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九頭龍の日本酒を徹底解説!燗酒用の大吟醸酒という斬新なコンセプト

九頭龍の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?|theDANN media

 

「日本酒50選シリーズ」は、「〇〇の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」と題して、様々な銘柄や酒蔵を紹介するシリーズ記事です。

 

今回は第二弾です!「【Part2】おすすめ日本酒50選を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」 に書いてありますので、読んでみてください。

 

第一弾は、「おすすめ日本酒50選を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」に書いてあります。

 

No.79は「九頭龍(くずりゅう)」です!

 

それでは、はじまり〜はじまり〜

 

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はじめに

 

九頭竜は、福井県を代表する蔵元である黒龍酒造株式会社のお酒です。良質な水と米に恵まれた土地で古来より酒造りを行ってきた黒龍酒造が醸す九頭竜は、創業200年の節目に「九頭龍大吟醸」として発売されました。

 

燗酒専用の大吟醸酒というこれまでにないコンセプトは、業界に強烈なインパクトを与えました。この記事では、その味わいや酒造りの特徴を紹介します。

 

蔵の歴史とネーミングの由来

黒龍酒造について

 

黒龍酒造株式会社は、1804年、福井県永平寺町松岡で創業しました。水質に優れたこの土地は、時の松岡藩が酒造りを奨励産業として指定するほどでした。黒龍酒造では、白山山系を源とする九頭龍川の伏流水を使用しています。

 

この水は柔らかくまろやか、かつ透明感のある口当たりで、黒龍酒造が醸す酒のきれいな味わいを支えています。

 

酒造りに使う米にもこだわっており、最上級の産地である、特A地区の兵庫県東条地区産の山田錦と、福井県大野産五百万石が使われています。

 

酵母は自家培養酵母を採用しており、良質で安定した酒質を保つ大きな要因となっています。酒造りは、手造りによる少量で高品質の造りを継承している蔵元です。

 

さらに、酒質と同様にこだわりを持っているのが、ラベルやパッケージです。ラベルは、福井県の特産品である越前和紙や越前織を使用し、著名な書家が描いたものが採用されています。

 

他にも、越前漆器を使用した化粧箱や、北陸の老舗鋳物メーカーの酒器を販売するなど地域の特色がある製品として仕上げることに力を入れています。

 

ネーミングの由来

 

「九頭龍」のネーミングは、酒造りに使用する水を採取している「九頭龍川」に由来しています。

 

また、もう一つの代表銘柄である「黒龍」は九頭龍川の古い呼び名である「黒龍川」にちなんで名づけられました。

 

燗酒用の大吟醸酒という斬新なコンセプト

九頭龍のこだわり

 

九頭竜のこだわりは、何といっても燗上がりする味を追求していることにあります。もちろん冷で飲んでも美味しいのですが、その真価は燗酒にしたときに発揮されます。熟成にも工夫を凝らしその味わいを実現しています。

 

黒龍と同じく、バランスよいきれいな味、後味にほのかに残る米の旨味や甘さは健在ですが、燗酒にすると、その旨味や甘さが幾重にも広がり重厚な味わいを感じさせます。

 

それでいてしつこさは一切なく、あくまでも繊細で上品なバランスを保ちながらも冷で飲むよりさらにまろやかな味わいとなっています。

 

現在、九頭龍には純米酒のラインナップもありますが、原点は「九頭龍大吟醸」です。

 

冷で飲むとフルーティーな吟醸香が楽しめ、燗酒にすると素朴な甘い香りが感じられます。吟醸酒は酒を温めると香りが飛んでしまい、アルコール臭のみが残り、香りを楽しむことができないものも多いのですが、九頭龍は燗酒にした時もその香りの良さを感じることができます。

 

九頭龍と黒龍との違い

 

黒龍が冷でキレ味とみずみずしさ、上品な吟醸香を楽しむお酒なら、九頭龍は米の旨味と甘味による深い味わいと素朴な香りを楽しむためのお酒です。

 

黒龍は、福井県の特産品である小鯛の笹漬けや白身魚の刺身など繊細な和食や海産物によく合います。

 

一方、九頭龍はやはり福井の特産品である越前ガニや鯖のへしこ、鍋物などやや濃い目の味わいの料理や温かい料理との相性が非常によいお酒です。

 

こだわりの燗酒を楽しむ!

 

黒龍酒造では、九頭龍専用酒器も販売しています。

 

一つは錫製の徳利で、「錫徳利 龍」という製品です。富山県高岡市にある老舗鋳物メーカー「能作」に製作を依頼しています。

 

錫製の酒器で酒を温めると、錫のもつイオン効果と適度な熱伝導率により酒がまろやかで美味しくなるといわれています。

 

カッティングや形状も昇り龍をイメージしたこだわりのデザインです。

 

また、カッティングや形状は、美しさやかっこよさだけでなく、酒を注いだ際にこぼれにくいような工夫がされています。

 

もう一つは「燗たのし」という、ポットや薬缶のお湯で簡単に適温の燗がつけられる酒燗具です。

 

「燗たのし」の中に内側の線まで熱いお湯を入れ、そのお湯の中に酒が入った徳利を沈めます。3分ほど待つとぬる燗が出来上がります。

 

酒を猪口に注いだ後もお湯の中に戻せば酒が冷めにくく温かい状態で燗酒を楽しむことができます。

 

徳利を「燗たのし」の外に置く場合には、蓋をさかさまにしてコースター代わりにすれば食卓が汚れずにすみます。お湯に漬ける時間を調整することで、燗酒の温度を調整することができます。

 

このように、こだわりの燗酒を楽しむための酒器も黒龍酒造では販売しています。

 

燗酒をより美味しく飲んでほしい、というコンセプトのもとに作られている製品です。これらの酒器は、九頭龍の味を一層引き立たせてくれます。

 

九頭龍の魅力と楽しみ方

 

九頭龍は、燗酒にしたとき真価を発揮する日本酒です。

 

燗酒にすると、繊細で上品なバランスはそのままに、米の旨味と甘味を余すところなく味わえ、素朴な甘い香りも楽しむことができます。

 

九頭龍専用酒器で燗酒にして飲むと、さらに美味しく味わうことができます。九頭龍は、酒が「燗上がりする」とはどんなことなのか、必ず分かる逸品であると言えるでしょう。

 

お店で見かけた時は、ぜひ飲んでみてくださいね。

次回は、No.80「春鹿(はるしか)」です!春鹿は高精白された米を原料としており、醸造用にろ過された水とともに木桶仕込みで作られた純米酒です。

記事はこちら>>春鹿の日本酒の評価はいかに!超辛口の特徴や製法のこだわりを解説 - theDANN media

 

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