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マクアケ日本酒Night2019|体験レポート

マクアケ日本酒Night2019|theDANN media

 

2019年2月13日(水)東京代官山で株式会社マクアケが主催するマクアケ日本酒Night2019が開催された。参加者は100名ほどで、一般向けのチケットも今回販売した。当日のチケットは完売と、株式会社マクアケが実施するクラウドファンディングの人気の高さが伺えた。

 

創業から5期目の株式会社マクアケは、クラウドファンディングに今まで参加した酒蔵がもう少しで100蔵ほどになるという。クラウドファンディングに参加した酒蔵が一堂に集まる今回のマクアケ日本酒Nightは、今回で3回目の実施となった。会場では、翌日のバレンタインデーに渡すチョコレートにかけて、おチョコ(猪口)が配られた。マクアケオリジナルのお猪口だ。

 

マクアケ日本酒Night2019|theDANN media

[画像:鏡割りの様子]

 

トークセッションの参加者は下記の通り。

株式会社マクアケ 取締役 坊垣 佳奈(モデレーター)氏 画像一番右(以下、マクアケ 坊垣氏)

株式会社ClearSAKETIMES」編集長 小池 氏 画像左から二番目(以下、SAKETIMES 小池氏)

白鶴酒造株式会社 商品開発部 佐田 尚隆 氏 画像右から二番目(以下、白鶴酒造 佐田氏)

平和酒造株式会社 代表取締役専務 山本 典正 氏 画像一番左(以下、 平和酒造 山本氏)

 

■特定名称酒の市場が伸びているトレンドについてどのように感じているか

マクアケ日本酒Night2019|theDANN media

[画像:特定名称酒は伸びつつ、日本酒全体の売り上げは落ち込む] 

注釈:特定名称酒は、純米吟醸など手間暇のかかっている少しリッチなお酒のこと。詳しくは「本当はカンタン「日本酒」の基礎知識」をご覧ください。

 

白鶴酒造 佐田氏:普通酒のトレンドが落ち込む中で、大手としては逆風の状況。普通酒の場合、どういう日本酒なのか顧客に説明しにくいのがある。

 

平和酒造 山本氏:パック酒だと価格競争に巻き込まれてしまい、デフレスパイラルになってしまう。(普通酒の)マーケットとしての限界が見えている気がする。地酒の酒蔵としては、オリジナリティを出して他との差別化を出したい。その意味で、特定名称酒を選んでいる。普通酒は「酔うためのお酒」で、特定名称は「楽しむために飲むお酒」と考えている。

 

マクアケ 坊垣氏:30代、40代の男性がメインターゲットのマクアケだが、実際に利用してみてどうだったか。

 

白鶴酒造 佐田氏:マクアケを利用して、弊社メインの50代ではない、若い層にリーチしたので驚いた。

 

日本酒業界のトレンドについて

SAKETIMES 小池氏:酸味を表現する酒蔵が増えたように感じている。ペアリングを意識した日本酒がトレンドになっているのではないか。

 

平和酒造 山本氏:地酒マーケットの味トレンドは、ガス感、甘み、酸味、低アルコール化などがあるが、総括して、多様化がトレンドになってきている気がする。

 

マクアケ 坊垣氏:確かに多様化は日本酒業界に起きていて、WAKAZEさんは多様化の象徴的存在で、味と香りが他の日本酒と全く違う気がします。

 

平和酒造 山本氏:日本酒とリキュールの間の味の表現。オレンジが入っているクラフトビールがあるように、日本酒も今後はレギュレーション(規制)を緩くするべきではないのか。

注釈:日本酒は製造過程に法律があり、リキュールなどで割った日本酒は、日本酒の対象外になる。詳しくは「本当はカンタン「日本酒」の基礎知識」。

 

白鶴酒造 佐田氏:日本酒は個性派になりつつある。ただし、別鶴(マクアケで販売したクラウドファンディングの日本酒)のリリースまでに社内で猛反対を食らったし、承認をもらうのに一年かかった。

 

平和酒造 山本氏:大卒の新卒のみを採用し、20代、30代に受けるような日本酒が造れるように組織改革をしていった。GoogleFacebookのように新しいアイデアを受け入れられる酒蔵にしたいと思っている。人材については、投資だと考えています。

 

白鶴酒造 佐田氏:クラウドファンディングを実施したところ、社内の雰囲気が変わった。思ったよりお金が集まって、今はクラウドファンディングに賛同する雰囲気になった。

 

日本酒の海外進出について

平和酒造 山本氏:月に1回は海外に行っている。海外の日本酒の評価は総じて高い印象。中田英寿やホリエモンなど日本酒のインフルエンサーの力を貸してくれる機会が増えたように感じている。日本酒の価値が認識され始めているのではないか。

 

白鶴酒造 佐田氏:現地生産はしないポリシーで、50カ国くらい取引をしている。北米の取り扱いが一番多いのは、日本酒に対しての知識が多いのが要因。和食文化が浸透している国は日本酒が浸透しやすいと感じている。

 

SAKETIMES 小池氏:近年は、海外進出に積極的な酒蔵が多いと感じている。現地生産に積極的な酒蔵が増えてきた。日本と違って日本酒に対する法律が緩いので、クラフト日本酒のようなのが増えてきているのではないか。また、海外で現地生産されている日本酒のクオリティがあがってきている。

 

振舞われたクラウドファンディングの日本酒たち

ウェルカムドリンク「木漏れ日のムシメガネ」は、林檎の味がほんのり香る新スタイルの日本酒だ。400くらいの酵母があるが、マクアケ用に特殊な酵母を使用し、開発を重ね販売にこぎつけた。思わずうまいと唸ってしまった。写真左。マクアケにて先行販売を受付中。( https://www.makuake.com/project/hakutsuru/

紀土は、大卒採用のみに絞り人材育成にも力を入れる。近年は特定名称酒に力を入れる人気の酒蔵です。「紀土 純米吟醸 しぼりたて」がウェルカムドリンクで提供。すっきりとした飲みやすい日本酒だ。質の高い日本酒で業界に勝負を挑み続けている。写真右

別鶴|theDANN media紀土|theDANN media