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【総まとめ】日本酒の資格には何がある?難易度や受験料金を徹底解説

日本酒の資格について徹底解説!どんな資格があるの?|theDANN media

 

こんにちは、theDANN編集長のダンです。

 

日本酒に関連する資格があることをご存じでしょうか。そもそも日本酒に資格なんてあるの?と驚く方もいるかもしれませんね。

 

実は、日本酒に関連する資格は一つや二つではないんです。プロ向けの資格から、趣味の範囲で取得可能な資格まで、様々なレベルの資格が存在します。この記事では日本酒に関連する資格とその概要についてご紹介します。

 

それでは、はじまり〜はじまり〜

 

 

唎酒師

 

「唎酒師」という資格があります。これは飲食やお酒に関係する仕事をしている方が多く取得する資格です。そうした方々にとっては入門的な資格だとされています。

 

また受験資格が「申込時に満20歳であること」のみであることから、他のものに比べて受験のハードルは低い資格だといえるでしょう。

 

試験を実施している日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)によると、一般消費者といえる日本酒愛好家が取得するケースも年々増えているようです。 その一方で、テイスティングや日本酒の提供方法などについての問題も出題されるため、受かると「本格的な日本酒のプロ」を名乗ることができる資格です。

 

SSIからの講習も存在し合格率は75パーセント前後といわれている資格ですが、合格のためには普段から実際に日本酒に触れている必要があるといえるでしょう。飲食ビジネスのシーンでは必須ともいえる資格であるため、出題においては「消費者視点」がキーワードとなっています。

 

将来的に飲食店の仕事に従事したいという方や、お酒に関する仕事をしたいという方は取得を目指すことが推奨されているようです。

 

ただし、資格取得後も年会費が発生するので、お金がかかる印象です。英語など日本語以外の受験になってしまいますが、「国際唎酒師」は年会費がいらないので、語学にハードルを感じない方には、国際唎酒師もおすすめです。

 

唎酒師の料金表

 

通信プログラム         77,400円

受験プログラム・1日通学コース 57,800円

受験プログラム・在宅コース   57,800円

受験プログラム・夜間通学コース 62,800円

2日間集中プログラム       138,100円

※2日間集中プログラムは、合格時の認定料を含みます。

<合格時の認定諸費用>

認定料 25,000円

入会金 19,000円

初年度年会費 15,900円

 

国際唎酒師の料金表

 

受験料:25,000円

認定料:5,000円

 

SAKE DIPLOMA

 

「SAKE DIPLOMA」は、日本ソムリエ協会が行っている日本酒に特化した認定制度です。2017年に発足した比較的新しい資格だといえるでしょう。

 

ソムリエと聞くとワインのイメージを持つ方もいるかもしれませんが、ソムリエのあるべき姿とは「すべての飲料に関する知識を持ち、料理に合わせた最適な提案をする」という姿だという考えからこの資格が発足しました。

 

また、その背景には2013年に「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されたことがあるそうです。和食に注目が集まるにしたがって、日本酒に関しての知識の需要も高くなってきています。今後もさらに注目は高まるだろうとされているため、この資格への注目度も高まっていくのではないでしょうか。

 

「SAKE DIPLOMA」の受験資格は20歳以上であることのみですので、成人であればどなたでも挑戦することができます。一次試験で知識を問う問題が出題され、二次試験には論述試験とテイスティング試験が出されるようです。日本ソムリエ協会によると、第一回の合格率は41.5パーセントだったとのこと。

 

しかし、受験者の約半数がすでにソムリエの資格を所持している人やお酒に関係する仕事をしている人だったそうなので、合格率から推測されるよりも幾分か難しいかもしれません。

 

SAKE DIPLOMAの料金表

SAKEDIPLOMAの料金表|theDANN media

[画像:HPより]

 

酒匠

 

「酒匠」は、日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)が認定を行う日本酒・焼酎のテイスティングに関する資格です。

 

受験にはFBO認定会員である必要があります。FBO認定会員になるためには、まずNPO法人FBOが公認する資格を有していなければなりません。

 

お酒に関するプロの方や知識のある方向けの資格だと考えた方が良いでしょう。実際に、取得している方の多くが酒販売店の経営者や販売担当者、酒類卸売業のバイヤーだそうです。 同団体が開催する講習会では、テイスティングによる味覚トレーニングはもちろん、嗅覚を鍛えるトレーニングも行われるそうです。

 

200種類を超えるテイスティングサンプルを使用するということですから、合格にはかなりの力が必要になることがわかります。試験は第四次試験まであり、第一次試験が筆記、第二次試験から第四次試験までテイスティングの問題が出題されます。日本酒・焼酎テイスティングの専門家を目指したい方はぜひ挑戦してください。

 

酒匠の料金表

 

受験料 :78,000円 ①相性体験用食事 ②受講・受験に関わる一切の教材費 ③1日目、2日目の昼食

 

認定書発行料:額装済かどうかで値段が変わります。

25,000円:認定証書(大型認定証書)発行費用と認定章

35,000円:認定証書(額装済大型認定証書)発行費用と認定章

 

日本酒学講師

 

「日本酒学講師」は、日本酒・焼酎の知識に加え、講師としての力を備えたお酒の先生としての資格です。こちらも日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)が認定を行っています。

 

講師の資格であるため、インストラクションスキルやコミュニケーションスキル、プランニングスキルも求められるという点が他の資格と大きく異なっている点であるといえるでしょう。「酒匠」の資格同様、受験にはFBO認定会員であることという条件が設けられています。

 

また、「日本酒学講師」の資格を得ることで、同時に「FBO公認講師」に認定されます。これによって、認定セミナーを開催することができるようになるそうです。講習を開き受講者に「日本酒ナビゲーター」の資格を認定することができるため、ご自身のセミナーの価値を高めることができます。団体に届いた講師依頼の情報を受け取ることができるので仕事の獲得にもつながるといえますね。

 

日本酒学講師の料金表

 

受験料:108,000円 「FBO公認講師」「日本酒学講師」受講・受験料ならびに、1日目、2日目の夕食を含む。

 

認定登録料は、額装で料金が変わります。

 

認定登録料:① 35,000円 「日本酒学講師」認定証(額装仕上) & 認定章 「FBO公認講師」認定証 & 認定章
認定登録料:② 25,000円 「日本酒学講師」認定証(額装なし) & 認定章 「FBO公認講師」認定証 & 認定章

 

日本酒スペシャリスト資格

 

最後に「日本酒スペシャリスト資格」という資格を紹介します。こちらは日本酒の知識をもとに、その場に合った日本酒を選ぶことができる専門家の資格です。

 

認定機関が開催する「日本酒スペシャリスト資格取得講座」を受けることで受験することができるようになります。講座では、日本各地の銘柄についてや、日本酒の基礎的な知識などから学習することができるとのこと。

 

日常会話でお酒の知識を披露することができるようになりますね。受験料が講座受講料に含まれているため、口座を通して勉強をしてから試験に臨みたいという方におすすめできる資格だといえるでしょう。

また、「日本酒スペシャリスト資格取得講座」はformieの通信講座で行われます。formieはスマホで資格取得ができることをウリにしていますので、気軽に受講することができるのではないでしょうか。日常でも使える知識が身につく資格でありながら、基礎から学習できるということもあり、初心者でも受験しやすい資格です。

 

日本酒スペシャリストの料金

 

受講料:31,000円(税込み)テキスト代、受講料含む

 

その他の日本酒の資格

 

日本酒ナビゲーター

 

唎酒師が運営するSSIが行うセミナーで、受講すると資格の会員カードがもらえます。日本酒の大吟醸など専門用語や原料、製造方法はもちろんのこと、歴史や文化、さらには、日本酒の香りについて勉強できます。


また、唎酒師などをうける際の割引が受けられるので、日本酒の資格を取ろうか悩んでいるけど、金額がちょっとね、、という方にはこちらの講座がおすすめです。

 

日本酒ナビゲーターの料金

 

受講料:11,000円(税込)(全3回分)※飲食店で実施。

 

日本酒検定

 

SSIが運営している日本酒検定は、実技がなく筆記のみの試験です。

英検や漢検などの資格と同じように級で分かれているので、段階的に勉強したい方や、仕事などが忙しく、勉強のペースを作りたい方におすすめです。

 

級によって、下記のようにランク分けがされています。

 

1級・準1級:日本酒のあらゆることに精通し、後世へ適切に継承発展を行える者

2級:日本酒の特徴、魅力を理解したうえで、新たな楽しみ方を考案できる者

3級:日本酒の基礎知識、周辺知識のみならず、特徴、魅力を理解し第三者に伝えられる者

 

筆記試験だけでいい方は、日本酒検定、実技が必要な方は日本酒ナビゲーターでしょうか。

 

日本酒検定の料金

1級 :5,250円(税込)
準1級:4,700円(税込)
2級 :4,200円(税込)
3級 :3,650円(税込)

 

サケ・エキスパート

 

日本酒ジャーナリストなどとして日本酒業界で幅広く活躍される葉石さんの一般社団法人ジャパン・サケ・アソシエーション(JSA)が運営するサケ・エキスパートは、日本酒を提供する方向けに作られた資格で、日本酒だけでなく焼酎も取り扱う資格です。

 

料理とのペアリングを中心に考えているため、サケ・アカデミーの実習スタイルで学習を進めるのが特徴。全3回の実習と小テストを行い、試験を受けてテストにパスすると資格がもらえます。

 

サケ・エキスパートの料金

受講料:¥44,000(税込)
3回分の受講料、試験・認定料、テキスト代、試飲代、バッチ代、認定書、ステッカー込み

 

SSI研究室専属テイスター

 

酒匠の方でさらに選抜されて選ばれた方のみがなれる資格です。官能評価だけでなく、消費者視点のテイスティグができることも重要な要素の一つだそうです。

 

2013年4月で45名が認定されており、かなり狭い門となっているようです。受験料は不明です。おそらくSSIから依頼されて受験しているためかもしれませんね。

 

WSET SAKE

 

WSET(Wine&Spirits Education Trust)は、世界最大のワイン教育機関で、年間7万人の方が受講されるワイン資格の名門です。活動の本拠地はロンドンです。ワインの味だけでなく、ぶどうの栽培からワインのマーケテイング方法まで、世界のワイン情勢を把握できる人材の育成をメインのテーマに運営しています。

 

ワインと同様に世界標準知識として日本酒を学ぶことのできるWSET SAKE講座をロンドン本部にて2014年より開始、2017年5月よりキャプラン ワインアカデミーにて日本では初めてWSET SAKE講座を開講。

 

初級者用のLevel1と上級者用のLevel3(英語)のみが受講可能です。

 

WSET SAKEの料金

Level1:31,900円(税込)

Level3:71,775円(税込)

※協会に未入会の場合、入会金5,500円が別途必要。

 

清酒専門評価者

 

独立行政法人酒類総合研究所が運営する日本酒の味を評価するための能力をすでに持っている方向けの資格です。官能評価をすでに身につけていて、日本酒の醸造方法や管理能力のある専門家が対象。

 

取得するための前提条件が厳しく日本酒(酒類)を仕事にしている人が、さらにブラッシュアップするために取得する資格のようです。

 

詳しくは、HPを見ていただきたいですが、酒類の仕事をしており、官能評価の経験が1年以上でかつ、農学などの大卒か、醸造技能士2級以上の取得者か、独立行政法人酒類総合研究所が運営する講習を受講済みの方が対象です。

 

清酒官能評価セミナーは平成19年10月から開始し、現在までに129名の方が清酒専門評価者として認定されています(令和元年9月末現在)。

 

清酒専門評価者の料金

51,500円(税込)

 

注目を集める日本酒について勉強してみませんか?

 

日本酒に関する資格についてご紹介しました。和食の広がりとともに世界的に注目を集め続けている日本酒。その知識があれば、友人との食事や取引先と距離を近づけるときなど、様々な場面で会話の幅を広げることができるでしょう。

 

何か勉強してみたいなという思いをお持ちの方、お酒が好きな方、まずは初心者でも受験しやすい資格からでも挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

theDANN mediaでは、世界中のワインと料理を掛け合わせた新しいワインのストーリー「the new(ザ・ニュー)」をご提供しております。

 

 

ソムリエ様が厳選した2000円から購入できる赤・白・泡のワインと、ワインにぴったりなお料理のレシピ(無料)をお楽しみいただけます。

レシピ本は、ワインソムリエ様とフードコーディネーター様が考案した本格的なお料理。

ワインとのペアリングによって、素晴らしいマリアージュが堪能できます。

 

いつものディナーが、まるで旅行先でふと入ったレストランにいるような楽しいひとときになるでしょう。

パートナーの方やご友人の方と、気軽にペアリングを楽しめます。

 

ぜひ、the newによる新しいワインのストーリーをお楽しみください。

 

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