こんにちは、theDANN編集長のダンです。
最近ご当地ワインが人気になってきましたよね。
そこで今回は、長野産のワインについて紹介したいと思います。
ワイナリーの説明も書いたので、飲みに行きたい時は参考にしてみてくださいね!
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長野ワインの歴史
1853年の江戸時代後期に浦賀に来航したペリーは、当時の江戸川幕府の将軍にワインを献上します。その後、日本は明治時代に入り、脱亜入欧を目指すべくヨーロッパの食文化を多く取り入れるようになりました。
ヨーロッパの食文化の浸透と共に、ワインも多く飲まれるようになり、ワイン醸造も本格的にはじまります。この頃は山梨の甲府ワイナリーが中心でした。
長野でワインが本格的に造られるようになったのは、第二次世界大戦が終了してからで、最近の長野ワインの人気に繋がっています。
長野ワインの特徴
長野ワインはワインに適した環境で造られる
ワイン造りはぶどうが育つ環境が大きく影響するって知っていましたか?
例えば、雨が少なければ、ぶどうが果実に糖分を溜め込もうとし、ワインを発酵する時に必要な糖分が充分につくられます。
また、日照時間が長ければ、光合成が促され、ぶどうの酸味や糖度が多くなるんですよ。
このような天候に恵まれているのが、長野県です。
長野県は、年間の降水量が山梨県の甲府よりも下回っていることや、土壌の火山灰が多く山の傾斜があるため、土壌の水はけがいいなど、ぶどう栽培に適した環境が整っています。
ぶどうの品種だけで考えてみても、長野のぶどうの生産量は、山梨県に次いで全国2位の産地です。
しかも、ワイン用のぶどうの品種だけで見ると生産量がなんと全国1位なんです。
最近人気になっている「ナガノパープル」や「シャインマスカット」なども長野の産地なんですよ。
近年ぶどうの生産に力を入れており、土壌などぶどうの栽培に向いているのがよくわかると思います。
長野ワインは県がサポートしてつくる
長野県原産地呼称管理制度認定ワインの認定マーク
上の画像のワインの認定マークをご存知ですか?
長野県は、県が主体性を持ってワイン造りを推進しています。これは、フランスと同様で国が製造業や観光業としてワインを推進しているのと似ています。
長野県は、長野ワインを「NAGANO WINE」として銘打っており、ワインの品質向上のために、長野県原産地呼称管理制度(N.A.C.)という制度をつくっています。これもフランスがワインの法律を持っているのに似ていますね。
長野県は、2002年から長野ワインの香り、味、色など消費者の目線も取り入れ、「栽培方法」「生産方法」「味覚」の観点から厳しい審査を実施しています。
「長野県原産地呼称管理制度」の審査員には、ソムリエの田崎真也さんなど著名なソムリエが参加しています。
審査を通過するとワインに認証マークをつけることができるので、長野ワインを購入する際は、参考にするといいでしょう。
長野ワインは海外のコンクールでも選出される高品質
長野ワインは、シャトー・メルシャンが圧倒的に品評会で評価されています。
1989年にリュブリアーナ国際ワインコンクールで、「シャトー・メルシャン 信州桔梗ヶ原メルロー 1985」が大金賞を獲ったのを皮切りに、国際コンクールで多く評価されるようになります。
アジア最大級の国際コンクール「香港インターナショナル・ワイン&スピリッツ・コンペティション」で、「シャトー・メルシャン 長野シャルドネ アンウッデッド 2015』が同ワインアワード部門の金賞を獲得しました。
また、ワインの本場フランス・ボルドーで開催された「レ・シタデル・デュ・ヴァン」の2018年と2017年大会に、「シャトー・メルシャン 北信シャルドネ RDC 千曲川右岸収穫」が2年連続で金賞日本ワイン特別賞を受賞しています。
今後も長野ワインが国際コンクールで評価されていきそうですね!!
長野ワインのワインバレー
長野ワインは、ワイン用のぶどうを使用して赤・白・ロゼワインを醸造しているワイナリーが25社(うち1つは高校)あります。
その25社はそれぞれ4つのバレーに分かれてワインを造っています。今回は、4つのワインバレーの特徴について見て行きましょう。
桔梗ヶ原ワインバレー
[画像:長野県産業労働部]
長野のワイナリーが多く集まる桔梗ヶ原ワインバレーは、長野で歴史が古く日本でも有名なワインの産地なんです。
ワインの歴史は100年以上あり、ナイアガラ、コンコードなどのぶどう品種と、栽培の難しいメルローの栽培研究を重ね、長野県にいち早くワインの生産の体制を根付かせました。
地球温暖化の影響で気温が少し上がり、ワイン造りに向いている土壌が育ちつつあります。
世界大会で金賞をとったワインもこの桔梗ヶ原ワインバレーから輩出されました。
ワイナリー一覧
アルプス/井筒ワイン/ヴォータノワイン/Kidoワイナリー/サントリー 塩尻ワイナリー/塩尻志学館高校/塩尻市農業協同組合ワイナリー/信濃ワイン/林農園・五一わいん
日本アルプスワインバレー
[画像:長野県産業労働部]
松本から安曇野に産地が広がる日本アルプスワインバレーは、長野で一番初めにぶどうの栽培が始まった地域として知られ、今でもぶどう栽培が盛んな地域です。
ナイアガラ、コンコード、デラウェア、巨峰などの食用のぶどうが中心でしたが、現在ではヨーロッパの品種にも取り組んでいるんですよ。
ワイナリー一覧
大池ワイナリー/大和葡萄酒 四賀ワイナリー/山辺ワイナリー/安曇野ワイナリー/スイス村ワイナリー「あづみアップル」
千曲ワインバレー
[画像:長野県産業労働部]
ぶどうを育てる環境が整っており、近年個人のワイナリーが増えています。
ヨーロッパのぶどうの栽培に適していて、メルロー、シャルドネのほか、カベルネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ノワールなどが栽培されています。
町が農地を買い取ってワインの醸造家のために貸し出すなど、町おこしとしてもワイナリーの力を借りようとしているようです。
ワイナリー一覧
信州たかやまワイナリー/マンズワイン 小諸ワイナリー/ヴィラデストワイナリー/はすみふぁーむ/リュードヴァン/西飯田酒造/楠わいなりー/たかやしろファーム/ファンキー・シャトー/小布施ワイナリー/サンクゼール
天竜川ワインバレー
[画像:長野県産業労働部]
川の近くの傾斜がワイン造りに適していることから、ワイナリーが2箇所あります。
シャルドネ、メルローなどの欧州系のワイン用ぶどうなどを育てていますが、ワイナリーとしては、まだ小規模のエリアです。今後の成長が期待されているワインバレーです。
ワイナリー一覧
本坊酒造 信州マルス蒸留所/信州まし野ワイン
まとめ
長野ワインの歴史から産地まで勉強して行きましたがいかがだったでしょうか。
海外のワインを飲むことが多いとは思いますが、ぜひ国産のワインも飲んでみてくださいね!
ワイナリーを訪れてみるのも楽しいかもしれません。
それでは素敵な1日を!!
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