

一般的にはすごく香りが華やかなお酒が流行っていると思います。

 

そういうお酒もとても素敵ですが、食事の途中に飽きの来ない、ある意味ちょっと地味なお酒、そういうお酒は他の店舗より多いと思っております。

 

去年やった初めての試みとして、月ごとに決めた料理に合わせて、スタッフが1人1本ずつ合う日本酒を選んで店内にペアリングのポップを貼るという企画を行いました。

 

とにかく【お食事に寄り添う日本酒】にこだわって選んでいるので、そこがとにかく1番のポイントになりますね。

 

 

前回ここに来た時に、角打ちのスペースが満席だったんですが、角打ちをしている狙いみたいなものはありますか?

 

神村店長:今でこそ結構立ち飲みできて、購入する角打ちスタイルの酒屋は多いですが、 6年前はここまでありませんでしたよね。

 

ちょっと寄って1、2杯飲んで、気に入ったお酒があればご購入いただけるという。

 

多分デパートで試飲して買うことはあっても、ちょっとしたつまみと気軽にこう飲んでパッと帰れるようなところは少なかったと思います。

 

店内が明るく、女性スタッフも多いこともあり、女性のお客様が入りやすい雰囲気もありますが、スタッフに「こういうお酒が好き」と気軽に話して「じゃあこれ召し上がってみてください」と私たちが提案させて頂き、気に入られたらお買い上げ頂ける。

 

そういうお店がありそうでないのかなという印象です。

 

多分それを、社長は「角打ち」でやりたかったのではないかと思います。

 

「君嶋屋」銀座店店長、神村さんインタビュー|theDANN media

(写真:角打ちの提供スペースと店内の様子。10名程は入れるゆったりとした角打ちスペースも店の奥にある。)

 

角打ちで気軽に試してもらい、購入してもらうということですね。

 

神村店長:角打ちだと、日頃日本酒を飲んだことがない方も入りやすいですよね。

 

他にワインやビールもありますし、じゃあ今日これ飲んでみようか、くらいの気持ちで試してもらえるかなと思っています。

 

おかげさまでリピーターの方も多くいらっしゃいます。

 

開店当初からずっと来てくださっている方もいらっしゃいますし、ちょっとお顔見なかったなと思ったら、またいらしてくださったりして。

 

お話してみたら職場が離れてしまったから以前のようにはしょっちゅう来られなくなったとか、そんなお話をさせて頂けるのも楽しく、ありがたいです。

 

 

「君嶋屋」銀座店店長、神村さんインタビュー|theDANN media

(写真:立派な奥吉川の稲と奥吉川のメニュー)

 

 

こういったうちの今一押しの日本酒(奥吉川(おくよかわ) きもと純米大吟醸 火入れ原酒)なんですけど、本田商店さんに造っていただいていて、そこの壁に飾っているお米が吉川町産山田錦(奥吉川米)というもので。

初めて見ました!

 

神村店長:ずいぶん経ったので縮んできたんですけどすごい粒が大きいですし、背丈も高いお米なんです。

 

社長は畑で並々ならぬオーラを感じたと言っていました。

 

こういったお酒が四合瓶で15,000円とかですと、レストランではなかなか飲めない。

 

かと言って1本買う勇気もでないですよね。

 

そこで、1杯2,000円でそれでも少し高いのですが、ちょっと飲んでみて、こういうお酒なんだと知ることができる。

 

実際に味わって納得することにより、高くても購買につながったりするんです。

 

普段はご自身で手を伸ばさないお酒を試してみる。

 

そこで新たな出会いが生まれご購入いただけるのが、角打ちの1番の魅力なのかもしれません。

 

 

最後に

 

君嶋屋銀座店にとってお店を始めた理由、そして原点である「角打ち」。  

 

それこそが1番の魅了であるというのは、時代が変わっても、銀座が変わっても、変わらないのですね。  

 

今回は貴重なお時間をありがとうございました。

 

素敵な人と素敵なお酒が出会う場所である君嶋屋銀座店。

 

皆さんもぜひ角打ちに、またプレゼントを買いに、「君嶋屋」を訪れてみてください!  

銀座 君嶋屋について

 

営業時間 [月-金]10:30-21:00[土]10:30-20:00[日祝日]10:30-19:00
郵便番号 104-0061
住所 東京都中央区銀座1丁目2-1 紺屋ビル1F [Googleマップを開く]
電話番号 03-5159-6880
URL http://www.kimijimaya.co.jp/shop_profile.html
Facebook https://www.facebook.com/ginza.kimijimaya
Instagram https://www.instagram.com/ginza_kimijimaya

 

おすすめ記事