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赤武の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?

赤武の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?|theDANN media
「日本酒50選シリーズ」は、「〇〇の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」と題して、様々な銘柄や酒蔵を紹介するシリーズ記事です。

 

これまでの記事やこれからの記事はこちら、「おすすめ日本酒50選を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」に書いてありますので、ぜひ読んでみて下さいね。

 

No.36は「赤武(あかぶ)」です!

はじめに

 

赤武酒造は、若き杜氏が旨い酒を醸す蔵の1つとして注目されている岩手の蔵です。斬新なラベルに銘柄の荒々しい文字が特徴のデザインは、一際目を引くことでしょう。

 

岩手県産米を使用し、米だけでなく仕込みの水や酵母などにも地元の岩手産にこだわった酒造りは、造り手の間でもたいへん評判となっています。

 

また、斬新なデザインや地元へのこだわりだけでなくその味についても評価が高いのが特徴と言えるでしょう。

 

ここでは、赤武の若き杜氏の進化する酒造りとはどのようなものなのか、赤武酒造とはどのような酒造メーカーなのか解説していきます。

 

 

 

 

名門蔵を襲ったピンチ

 

赤武酒造は、現在のブランドである赤武を造る以前は地元のファンを相手とする別ブランドを製造する岩手の蔵でした。

 

創業は明治29年の老舗蔵で名門蔵と言えるでしょう。

 

しかし、この蔵をピンチが襲います。2011年の東日本大震災です。

 

会社の事務所や6棟あった蔵の施設は壊滅的な被害をうけ、酒造りは出来ない状態になり、救いの手を差し伸べてくれた別の蔵の施設を借りて酒造りを続けることになるのです。

 

2013年に蔵の再建が叶い、自らの施設で酒造りが出来るようになると翌年には、6代目が蔵に戻ってきます。

 

6代目は、東京農業大学を卒業した後、酒類総合研究所で研修を行ってきた経歴の持ち主です。

 

学生時代には利き酒で日本一に輝いたことでも知られています。その6代目が、若き杜氏として酒造りに携わることになったのです。

 

弱冠22歳という若さでしたが、以前の銘柄にはインパクトがないと取引先の酒販店に指摘された赤武酒造は新銘柄を造るのにあたって設備投資を行います。

 

若い人材登用も積極的に推し進め、自社の名前を冠にした酒、赤武を造りだします。

 

高評価を受けたものの6代目は納得せず、更に味の向上を目指して進化する酒造りを邁進していきます。

 

赤武を造り始めて5年ほどで多くの賞を受賞しています。

 

地元のお米にこだわる

 

赤武酒造の進化する酒造りに欠かせないものの1つに岩手県産米の使用が挙げられます。

 

日本酒はお米を原料とするアルコール飲料ですが、我々が普段食している米とは違う特徴があるというのは知らない方もいるのではないでしょうか。

 

酒造りに適した米は、酒造好適米と呼ばれ、粒が大きく、心白の割合が多いという特徴を持っています。

 

米の表面にあるタンパク質は旨味なのですが、酒にすると雑味や苦味といった成分に変化してしまいます。

 

心白が大きいとタンパク質が少なく、更に米を磨くことでタンパク質を取り除くことができるためお酒がクリアな味になるというわけです。

 

食用米よりも酒造好適米を使用した方が旨い酒が造りやすいとはいえ、以前は岩手県には独自の酒造好適米がありませんでした。

 

吟醸酒に適した岩手県産米の酒造好適米の開発に初めて成功したのが、1997年でした。

 

以後、様々な岩手県産米の酒造好適米の開発を進めていき、酒米の王様に匹敵すると言われる岩手県産米の開発に成功したのが、2012年のことになります。

 

岩手県の各蔵はこの酒米を使用した大吟醸の仕込みを行い、翌年には出荷するようになります。

 

赤武酒造もこの酒米を使用して大吟醸や純米吟醸酒などを醸しています。

 

大吟醸は上品な香りでふくらみのある味わいが特徴に仕上がり、純米吟醸酒はイチゴやメロンのようなフルーティーな味わいに仕上がっています。

 

そして、米のこだわりだけでなく酵母や水でも地元産を使用するなど地元愛に溢れた酒造りの姿勢が伺えます。

 

ラベルにも注目

赤武 日本酒

(画像:赤武酒造公式HP)

 

赤武の進化する酒造りは原料や味に対するこだわりだけに留まりません。

 

お酒の瓶のラベルにも惹き付ける魅力があります。

 

赤武の基本的なラベルでは兜の絵柄の下に赤武の文字がローマ字で勇ましく施されています。

 

エレガンスでワインボトルを彷彿とさせるような趣があり、若い人や日本酒に興味のない方でも目を引くような作りになっています。

 

また、純米大吟醸のラベルでは黒のラベルに金色の漢字を使用し、高級感を演出すると共に重厚で引き締まった雰囲気を醸しだしています。

 

さらに、同じ純米大吟醸ではありますが、精米歩合35パーセントまで磨いた特別限定のお酒ではラベルに白い和紙を使用しています。

 

かすれた和紙の感じがモダンな和のテイストを演出し、鎧と兜を纏った赤い武士が描かれています。

 

瓶の色もそれぞれ異なるため赤武のラインナップを一揃えして飾ってみるのもお洒落かもしれません。

 

まだまだ先が楽しみな若手蔵

赤武 akabu 日本酒

(画像:赤武酒造公式HP)

 

蔵としては老舗ではありますが、造り手が世代交代することで一気に蔵の雰囲気が変わり、味が変化することも珍しいことではありません。

 

赤武酒造の場合、世代交代がうまくいった一例と言えるでしょう。

 

しかし、評判だけに気をとられ、精進を怠ってしまうとせっかく培ってきたものが無駄になってしまうことも気をつけておかなければなりません。

 

その点、ストイックに進化する酒造りに邁進し続ける赤武酒造に隙はないように感じられます。

 

地元の米や水、酵母にこだわり、全国のみならず地元のファンも大事にする若き杜氏の活躍に期待しつつ、杯を傾けてみるのもいいかもしれません。

 

いかがでしたでしょうか。今回は、「赤武の日本酒を徹底解説!味の特徴は?どんなこだわりがあるの?」について書きました。ぜひ赤武を飲みながら、もう一度読んでみて下さいね。

 

次回は「仙禽」です!

 

赤武を飲んだらtheDANNにレビュー|theDANN media

 

 

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