こんにちは、theDANN編集長のダンです。
利き酒というのを、日本酒のイベントなどで見かけたことがあるという人もいるのではないでしょうか。香りを嗅いだり、ほんの少し口に含むだけで、日本酒の種類がすぐに分かる利き酒はかなり難しそうなイメージがある人もいるでしょう。
実は、日本酒が好きな人なら誰でも利き酒が出来る可能性があるのです。そこで、利き酒を行う方法や唎酒師について詳しく解説します。
それでは、はじまり〜はじまり〜
利き酒の歴史
利き酒の歴史は日本書紀にも登場するほど古くから行われていて、室町時代には既に専門用語が使われるようになりました。出来上がった日本酒の品質が出荷することが出来るかどうかを判断する方法でもあり、客の好みに合った日本酒を探す方法でもあります。
やり方は、酒器に日本酒を注ぎ、その味や香り、更にはアルコールの詳しい分析結果などを元に評価を行います。唎酒師という資格も存在し、とっておくとかなり有利です。
唎酒師とは、ワインでいえばソムリエ的な存在で、日本酒のエキスパートという表現がピッタリです。日本酒を扱う酒店や飲食店、またはイベントなどで大いに役に立ちますし、好みの日本酒を見つける時にも役に立つ資格です。
利き酒の資格
唎酒師とは?と気になる人もいるのではないでしょうか。唎酒師とは、日本酒の販売または提供するために、1991年に制定された資格です。日本酒の製造方法や特徴などの基礎知識や、味や香りに対してのティスティング力に優れていて、美味しいシーズンや顧客の好みまたはシチュエーションに合わせて合う日本酒を提案することを仕事としています。
どこで唎酒師の資格を取ることが出来るのかというと、それは資格を発行しているSSI(日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会)に加盟して、出される課題をクリアしていきます。SSIに加盟するためには、NPO法人であるFBO(料飲専門家団体連合会)へ入会することが必要です。
唎酒師になるためには、自宅で学び試験を受けることも出来ますし、通信で受験するなどライフスタイルに合わせることが出来ます。様々な方法がありますが、やり方としては、何度か通学して試験を受ける方法や、自宅で勉強してから試験を受ける方法、更には会場で一度授業を受けてから別の日に改めて試験を受けるという方法があります。どの勉強方法が良いのか、どの方法で資格を取るか詳しく調べてから決めることが大切です。
利き酒を学ぶポイント
良い唎酒師になるためには、日本酒の歴史や地酒について詳しく学ぶ必要があります。ですが、どこで学んだら良いのか分からないという人もいるでしょう。そんな時には、日本酒についての資料などが閲覧出来る資料館や地酒を多く取り扱っている店に通って、銘柄について詳しく店主に質問することも良いでしょう。
また、実際に日本酒を飲んで味や香り、それに風味を感じながら日本酒を覚えることも必要です。 歴史や知識というのは、書物や話を聞くことで理解することが出来ますが、味や風味などは飲んでみないと理解することが出来ません。
やり方としては、日本酒の酒器を選ぶことも大切です。日本酒の酒器には陶器やグラスなど様々なタイプがあります。選び方によって味が変わって感じたりするものです。酒器をいろいろ変えてみたりしながら、日本酒の味の変化を学ぶことが大切です。そして、純米酒と大吟醸など判別が難しいものなどは特に念入りに勉強することも必要です。
利き酒を日常生活で活かすポイント
職業として唎酒師の資格を活用することも出来ますが、日常生活でもこれまで気づかなかった好みの日本酒を見つけることにも繋がります。唎酒師とは?と質問があったとしたら、日本酒を普段からこよなく愛する人のことをいうのではないでしょうか。
どこで日本酒の特徴などを判断するのかというと、唎酒師のやり方として、まず日本酒を外観をじっくり見ることから始まります。色や清澄などの度合いを見て日本酒の状態をチェックします。 そして、香りを嗅ぎ、香りの強さなどから熟成年や製造方法などを確認します。
それから、少量の日本酒を口に含み10秒前後口の中で味わってから飲みます。場合によっては吐き出しても構いませんが、飲むことによって喉ごしを知ることも出来るのです。唎酒師には、日本酒をあらゆる面からチェックする分析力が必要なのです。
利き酒におすすめの日本酒
ネット通販では、飲み比べセットがあるので、ぜひ上の手順を試してみて、自分にはどの順番で飲むのがあっているか試してみるのがおすすめです。
利き酒とは、日本酒の素晴らしさを堪能する技術
利き酒は、香りを嗅いだり味を知ることで、最適な時期やシチュエーション、または合わせる料理なども判断します。そして、酒器やベストな温度など日本酒の個性に合わせた飲み方をアドバイスすることが出来るのです。
利き酒は、日本が世界に誇る伝統や味わいを知り尽くし、受け継がれてきた風味や奥深さを人々に伝えることが出来る素晴らしい技術なのです。