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神コスパ!美味しいのに安い白ワインをソムリエが厳選してご紹介

 

 

こんにちは!ソムリエのAKIHOです。本日はレストランやワインバー、ワインショップでワインを扱っている際に出会った「美味しいのに安い!コスパ抜群の白ワイン」をコスパの良いワインの選び方と一緒にお伝えさせていただこうと思います!

「ワインといえばフランス!フランスワインでも安くて美味しいワインを飲みたい!」

 

「予算はあるんだけど、ワイン好きに気に入ってもらえるようなレベルの高いワインを贈りたい!」

 

「とにかくコスパ重視!安くても、しっかり美味しいワインを選びたい!」

 

こんな方には必ずお役に立つ内容になっております。是非、最後までご覧ください。

>>先に「美味しいのに安い白ワイン12選」を見たい!という方はこちら<<

 

 

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美味しいのに安い!コスパの良い白ワインの選び方


美味しいのに安い白ワインとは、単に価格が安価というだけではありません。価格に見合った、もしくはそれ以上のクオリティ、味わい、希少性をもつワインのことで、本来であればもっと高いけれど、様々な理由からリーズナブルに買えるワインを「美味しいのに安いワイン」「コスパの良いワイン」といいます。

美味しいのに安いワインを選ぶ際には、いくつかのポイントがあり、それらをしっかりと抑えることで、お得にワインを楽しむことができます。

早速コスパの良いワインを選ぶポイントをみていきましょう!

・フランスワインはコスパの良いクラス(格・階級)から選ぶ
・プレゼントにはコスパの良いワインショップを選ぶ
・低予算でワインを買うときはコスパの良い国から選ぶ

 

フランスワインはコスパの良いクラス(格・階級)から選ぶ

フランスのワインは他の国のワインと比べて、とっつきにくかったり、高級なイメージがありませんか?

シャンパーニュ、ブルゴーニュ、ボルドーというワインの産地は誰もが一度は聞いた事のあるかもしれない有名な産地ですが、これらは全てフランスの産地です。
確かにこうした産地には、一本数万円から、時には数十万円するような高級なワインも存在します。

 

ですが、有名産地で造られる全てのワインが超高級というわけではありません。全てのフランスワインには階級が付けられており、その階級のランクに応じて、ある程度の価格幅が設けられています。

 

「じゃあ、単純に階級ごとに値段が決められていて、コスパがよいワインはあまりないのでは??」

 

と思われるかもしれませんが、そうとも限りません。フランスワインの中には、この階層にもれた、若しくは何らかの理由で実際の階級とは異なっている、例外的ワインが数多く存在します。コスパの良いワインを見極めるコツは、こうした例外的ワインをしっかり見つけ出すことです。


例えば、世界最高峰のワインが造られるブルゴーニュ地方の階級のルールでは、ひとつひとつの畑に格が付けられています。大まかに区分すると、畑は並の畑、一級畑、特級畑となります。ブルゴーニュにおけるワイン法では例外を除いて、一級畑と特級畑のみ、エチケット(ラベル)に表記が許可されています。

 

そのため、畑名が表示されているということは、その畑で収穫されたブドウだけで造られたワインでという証なので、質が高いという根拠になります。畑名を表示できなくても、ひとつの村内の畑のブドウから造られたワインは村名を表示することができます(村名ワイン)。

 

また、ブルゴーニュのある地区や地方の中の畑で規則に沿ってつくられたワインは、その地区名や地方名を記すことができます。このように基本的なルールでは、ブルゴーニュのワインはエチケットに記される名前の範囲が小さければ小さいほど質の高いワインということになります。

ワイン界のトップスター「ロマネ・コンティ」は、ブルゴーニュのヴォーヌ・ロマネ村のなかの、ほんの僅かな面積の畑の名前を指し、その畑からのブドウを用いて造られたワインが「ロマネ・コンティ」ということになります。

このように、ブルゴーニュのワインには階層構造がしっかりとあり、この階層に基づいて取引価格は決められています。ですが、反対に考えると、この階層にもれた例外的なワインも存在するので、コスパの良いワインを見つけることもできてしまうのです。

 

例えば、ワイン中のほとんどのブドウが一級畑のものであっても、数%でも並みクラスの畑のブドウを用いると、格としては村名クラスになります。中には全て一級畑のブドウであっても、生産者が何らかの理由で村名クラスにランクダウンして販売することもあります。

 

同様に、村名クラスの畑だけを用いていても、複数の村の畑を用いるとクラスとしては地区名ワインや地方名ワインにランクダウンします。現在の日本円だとランクがひとつ変わるだけで、数千円ほどの差がつくこともざらにあります。このような、実際の中身の質と、表記される格が異なるワインというのは非常にコスパの高いワインになりうるということです。

全ての階級を把握するというのは中々難しいですが、こうしたルールを知っておく事で、ソムリエやショップの人により具体的に相談ができたり、ワインを調べる際にも役立つので、コスパの良いワインを選ぶコツとして是非取り入れてみてください。

 

プレゼントにはコスパの良いワインショップを選ぶ


誕生日や記念日、クリスマスやバレンタインといったお祝いの日などに、親しい人にワインをプレゼントするという事があるかと思います。そんな時、どこでワインを買っていますか?

 

プレゼントに相応しいワインを扱うお店としては、大型スーパーや百貨店、酒屋、ワイン専門店などの実店舗での販売と、ギフトカタログで販売やECサイトなど、オンラインでの販売とがあります。

結論からいうと、オンラインでの販売の方が、実店舗での販売と比較するとコスパは良くなる傾向があります。

大きな理由としては、実店舗ではスペースのコストがかかります。店頭で売る際には、スペースに加え、大型のセラーの導入や、ディスプレイの作成、ワインの知識をもつ専門の販売員などを動員する事も必要になります。

 

また、ワインは運搬にも気を使う必要のある商品なので、実店舗に搬入する際のコストもかかります。プレゼントとして贈る際であればその送料もかかるので、結果としてワインを買う価格はあがります。オンラインの販売であれば、そうしたコストがかかることがなく、最小限のコストでワインを販売することができます。

 

また、オンラインショップで扱っているワインの種類は実店舗とは比べものにならないほど多く、選択肢も豊富にあります。百貨店や専門店では、特定の輸入元の商品しか扱っていない場合や、ジャンルが限られていることがほとんどです。ワイン好きの人にプレゼントをするとなると、有名すぎるワインや、値段がすぐわかってしまうようなものは避けたいところかと思います。オンラインであれば、ワイン通好みで、あまり知られていないワインをコスパ良く買うことができます。

 

「でも、オンラインでは実際の商品が目に見えないので不安・・・」

こうした意見も確かにあると思います。

筆者も個人的にオンラインショップでワインを買うことがありますが、ワインを専門に扱うようなサイトであれば、そのようなトラブルが生じるケースはほとんどありません。些細な事でも購入者に不信感を与えてしまう恐れがあるので、オンラインショップというのは品質の管理には非常に気を使っています。

 

ただし、オークションサイトや個人間での売買サイトなど、ワインを専門で扱っていない場合は注意が必要です。管理が行き届いてなかったり、ラベルに傷があることも稀にあります。こうしたサイトを利用する際は、しっかりと調べて、リスクがあると知った上で購入することをオススメします。

 

低予算でワインを買うときはコスパの良い国から選ぶ


フランスワインでなくても良いし、皆で集まって飲むわけでもないから、単に安くてコスパの高い美味しいワインが飲みたい!という事もあると思います。

そんな際のコスパワインの選び方は、コスパの良い国のワインから選ぶことをオススメします。

「国によってそんなにコスパが違うの?」

 

白ワインでいうと、チリやイタリアのワインが最もコスパが良いと感じています。さまざまな要因がありますが、最も大きな点は、そもそもの原料ブドウの単価と生産コストが相対的に安く済むという点です。

 

チリやイタリアといった国は地理的、気候的にブドウの生育に適していて、毎年安定してブドウを収穫することができます。日本でも野菜やフルーツは時期や年によって売られている値段が違うということがありますが、それと同じ様に、ワインの原料であるブドウの値段も常に一定というわけではありません。

 

チリやイタリアの多くのワインは自社畑(ワイナリーが所有し、ワイナリーが管理する畑)のブドウではなく、契約農家から購入したブドウからワインを作ります。そのため、チリやイタリアは契約先の需要に応じて安定供給ができるので、ブドウの価格も安定するというわけです。

 

また、ワインの生産には多くのコストがかかりますが、日本と比較した際、物価が安い国は相対的に生産コストも抑さえられ、ワインの価格も安くなります。例えば、人件費、輸送費、容器代や広告費など多くの費用がかかりますが、生産コストは、ワインの味わいそのものには関係しないコストなので、生産コストが安く済めば済むほどコスパの良いワインということになります。

 

特にイタリアの白ワインの場合は、どの州のワインも比較的リーズナブルでありながら、ヴァラエティも豊富で、様々な味わいのワインをコスパよく楽しむことができます。ワイン選びに悩んだ際は、まずはイタリアやチリから探してみることをオススメします。(イタリアの赤ワインはかなり価格帯が様々なので必ずしもコスパがよいとは言い難いです。)

 

美味しいのに安い白ワイン12選

コスパの良いワイン選び方をもとに、筆者がオススメのコスパワインを厳選させていただきました。是非ご参考にしてみてください。

 

クロ・デ・リュヌ・リュヌ・ドール

クロ・デ・リュヌ・リュヌ・ドール「クロ・デ・リュヌ・リュヌ・ドール」は、ボルドー地方グラーヴ地区の有名シャトー、ドメーヌ ド シュヴァリエがソーテルヌ地区に創設したワイナリーのトップキュヴェです。ボルドー地方伝統のソーヴィニョンブランとセミヨンのブレンドで造られるワインは、爽やかでシャープな酸味とトロピカルでコクのある旨味を兼ね揃えています。

また年間生産本数は約20樽分という希少性が高いながらも、コスパにも優れたボルドーのダークホースといえる一本です。

 

秀逸なボルドーの白はワイン好きな方へのプレゼントにぴったりです。赤ワインのイメージが強いボルドーワインで白のプレゼントは意外性もあり、ドメーヌ ド シュヴァリエを知っていても、このワインを知っている人はワイン好きの人でも稀なので、サプライズ性もあります。

クロ・デ・リュヌ・リュヌ・ドールのご購入はこちらから

 

ペアリングにおすすめの料理は、かぼちゃのポタージュ・雲丹のせやサーモンのヴァプールクリームソースといった円みのあるクリーミーな料理。料理のヴォリューム感にワインの果実味とコクがぴったりです。ワインとペアリング体験を提供しているthe newでは、ソムリエとフードコーディネーターがクロ・デ・リュヌ・リュヌ・ドールに合わせて、レシピを考案しました。

the newの「クロ・デ・リュヌ・リュヌ・ドールと楽しむかぼちゃのポタージュ・雲丹のせ」のレシピはこちらから

the newの「クロ・デ・リュヌ・リュヌ・ドールと楽しむサーモンのヴァプールクリームソース」のレシピはこちらから

 

アンヌ・ボワッソン ブルゴーニュ・ブラン

アンヌ・ボワッソン ブルゴーニュ・ブラン「アンヌ・ボワッソン ブルゴーニュ・ブラン」は、ブルゴーニュ地方コートドール地区ムルソー村に拠点を置く造り手のブルゴーニュ・ブランです。ブルゴーニュ地方ムルソー村のブドウ畑は、“コート・デ・ブラン”(白の丘)と別称されるブルゴーニュ地方でも指折りの最高級白ワイン産地です。

 

色合いは、淡いレモンイエロー。香りは上品な洋梨や白桃、すいかずらやアカシア、フレッシュなアーモンドやほのかにバターを感じます。やや強いアタックで、きれいな酸味とほのかな苦味、目の詰まった凝縮感やミネラル感を余韻まで長く感じる、スケールの大きな味わいのワインです。

アンヌ・ボワッソンのご購入はこちらから

 

ペアリングにおすすめの料理は、青椒肉絲やエビの上湯炒めといった中華料理。海鮮の旨味ととろっと濃厚なたれの料理がワインの凛としたキレを引き立てます。ワインとペアリング体験を提供しているthe newでは、ソムリエとフードコーディネーターがアンヌ・ボワッソンに合わせて、レシピを考案しました。

the newの「アンヌ・ボワッソンと楽しむ青椒肉絲」のレシピはこちらから

the newの「アンヌ・ボワッソンと楽しむエビの上湯炒め」のレシピはこちらから

 

サンタ マッダレーナ ゲヴュルツトラミネール

サンタ マッダレーナ ゲヴュルツトラミネール
「サンタ マッダレーナ ゲヴュルツトラミネール」は、イタリア北部のアルト アディジェ州、でドイツ系品種であるゲヴュルツトラミネールから造られる一本です。この品種は暖かいエリアで造ると非常にヴォリューミーで甘さを感じるリッチな味わいになります。

しかし、このワインはアルト アディジェの標高の高い冷涼なエリアで造られるため、トロピカル系フルーツやフローラルな華やかな香りが広がりつつも味わいはスタイリッシュでキレがあり、フードフレンドリーな仕上がりになっています。

 

ドイツやフランス アルザス地方でよく造られるゲヴェルツトラミネールは、はっきりとした個性があり人気な品種ですが、あまり安価なものが出回っていません。味わいに複雑性がありながらこの価格は破格といっていいでしょう。

サンタ マッダレーナ ゲヴュルツトラミネールのご購入はこちらから

 

ペアリングにおすすめの料理は、ウニの冷製パスタやホタテとアボカドのいくら醤油漬けのせといったシーフードを使った料理。ワインの華やかで爽やかなニュアンスがシーフードの香りにマッチします。the newでは、ソムリエとフードコーディネーターがサンタ マッダレーナ ゲヴュルツトラミネールに合わせて、レシピを考案しました。

the newの「サンタ マッダレーナ ゲヴュルツトラミネールと楽しむウニの冷製パスタ」のレシピはこちらから

the newの「サンタ マッダレーナ ゲヴュルツトラミネールと楽しむホタテとアボカドのいくら醤油漬けのせ」のレシピはこちらから

the newの「サンタ マッダレーナ ゲヴュルツトラミネールと楽しむ肉団子黒酢あん」のレシピはこちらから

the newの「サンタ マッダレーナ ゲヴュルツトラミネールと楽しむスモークサーモンのムース」のレシピはこちらから

the newの「サンタ マッダレーナ ゲヴュルツトラミネールと楽しむエビの上湯炒め」のレシピはこちらから

 

レ ザルム ド ラグランジュ


「レ ザルム ド ラグランジュ」は、ボルドー地方メドック地区に位置するサントリー所有のシャトーラグランジュが造る白ワインです。赤ワインをメインに生産しているシャトーですが、白ワインにも定評があります。

新樽を使用するのはコストがかかりますが、ワインの熟成に使った新樽は、サントリーのウィスキー用に使用するなど、コストを抑えてのワイン造りをおこなっています。

 

新樽熟成はワインにコクと複雑性と豊かなアロマを加え、リーズナブルながら高級ワインの風体を感じさせます。前菜料理から白身のお肉料理まで幅広く合わせられるので、家ご飯の際にとても重宝する一本です。

 

ダニエル エティエンヌ デュフェ シャブリ レ ヴィエイユ ヴィーニュ


「ダニエル エティエンヌ デュフェ シャブリ レ ヴィエイユ ヴィーニュ」は、シャブリ地区で最も古いワイナリーの一つで、800年の歴史をもちます。修道院がワインを造っていた時代からの土地と栽培方法を継承しており、並クラスの畑ながら、樹齢は平均で47年という古木から造られます。

最古のブドウ樹は1905年で、それらの畑からのブドウを用いたワインは他のスタンダードシャブリとは一線を画する味わいの深さがあります。

 

味わいにも歴史にも深みのある一本はプレゼントに最適な一本です。シャブリは誰もが聞いたことのある有名なワインですが、シャブリを一度でも飲んだことのある人ならクオリティの違いに驚くはずです。

 

ラーツ オリジナル シュナンブラン


「ラーツ オリジナル シュナンブラン」は、南アフリカを代表する通称シュナン ブラン キングとい言われる造り手の原点と呼べるワインです。ハイエンドなシュナンブランには樽を用いることが多いですが、このワインはブドウのピュアさを表現するために、樽は使われていません。

トロピカルフルーツの印象や厚みをしっかりと感じる味わいがありながら、このコスパは驚愕です。

 

適度な苦味とボリュームがあるシュナンブランは、カジュアルな料理にもしっかり寄り添います。スパイスをつかったエスニック料理や中華にも相性が良いですが、シンプルな野菜炒めや、豚肉の生姜焼きなど、手軽な料理でも気軽に合わせることができます。

 

ブシャール ペール エ フィス ムルソー レ クル


「ブシャール ペール エ フィス ムルソー レ クル」は、ブルゴーニュ地方コートドール地区に位置し、ブルゴーニュトップクラスの生産量と規模を誇るブシャール ペール エ フィスが造るコスパ最強のムルソーです。ブシャール ペール エ フィスは、ブルゴーニュ全域にわたって畑を所有しており、多種多様なワインを生産しますが、このワインはムルソー村の村名クラスに格付けされているひとつの畑のブドウからのみで造られたワインです。

 

レ クルという畑はブルゴーニュの丘の最上部に位置しており、一級クラスの畑が並ぶエリアからわずかに外れた場所に位置しています。ですので、村名クラスではありながら一級畑のワインに引けをとらない上質な酸と質感を持ち合わせています。

 

ムルソー一級ワインの平均価格の半額近い価格で購入できるこのワインは、ワイン会でもプレゼントでも家飲みでも、知っておいて損はないコスパの良いワインです。生産量も安定しており、需要過多による品不足が叫ばれるブルゴーニュワインにおいては貴重な一本です。

 

レ ゼリティエール デュ コント ラフォン マコン ウシジィ レ マランシュ


こちらもブルゴーニュ地方から。「レ ゼリティエール デュ コント ラフォン マコン ウシジィ レ マランシュ」は、白ワインにおいて、ルフレーヴやラモネと並び、ブルゴーニュの3大生産者といいわれるコント ラフォンが、ブルゴーニュ地方の南に位置するマコン地区に創設したワイナリーの一本です。

マコン地区の北部の単一の畑から生まれるこのワインは、太陽の日差しをたっぷりと浴びたブドウから造られ熟度を感じるフルーツやスモークの香り、ジューシーな味わいが特徴です。

 

価格が高騰するブルゴーニュワインですが、マコン地区など南のエリアのワインは比較的価格上昇が緩やかで、コスパの良いワインを探すにはぴったりの場所です。トップクラスの造り手がカジュアルに飲んで欲しいという思いから造られたワインは、ワイン好きの人で集まってワイン会をするのに最適な一本です。

 

クズマーノ インソリア


「クズマーノ インソリア」は、地中海最大の島であるイタリア シチリア島のワインです。大量生産されバルクワインが多くを占めるシチリアで、一際異彩を放つ造り手であるクズマーノのワインは、ワインコンクールでは何度もコスパ賞を受賞している名実ともにコスパの良いワインです。

インソリアというシチリアの土着ブドウで造られるワインで、フルーティでありながらメリハリのある酸があり、ジューシーで厚みのある味わいです。

 

クズマーノのワインは、高品質でありながら1000円前後で買えてしまうという脅威のコスパの高さを誇ります。また、コルク栓ではなくヴィノロック(ガラス栓)が採用されているので、一度抜栓しても、冷蔵庫での保管で軽く1-2週間は味わいそのままに楽しむ事ができます。家飲みワインとしてご家庭に一本はあっても良いワインです。

 

ソアリェイロ アルバリーニョ


「ソアリェイロ アルバリーニョ」は、イタリアと同様に土着ブドウの宝庫であるポルトガルのワインです。ポルトガルの最北、ミーニョ地方に位置するヴィーニョ ヴェルデ(緑のワインの意)から産まれるワインであり、この産地を世界的に有名にしたパイオニア的存在のワイナリーの一本です。

アルバリーニョといわれるスペインやポルトガルの土着ブドウから作られるワインは、他の品種にはない独特の塩味や苦味があり、しっかりとした個性のあるワインです。

 

コスパが良いながらその味わいは洗練されており、スマートなボトルの形は贈り物としても良いでしょう。ワイナリーの名前でもあるソアリェイロという言葉は、太陽の光がよく当たる場所という意味があり、お祝いや記念日の席にもふさわしい一本です。

 

ドメーヌ ド ヴィレーヌ ブーズロン


「ドメーヌ ド ヴィレーヌ ブーズロン」は、ブルゴーニュ地方コート シャロネーズ地区でアリゴテから造られるワインです。ブルゴーニュ地方の白ワインは基本的にはシャルドネから造られますが、アリゴテはシャルドネの影に隠れつつも、良質なコスパの高いワインを造る品種です。

かの有名なドメーヌ ド ラ ロマネ コンティの共同経営者であるオベール ド ヴィレーヌ氏が設立したドメーヌでもあり、その人気と実力はお墨付きです。

アリゴテはシャルドネに比べ、酸が強すぎて、しっかりとブドウが熟さないと単に酸っぱいだけのワインになるとして、あまり評価の上がらないブドウでしたが、近年温暖化の影響もあり、しっかりと熟したアリゴテから造られるワインが注目され始めています。

 

シャープで鋭角的な酸味と熟したブドウから産まれる充実した果実味が混在しており、シャルドネとはまた違った味わいを楽しめる一本。普段飲みでも十分ですし、しっかりとした料理のあるワイン会でもチェンジアップ的な存在として活躍できるワインです。

 

ベティッグ ヴィーノ プエブロ シャルドネ


「ベティッグ ヴィーノ プエブロ シャルドネ」は、チリの南部に位置する新進気鋭の若手ワイナリーのシャルドネ。当ワイナリーのトップアイテムは将来的にはブルゴーニュのグランクリュクラスに匹敵するのではないかと期待をされています。こちらはエントリーレベルながらしっかりと熟した果実味と上品な酸があり、ブルゴーニュを彷彿とさせるコスパ抜群のワインです。

 

コスパの良いワインながら、高級ワインの装いもあるワインなので、持ち寄りのワイン会などで持参すると参加メンバーからびっくりされること間違いなしです。ワイン単体を楽しむよりも、料理と合わせて楽しみたい一本です。

 

美味しいのに安い!コスパの良い白ワインのペアリング


「コスパの良い白ワインをコスパ良く料理と一緒に楽しみたい!」

そんな方にこの記事でご紹介したコスパの良い白ワインに合わせてソムリエとフードコーディネーターがペアリングの料理を考案しました。

ウニの冷製パスタ

ウニの冷製パスタ

ウニの冷製パスタには「サンタ マッダレーナ ゲヴュルツトラミネール」をペアリングしてみてください。ウニの濃厚でクリーミーな味わいに卵黄の質感が寄り添う一品。ゲヴュルツトラミネール100%の強めのアタックとボリュームのある果実味が最高に合います。

 

冷製パスタなので重くなりすぎず、ワインの中に感じるもぎたてのマスカットやライチの爽やかな味わいを引き立てるでしょう。休日の少しリッチなランチにおすすめのペアリングです。

the newが考案した「ウニの冷製パスタ」のレシピはこちら

 

エビの上湯炒め

エビの上海炒めには、先ほどの「サンタ マッダレーナ ゲヴュルツトラミネール」もぴったりですが、「アンヌ・ボワッソン ブルゴーニュ・ブラン」を合わせてみてください。

白ワインには海鮮料理が合うといわれますが、エビの香りと中華風のコクがアンヌ・ボワッソンの高級感のある白に非常にマッチします。

 

強めのアタックと綺麗な酸、ほのかな苦味を感じるシャルドネにエビのプリッとした質感、アスパラの歯応えが本当に美味しいです。白ワインに合わせてもう一品…という時におすすめのレシピです。

the newが考案した「エビの上湯炒め」のレシピはこちら

 

コスパの良い白ワインにはオイルを変えてペアリング

白ワインにオススメのペアリングとして、料理に用いるオイル(油)を変えてみるという事をオススメします!

同じ食材、調理法でも使うオイルを変えることで風味や味わいの広がりが変わり、合わせる白ワインのヴァリエーションも格段に広がります。オリーヴオイル、バター、セサミオイル、ココナッツオイル、この4種を使い分けるだけでもコスパの良い白ワインにぴったりと合うペアリングを簡単に楽しむことができます。

 

シンプルに旬の白身魚をソテーにするにしても、用いるオイルを変えるだけで合うワインは変わります。
すっきり爽やかな酸味があり、ハーブの香りが漂うソーヴィニョンブラン種や北イタリアの白ワインにはオリーヴオイルが良いでしょう。オリーヴオイルで魚をソテーをして、最後にエクストラバージンのオリーヴオイルと香草などを添えることでワインと香りと同調します。

 

また、タル熟成を行いロースト香を感じるようなシャルドネ種やカリフォルニアのワインには、バターが良く合います。タラのような比較的たんぱくな味わいの魚でもバターと小麦粉でムニエルソテーのようにすると、シャルドネのクリーミーな香りと味わいのヴォリューム感がマッチします。

 

さらに、シャープな酸味があって、少しオイリーな香りをもつリースリング種やオーストラリアのワインには、セサミオイルをベースとして使うことで、香ばしい香りがさらに引き立ちます。セサミオイルはソテーのベースだけでなく、最後にアクセントとして用いることでも香りのアクセントになるので、ワインの香りの強さに応じて使い分けてみると良いでしょう。

 

そして、果実味がたっぷりとあってフルーティなニュアンスをもつゲヴェルツトラミネール種やスペイン、チリなどの暖かい地域で造られるワインにはココナッツオイルが良いでしょう。アメリカンオークで熟成されたワインには、ココナッツの香りがありますし、甘やかな印象がぴったりと同調します。

コスパの良い白ワインは、ワイン単体で飲むよりも、ちょっとした手間、簡単なアレンジを加えた料理と合わせることで、さらにコスパを上げて楽しむことができます。是非、実際に色々と試して見てください。

ワインのペアリングに関しては、こちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひみてみてください。

関連記事:【ソムリエが解説】ワインのペアリングとは?料理と合わせるコツを紹介

 

執筆者プロフィール

ワインソムリエ Akiho

ワインソムリエ Akiho

フリーのソムリエ(お酒の専門家)として活動中。
ソムリエ資格を複数保有、ブラインドコンテストにて優勝。同年、若手ソムリエの登竜門ソムリエ スカラシップにて最優秀受賞。
京都のワインバーの経営をメインにオンラインワインショップの運営、レストランサービス、セミナーやイベントの企画を行う。

~私のミッション~
お酒を通して「人と人とが共有する時間の幸福度」を向上させること

~ソムリエの資格~
日本ソムリエ協会認定 JSAソムリエ 日本ソムリエ協会認定 JSA Sake Diploma 国際ソムリエ協会認定 ASI International Sommelier Diploma

~経験を積んだお店~
ホテル ニューオータニ大阪 フランス料理SAKURA オステリア エ バール ポレンタ 京イタリアン クアトロ セゾン T & C サービス Maison Lameloise~主な実績/寄稿~ポメリー ソムリエコンクール セミファイナリスト (2019) 第7回 JSA ソムリエ スカラシップ 受賞 (2018) 第1回 JSA ブラインドテイスティングコンテスト 優勝 (2017) 日本ソムリエ協会 機関紙 Sommelier 「日本料理って何なん?」連載 (2019.5-2020.11)